カツラ

Cercidiphyllum japonicum

源氏物語の草木,万葉集でよまれた草木

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  • 花名
    カツラ
  • 学名
    Cercidiphyllum japonicum
  • 別名Katsura tree, Japanese Judas tree, 桂
  • 原産地日本と朝鮮半島
  • 開花場所植物園, 墓地・寺院, 公園
  • 開花期4月, 5月
  • 花言葉不変

カツラとは

カツラ(学名:Cercidiphyllum japonicum)は、日本と朝鮮半島原産で、カツラ科の落葉広葉高木です。
新緑の葉の緑と、秋の紅葉が美しいです。日本では北海道〜九州の山地の渓流沿いに自生します。
樹幹は真っ直ぐで大木となり、多数の枝が箒のように斜上します。樹皮は暗灰褐色で、浅い縦状の裂け目があり、樹齢を経ると裂け目から剥落します。
葉は基部が心形の広卵形〜円形、葉縁に鋸歯があり、対生につきます。雌雄異株です。4月に葉が出る前に、葉腋に小さな赤い花(蕊だけ)を咲かせます。雄花と雌花には花弁や萼がなく、苞に包まれた蕊だけがあります。雄花には雄蕊だけが有り、葯は紅色、雌花には3~5個の細い雌蕊のみがあり、柱頭は淡紅色で糸状です。
樹木は公園樹や、街路樹に、材は建築材や家具の棚板や看板用板、造作材、下駄、器具に、枝葉は神木に使われます。材質は、軽く柔らかく加工しやすく、狂いが少なく、耐久性あり、芳香あります。心材は褐色で、辺材は白色をしています。
シダレカツラ(枝垂桂、学名:Cercidiphyllum japonicum f. pendulum)は、枝が下垂するタイプです。
万葉名は楓(桂)で、万葉集でも詠われていまっす。


万葉集とカツラ


若い桂の木に掛けて、少女の成長を待つ間の気持ちを詠んだ歌。


万葉集 第7巻 1359番歌


作者:不詳、題詞:寄木


原文


向岳之 若楓木 下枝取 花待伊間尓 嘆鶴鴨



向つ岳(峰)之(の) 若楓(若桂の)木 下枝取(り) 花待(つ)伊(い)間尓(に) 嘆(き)鶴(つる)鴨(かも)

向(むか)つ峰(お)の 若桂の木 下枝(しづえ)取り 花待つい間(ま)に 嘆きつるかも


意味


向かいの峰に 立つ若桂の 下枝を取って 花が咲くのを待っている間(→少女がその気になってくれるの待っている間) 待ち遠しくてつい溜息が出てしまう(少女よ、いつになったらその気になってくれるのか)。

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一般名:カツラ(桂)、学名:Cercidiphyllum japonicum、別名:katsura、Katsura tree、Japanese Judas tree、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ユキノシタ目カツラ科カツラ属、生息分布:北海道〜九州の日本と、朝鮮半島、生活環境:山地の渓流沿い、生活型:落葉広葉高木、樹高:10~30 m、樹幹:真っ直ぐ、樹形:多数の枝が箒状に斜上、樹径:2 m、樹皮:暗灰褐色で浅い縦状の裂け目がある、葉形:基部が心形の広卵形〜円形、葉序:対生、葉色:緑→黄色(秋)、葉縁:鋸歯、芳香有、雌雄異株、花色:淡紅色の細い雌蕊のみ(雌花)、雄蕊だけ(雄花)、開花期:4月〜5月、花弁:無し、萼片:無し。


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  • 花のタイプ
    その他
  • 花序
  • 花冠
    花びら無し
  • 葉形
    心臓形
  • 葉縁
    鋸歯状
  • 生活型落葉広葉高木
  • 花の色
  • 葉の色赤 緑
  • 実の色
  • 高さ1000.0 ~ 3000.0 cm
  • 花径 ~ cm

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