バニラ

Vanilla planifolia

国花:コモロ連合 Comoros

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  • 花名
    バニラ
  • 学名
    Vanilla planifolia
  • 別名Vanilla, Vanilla planifolia, バニラ・プラニフォリア
  • 原産地メキシコ南部と西インド諸島などの熱帯アメリカ
  • 開花場所温室, 植物園, 亜熱帯地域
  • 開花期4月, 5月, 6月
  • 花言葉「魅惑的」「永久不滅」

バニラとは

バニラ(Vanilla、学名:Vanilla planifolia)は、メキシコ南部と西インド諸島などの熱帯アメリカ(中南米)原産で、ラン科バニラ属の蔓性(吸着根)常緑着生蘭です。コモロ連合(Comoros)の国花となっています。バニラの主要生産地はマダガスカルを含むブルボン島です。
バニラは蔓性植物なので巻き付く木が必要で通常、カカオ(学名:Theobroma cacao L.)の木が使われますが、代用品で木の格子が使われることもあります。蔓はどんどん伸びて長いものでは60mにもなります。蔓には、肉厚の葉が互生で付きます。葉は、緑色で長さ20 cmの長卵形~楕円形で、全縁で、芳香はありません。
4~6月に総状花序を伸ばし、花径5~6 cmのラン形の花を付けます。花は肉厚で、薄緑色~黄緑色で、朝5時頃に咲き始め、夕方に萎む1日花です。花の形状は、1つの筒状の唇弁と2つの披針形の内花被片、及び3枚の披針形の外花被片から構成されます。花には芳香が無いので昆虫などを引き付けられません。原産地ではハリナバチ(針無蜂、Melipona beecheii)やハチドリ(蜂鳥、学名:Trochilidae)が受粉の役目をしますが、其の他の国では人工授粉させているようです。


ハチドリ
ハチドリ(蜂鳥、学名:Trochilidae)

10月~12月に成る果実は長さ15~25 cmの蒴果で、インゲンマメ(隠元豆、学名:Phaseolus vulgaris)のような細長い円筒形をしています。莢の中には長さ0.5 cmでレンズ形をした種子が入っており、最初は緑であったものが光沢のある紫褐色に変色するとバニラ特有の甘い香りが漂います。
果実は種子を含む種子鞘ごと収穫し、発酵と乾燥を2~3週間繰り返すと次第に甘美な香のする(バニラビーンズ、vanilla beans)が出来ます。バニラビーンズの成分を抽出し溶剤で溶かすと、バニラエッセンスや、バニラオイルが出来ます。それらは、菓子や、アイスクリーム、チョコレートなどの香付けや薬用(ヒステリや鎮静薬等)に利用されます。 バニラビーンズを付ける木に成長するまで3年以上かかります。


名前の由来


属名の「Vanilla」はスペイン語の「vaina(小さな莢)」と言う意味豆鞘の形から付けられました。種小名の「planifolia」は、「plan(平板状の)」+「folia(葉)」の複合語で、バニラの葉が平らであることに由来します。


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バニラ(Vanilla)
ラン科の花

【花日記】
つくば植物園7(筑波実験植物園)バニラ(Vanilla、学名:Vanilla planifolia)かぎけん花図鑑 花日記2024年3月19日(火)

一般名:バニラ(Vanilla)、学名:Vanilla planifolia(バニラ・プラニフォリア)、分類名:植物界被子植物単子葉植物キジカクシ目ラン科バニラ属、原産地:熱帯アメリカ、蔓長:60 m、葉序:互生、葉長:10~15 cm、葉形:楕円形で先鋭、葉縁:全縁、葉色:緑、花色:淡緑色/黄緑色、開花期:4~6月、花序長:短い(5 cm)、花冠形:漏斗状、花径:5~6 cm、収穫期:10月~12月、果実長:15~25 cm、果実型:蒴果、果実形:細長い円筒形、種子径:0.5 cm、種子形:レンズ形、果実色:緑→光沢のある紫褐色、用途:薬用、香付け。


  • キジカクシ
  • ラン
  • バニラ
  • バニラ
  • 花のタイプ
    左右相称花
  • 花序
    総状花序
  • 花冠
    漏斗形/トランペット形
  • 葉形
    楕円形
  • 葉縁
    全縁
  • 生活型蔓性着生蘭
  • 花の色
  • 葉の色
  • 実の色緑 黄
  • 高さ6000.0 ~ 6000.0 cm
  • 花径5.0 ~ 6.0 cm

ランダムな花