マユミ
- 花名マユミ
- 学名Euonymus hamiltonianus
- 別名ヤマニシキギ, 山錦木, 眞弓, 嫁殺し
- 原産地日本や中国
- 開花場所低山
- 開花期5月, 6月
- 花言葉「真心」「艶めき」「あなたの魅力を心に刻む」
マユミとは
マユミ(眞弓、檀、学名:Euonymus hamiltonianus)とは、日本や中国の山に自生するニシキギ科ニシキギ属の耐寒性落葉低木です。
初夏に薄緑色の四弁花を咲かせ、秋に赤い沢山の果実と種子、紅葉が楽しめます。
果実はさくらんぼのように枝からぶら下がり、角張って4隅が切れています。
果皮は熟すと4つに割れ、中から真っ赤な種子が出現します。
庭木や、弓、印鑑、櫛等の加工材、新芽は山菜として食用となりますが、種子に毒があり食べられません。
昔、嫁に果実を食べさせて殺したという言い伝えから「嫁殺し」とも呼ばれます。
園芸品種で白い果実に赤い種子をつけるシロマユミ(白眞弓、白檀)があります。
同科同属に名前が似ているコマユミ(小眞弓、学名:Euonymus alatus f. cilatodentatus)があります。
樹高はマユミは3-10m、コマユミは1-3mです。
葉と果実はどちらも秋に美しく紅葉し赤い実が成る。
葉柄はマユミにはあります(長さ:0.5-2cm)が、コマユミには殆どありません。
花はいずれも薄緑色~黄緑色の4弁花です。
果実はマユミは4裂し種子は4個あり、コマユミは2裂開し種子は1~2個です。
万葉集 第3巻 289番
万葉集にはマユミを詠った歌があります。
作者:間人大浦(はしひとのおおうら)、題詞:間人宿祢大浦初月歌
万葉の花:白真弓(しろまゆみ)
原文
天原 振離見者 白真弓 張而懸有 夜路者将吉
よみ
天原(あまのはら) 振(り)離(放、さけ)見(れ)者(ば) 白真弓(しらまゆみ) 張(り)而(て)懸(かけ)有(たり) 夜路(道)者(は)将吉(よけむ)
意味
夜空を見上げると 白真弓(しらまゆみ)を張ったような弦月が出ているので 夜道は大丈夫だろう。
備考
天原(あまのはら)とは、広く大きな空のこと。
振りさけ見るとは、遥か彼方を見上げること。
白真弓(しらまゆみ)とは、真弓(まゆみ)の白木で作った弓のこと。[枕]弓を張る
弓張月(ゆみはりづき)とは、上弦または下弦の月のこと。
出典 精選版 日本国語大辞典
一般名:マユミ(眞弓、檀)、
学名:Euonymus hamiltonianus、
別名:ヤマニシキギ(山錦木)、嫁殺し、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類ニシキギ目ニシキギ科ニシキギ属マユミ種、
生息地:日本、中国、環境:山野、
樹高:5 m、茎色:緑(1年目)・茶、
葉色:緑、葉序:対生、鋸歯:有、葉脈:有、
開花期:5月〜6月、雌雄異株(雌株だけでも開花)、花色:黄緑色、花弁数:4枚、
結実期:10〜11月、果実色:赤・白、種子色:赤、果実形:角張った4裂で種子は4個、果実径:1 cm、
用途:庭木、材は細工物(弓、印鑑、櫛)、樹皮:駆虫、鎮痛、咳止め、山菜(新芽)、果実は鳥の餌。



















