8月26日の誕生花、ベニバナ(紅花)

ベニバナ(紅花、学名:Carthamus tinctorius)とは、エチオピア原産で、キク科ベニバナ属の一年草です。
英名では、Safflower(サフラワー)と呼ばれます。
日本へは飛鳥時代に渡来したとされます。日本の紅花の産地は山形県です。
主に、種子の胚芽に植物油脂が豊富でベニバナ油(Safflower Oil)を採るために栽培されます。
また、染料やルージュにも使われ、花に含まれる色素には、黄色素のサフロールイエロー(safflor yellow)と紅色素のカルサミン(carthamin)の2種類があります。
朱華(はねず)や、紅(くれない)、黄丹(おうに)等の色が作られています。
生薬や、切り花、若い芽と葉は野菜にも使われます。

草の高さは30~100 cmで、よく分枝します。
葉は深緑色で、卵形或いは卵状披針形で、葉縁に鋭いトゲがあり、茎に互生して付きます。
6月~7月に花茎を伸ばし、茎先端にアザミに似た花を15~20個付けます。
花は直径2.5-4 cmの頭花で管状花のみからできています。花色は咲き始めは黄色で、橙色、赤と咲き進みます。
棘が痛いので、花摘みは棘が朝露に濡れて柔らかい朝方に摘まれます。
果実は白い楕円形の痩果です。


花名の由来


属名の「Carthamus」は、アラビア語で「quartom(染める)」に由来し、
種小名の「tinctorius」は、ラテン語で「tinctorius(染色用の)」という意味で、いずれもベニバナが染料となることに拠ります。


花言葉


「化粧」、「装い」


万葉集とベニバナ


万葉集に、紅(くれない)や末摘花(すえつむはな)と言う花名で詠われています。

万葉集 第10巻 1993番歌
作者:不詳
題詞:寄花
登場する草木:紅、末採花(べにばな)

原文
外耳 見筒戀牟 紅乃 末採花之 色不出友

読み
外(よそ)(の)耳(みに) 見筒(つつ)戀(恋ひ)牟(なむ) 紅乃(の) 末採花(末摘花)之(の) 色(に)不出(出でず)友(とも)

外(よそ)のみに 見つつ恋ひなむ 紅の 末摘花の 色に出でずとも

意味
遠くからだけ 見る恋にしよう 赤い べにばな(末摘花)の(ように) 表に出さなくても。


一般名:ベニバナ(紅花)、
学名:Carthamus tinctorius、
別名:紅(くれない)、末摘花(すえつむはな)、サフラワー(Safflower)、
原産地:エチオピア、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類キク目キク科ベニバナ属ベニバナ種、
株高:30~100 cm、
葉色:深緑色、葉形:卵形或いは卵状披針形、葉身長:5~10cm、葉縁:棘、葉序:互生、
開花期:6月~7月、花冠:管状花から成る頭花、花径:2.5-4 cm、花色:黄色→橙→赤、
果実型:そう果、果実色:白、果実形:楕円形、種子数:1花に10~100個、
用途:植物油、染料、ルージュ、生薬、切り花、野菜、ハーブ。

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