万131.引けばするする寄って来る🙂蛭筵【万葉集草木】

ヒルムシロ(蛭蓆、学名:Potamogeton distinctus)は、ヒルムシロ科ヒルムシロ属の多年生の浮葉性水草です。血を吸う蛭がうようよいるような場所に群生することが名前の由来です。現在では、除草剤が普及し、絶滅状態にあります。ヒルも同じ運命にあります。万葉集では「たはみずら」と呼ばれています。


万葉集と植物


万葉集では「たはみずら」と呼ばれています。今の名はヒルムシロ。


万葉集 第14巻 3501番歌


作者:不詳
登場する草木:たはみずら(ヒルムシロ)


原文


安波乎呂能 乎呂田尓於波流 多波美豆良 比可婆奴流奴留 安乎許等奈多延



安波(あは)乎呂(をろ)能(の) 乎呂田(をろた)尓(に)於波流(おはる) 多波美豆良(たはみづら) 比可婆(ひかば)奴流奴留(ぬるぬる) 安乎(あを)許等奈(ことな)多延(たえ)

安波峰ろの 峰ろ田(をろた)に生はる たはみづら 引かばぬるぬる 我(あ)を言(こと)な絶え


意味


安波(あは)の峰の 山田に生える たはみずら(ヒルムシロ) 引けばするする寄って来る 私への手紙を絶やさないで欲しい。


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