行倒れの娘に捧げる挽歌😔😑万葉集草木62.ゴヨウツツジ

コゴヨウツツジ(五葉躑躅、学名:Rhododendron quinquefolium)は日本固有種でツツジ科ツツジ属の落葉性広葉小中木です。ツツジの仲間としては大木になります。万葉集では「白ツツジ」という名で詠まれています。


万葉集巻 第3巻 434番歌


作者:河邊宮人(河辺宮人、かはべのみやひと)
題詞:和銅四年辛亥河邊宮人見姫嶋松原美人屍哀慟作歌
   西暦711年河辺宮人(が)姫嶋(ひめしま)の松原(に)美人(よきひと)の屍(かばね)を見て、哀慟(かなしびて)作(れる)(挽)歌
詠われている万葉植物名:白ツツジ(現代名:ゴヨウツツジなど)


原文


加座夜能 美保乃浦廻之 白管仕 見十方不怜 無人念者


訓読


加座夜(風早)能(の) 美保乃(の)浦廻(うらみ)之(の) 白管仕(つつじ) 見十方(見れども)不怜(さぶし) 無人(亡き人)念者(思へば)

風早の 美保の浦廻(うらみ)の 白つつじ 見れども寂し 亡き人思へば


意味


風早の 美保の浦の白つつじを 見ても寂しい。亡くなった娘さんを思うと。
旅の途上で出会った、行き倒れの娘さんの死骸を見て、魂を慰めるために詠んだ挽歌。

詳しくはこちらへ ... 以下本文に続く


■関連ページ
行倒れの娘に捧げる挽歌😔😑万葉集草木62.ゴヨウツツジ かぎけん花図鑑 花日記2023年2月18日
特集 万葉集でよまれた草木


万葉集の草木シリーズ イラスト「2.ゴヨウツツジの描き方」


  • 五叶踯躅
  • 五叶踯躅
  • 五叶踯躅
  • 五叶踯躅

其他文章