シラネアオイ(白根葵、学名:Glaucidium palmatum)は、日本固有種でキンポウゲ科シラネアオイ属の1属1種の多年草です。別名でハルフヨウ(春芙蓉)や、ヤマフヨウ(山芙蓉)、英名では Japanese Wood Poppyと呼ばれます。北海道~本州中部以北の(亜)高山帯下部や日本海側の多雪地帯の森林内の沢沿いや林床に自生します。日本海側の多雪地帯では雪を毛布代わりにして生き延びています。
草丈30〜40 cmです。葉は直径20〜25 cmで掌状に7~11裂し、互生して付きます。
5月〜7月中旬に、花茎上端に2枚葉をつけ、その上に7cm程の四弁花(実際は萼)を付けます。この花のように見えるものは萼片で花弁ではありません。萼片は薄桃~薄紫色をしており中央に黄色い雄蕊の塊があり、基部で合着しています。花後に扁平な果実が成り、秋に弾けてタネを飛ばします。
花名の由来
アオイと付きますがアオイ目の植物ではありません。和名は日光白根山(しらね)に多く生息し、花(のように見えるもの)がタチアオイ(立葵、学名:Althaea rosea)に似ていることに拠ります。学名は江戸時代に来日したシーボルト博士(Philipp Franz von Siebold, 1796-1866)が命名しました。
属名の「Glaucidium」は「Glaucium (ツノゲシ属の縮小名)」で花に似たところがあることから、種小名の「palmatum」は「掌状の」と言う意味で、葉の形に拠ります。
花言葉
「完全な美」
一般名:シラネアオイ(白根葵)、学名:Glaucidium palmatum、別名:ハルフヨウ(春芙蓉)、ヤマフヨウ(山芙蓉)、英名: Japanese Wood Poppy、分類名:植物界被子植物真正双子葉類キンポウゲ目キンポウゲ科シラネアオイ属シラネアオイ種、原産地:日本固有種、生息分布:日本海側の多雪地帯、環境:森林内の沢沿い、草丈:30〜40 cm、葉径:20〜25 cm、葉形:掌状に7~11裂、葉序:互生、花色(実際には、萼色):薄桃〜薄紫、花径:7 cm、開花期:5月〜7月中旬。