12月20日の誕生花、『冬のひかり、君子の庭にて』 ポスト 12月20日の誕生花は、クンシラン(君子蘭、学名:Clivia miniata)とパイナップル(Pineapple、学名:Ananas comosus)です。 『冬のひかり、君子の庭にて』 クンシラン、写真撮影 by 瑞穂 冬の終わり、まだ冷たい風が吹く庭の片隅に、 ひときわ鮮やかなオレンジの光が灯る。 それが、クンシラン。 この花は、「君子(くんし)」の名を持つほど、 気高く、静かに、そして凛として咲く。 寒さに耐え、葉を広げ、 やがて春の兆しを告げるように、 炎のような花を咲かせる。 昔々、とある山里に、 人のために尽くすことを喜びとする若き薬師がいた。 彼は自分の名を語らず、 ただ「君子」と呼ばれていた。 ある年、村に寒波が訪れ、 草木は枯れ、人々は病に伏した。 君子は山を越え、薬草を求めて旅に出た。 帰ってきた彼の手には、 見たこともない橙色の花が咲いていた。 その花の根から作った薬は、 村人たちの命を救ったという。 その後、彼の姿はふっと消え、 庭にはその花だけが残された。 人々はその花を「君子蘭」と呼び、 “静かに人を癒す者のしるし”として大切に育てた。 「咲くときは、語らず。 ただ、そこにいて、あたたかく。」💧🌺 クンシラン(君子蘭)とは クンシラン(君子蘭、学名:Clivia miniata)とは、南アフリカとスワジランド原産で、ヒガンバナ科クンシラン属の半耐寒性常緑多年草です。 原産地では森林の半日陰地に自生しますが、日本では主に種子で増やします。 英名ではKaffir lily(カファ・リリィ)、花が上向きに咲くので別名でウケザキクンシラン(受け咲き君子蘭)、属名のクリビア(Clivia)でも呼ばれます。 草丈は45〜60 cmです。 鱗茎は無く、太い根を出します。葉には細葉や中葉、広葉、斑入り/斑無等があります。 3月〜5月に葉の間から出た細長い花茎の先端から集散花序を伸ばし花径5〜7 cmの花を5〜8個付けます。 花色は通常、朱赤色で、その他、薄黄色や、白色、桃色があります。ヒガンバナ科なのでアルカロイドのリコリンを含み大量摂取すると有毒です。 紫色のクンシラン 別名で「ムラサキクンシラン(紫君子蘭)」と呼ばれる青紫色の花を咲かせる植物にアガパンサス(Agapanthus、学名:Agapanthus africanus)があります。ただし、クンシラン(君子蘭、Clivia miniata)がヒガンバナ科クリビア属であるのに対し、アガパンサス(Agapanthus)はヒガンバナ科アガパンサス属の植物なので同科別属の植物となります。 クンシラン(君子蘭)(左)、アガパンサス(Agapanthus)(右) 君子蘭の花言葉 花言葉は「誠実」「貴い」「情け深い」です。花名の「君子」のイメージから付けられました。 クンシランの種類 Clivia nobilis(クリビア・ノビリス ) Clivia mirabilis(クリビア・ミラビリス) Clivia miniata(クリビア・ミニアタ、ウケザキクンシラン) Clivia caulescens(クリビア・ コーレセンス) Clivia gardenii(クリビア・ガーデニ) Clivia Robsta(クリビア・ロブスタ) 花名の由来 属名の「Clivia」は英国で初めてクンシランの栽培に成功したクライブ(Clive)家出身のノーザンバーランド公爵夫人シャーロット・パーシー(Charlotte Percy、1787–1866))に因み、種小名の「miniata」はラテン語で「vermilion(朱色)」という意味です。 和名の「君子蘭」とは初めて日本に入ってきたものの学名が「Clivia nobilis」の種小名「nobilis(高貴な方=君子)」と、花の姿形や芳香があることから「蘭」に似ていることに拠ります。英名のKaffirは、クンシランの原産地南アフリカの部族「kaffir(カフィール)」から。 日本で花名に「蘭」と付けるのは、魚を例にすると魚名に〇〇鯛として「あやかり鯛」にすることと似ています。 魚界を代表するマダイ(真鯛)(左)、あやかり鯛の一つ「コブダイ」(右) 君子蘭の情報 一般名:クンシラン(君子蘭)、 学名:Clivia miniata(クリビアミニアタ)、 別名:ウケザキクンシラン(受け咲き君子蘭)、クリビア(Clivia)、英名:Kaffir lily(カファ・リリィ)、 APG植物分類体系:植物界被子植物単子葉類キジカクシ目ヒガンバナ科クンシラン属(クリビア属)、 原産地:スワジランドと南アフリカ、 草丈:45〜60 cm、鱗茎(球根):無、 根生葉:2列 (disticous) 、葉質:肉厚・光沢・幅広、 開花期:3月〜5月、花序形:散形花序、花冠形:漏斗状、花被片数:6(花弁数3+萼片数3)、芳香:花に芳香あり、雌蕊1、雄蕊数:6、花径:5〜7 cm、花長さ:10cm、花色:橙・黄・白、 繁殖:株分け、種子、果実型:漿果、果実色:赤、果実径:5cm、種子数:1~2個、 用途:鉢植えなどの園芸用、 注記:有毒物質を含む。 ■関連ページ クンシラン(君子蘭、学名:Clivia miniata) アガパンサス(Agapanthus) 12月の誕生花 花図鑑【かぎけんweb】 12月20日の誕生花、『冬のひかり、君子の庭にて』かぎけん花図鑑 花日記、 #株式会社科学技術研究所 #電磁波解析ソフト #KeyFDTD #かぎけん花図鑑 #STI Location: Kiyosumi ShirakawaLocation: Kiyosumi ShirakawaLocation: Kiyosumi ShirakawaLocation: KojimachiLocation: KojimachiLocation: KojimachiLocation: Kiyosumi ShirakawaLocation: Kiyosumi ShirakawaLocation: Plaza Motokaga Other Articles10月17日の誕生花 葡萄(花)かぎけん花図鑑10月17日の誕生花は、ブドウ(花)です。 ブドウ(花) ブドウ(葡萄、学名:Vitis spp.)はペルシア、北米原産で、ブドウ科ブドウ属の落葉蔓性低木・果樹です。花言葉は「陶酔」です。 かぎけん花図鑑 誕生花10月17日 https://www.flower-db.com/ja/blog/2020-10-17/1037 九段2 ムラサキシキブ(紫式部、hydrangea-quercifolia)ムラサキシキブ(紫式部、学名:Callicarpa japonica)は、クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。樹高は3-4mで、樹皮と枝葉は灰褐色です。葉質は薄く艶の無い黄緑色で狭倒卵形~長楕円形、葉縁に鋸歯が有り、枝に対生に付きます。6月~8月に葉腋から集散花序を伸ばし、薄紫色で花径0.3-0.5cmの小さな花を咲かせます。花弁は先端で4裂して平開し、中央からピンクの花糸と黄色い葯を持っ10月に咲いているピンクの花10月にピンクの花を咲かせている花の特集です。 10月に咲いているピンクの花 かぎけん花図鑑花日記2022年10月13日 10月に咲いているピンクの花は188種でした。 10月から、ツバキ属のアキザキボクハン(秋咲卜伴、学名:Camellia japonica 'Akizaki-bokuhan')や、キク科の菊 泉郷情熱(学名:Chrysanthemum morifolium cv. Senk木場公園の花4 コデマリ(小手毬)コデマリ(小手毬、学名:Spiraea cantoniensis)とは、中国原産で、バラ科シモツケ属の耐寒性落葉低木です。別名で、テマリバナ(手毬花)、スズカケ(鈴懸け)と呼ばれます。 樹高は100~200cmで立ち姿は株立ち状の自然体です。葉は長さ3cmの先が尖った船形で葉縁に鋸歯があります。 4~5月に、しなやかな枝全体に一重または八重の直径1cm程の白い五弁花を多数まとめて半球状に固まって咲たとえが微妙だなあ、それって褒めてる?👚万葉集草木126.太藺フトイ(太藺、学名:Schoenoplectus tabernaemontani)は日本、北米、中国、中央アジア原産で、カヤツリグサ科フトイ属の大型水生多年草です。地下茎で横に這い花茎を立てて群落を成します。茎は太くて丸い。 葉は発達せず茎基部に葉鞘があるだけです。茎先から花序を伸ばし1~3個の赤褐色の小穂を付け、初夏に白い糸状の花を咲かせます。花名は茎が太く、イ(藺、学名:Juncus effu中島みゆき的花(ア行)中島みゆき的花(ア行) 中島みゆきさんは4ディケード、売上ナンバーワンを誇る偉大なシンガーソングライターです。老若男女を問わず、またアジアでも根強い人気です。勿論、私や私の家族、親友なども大ファンです。彼女がこれまで作詞された曲は数知れず。優れた詩的表現が現代詩としても高い評価を得ています。一時期、文部科学省の国語審議会委員を務めるなどその表現力は折り紙付きです。 そこで、「かぎけん花図鑑」では、