四月の花 ヘレボルス(Helleboruss)の比較 ポスト ヘレボルス・オリエンタリス(学名:Helleborus orientalis)=レンテンローズ(Lenten rose) ヘレボルス・オリエンタリス(学名:Helleborus orientalis)は、ギリシャ~トルコ原産で、キンポウゲ科クリスマスローズ属の耐寒性常緑多年草です。別名で、レンテンローズ(Lenten rose)と呼ばれます。レンテンローズとはキリスト教のアッシュ・ウェンデー(Ash Wednesday:聖灰水曜日)からイースター(Easter:復活祭)までの期間である「レント(Lent:キリスト教の四旬節)」のことで、花名はその時期に咲くことから付けられました。 草丈は、40~60 cmと、ヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger、クリスマスローズ)より高いです。初春に開花する春咲きの花です。花のように見えるものは、萼(ガク)で、実際の花は中心部にある線状のものです。花色(実際は、萼片色)は、原種はピンクですが嚥下品種に赤や桃色、白、緑色などがあります。 同属で似た花に、クリスマスの時期に咲くものはクリスマスローズと呼ばれるヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)があります。 日本では、オリエンタリス(H. orientalis、レンテンロ-ズ)とニゲル(H. niger、クリスマスローズ)を区別せず「クリスマスローズ」と呼んでいますが、別種の植物です。 オリエンタリスとニゲルの比較 ■オリエンタルスとニゲルの共通点 オリエンタルス(レンテンロ-ズ)とニゲル(クリスマスローズ)とは、いずれも、キンポウゲ科クリスマスローズ属の常緑多年草です。花弁のように見えるのは萼です。本当の花弁は密腺に変化しています。葉は根出葉で三出複葉です。キンポウゲ科の例に漏れず、有毒植物です。 ■オリエンタルスとニゲルの違う点 ●ヘレボルス・オリエンタリス(H. orientalis) レンテン・ローズや春咲きクリスマスローズとも呼ばれる。 日本では、3月~4月上旬に開花、草丈:40~60 cm、花の後ろにある苞葉は数枚に分裂し縁に鋸歯あり、苞葉は大きく目立つ、原種はピンク。 ●ヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger) 丹がーの内、クリスマスに咲く花はクリスマスローズと呼ばれる。 日本では、12月~翌年2月開花、草丈:20~30 cm、花の後ろにある苞葉は1枚で分裂せず縁は全縁(鋸歯:ギザギザが無い)で目立たない。原種は白。 左:オリエンタリス(H. orientalis)=レンテン・ローズ、春咲きクリスマスローズ、右:ニゲル(H. niger、クリスマスローズ) 花言葉と詳細は本文をご参照ください。 ■関連ページ 四月花 ヘレボルス(Helleboruss)の比較 かぎけん花図鑑 花日記2024年4月26日(金)、 オリエンタリス(H. orientalis)=レンテン・ローズ、春咲きクリスマスローズ ニゲル(H. niger)、クリスマスローズ Other Articles【動物・鳥・花】トキソウ(朱鷺草) 日本には天然記念物に指定されている「朱鷺」という鳥がいます。このトキの翼色とトキソウの花の色が似ているということでトキソウと名づけられました。 因みに、茸にも 似た色をしたトキイロヒラタケ(朱鷺色平茸)があります。色いろな関係があるものですね。 トキソウの説明は右画像の左下にある「この花を図鑑で見る」からご覧頂けます。ツツジ属シリーズ3.久留米躑躅花日記2022年4月22日 ツツジ属シリーズ3.久留米躑躅 クルメツツジ(久留米躑躅、学名:Rhododendron obtusum var. sakamotoi)は、日本原産で、ツツジ(躑躅、学名:Rhododendron ferrugineum L.)の改良品種です。江戸時代に久留米藩士 坂本元蔵氏がヤマツツジやキリシマツツジ、サタツツジを基にして育種したもので現在も久留米で作られています。大蒜葛のブログニンニクカズラ(大蒜葛、学名:Mansoa alloacea)は、熱帯アメリカ原産で、ノウゼンカズラ科ニンニクカズラ属の非耐寒性常緑蔓性小低木です。葉を持むとニンニク臭がします。花言葉は「ありのままの私を見て」。桜シリーズ8.大島桜花日記2022年3月25日 桜シリーズ8.大島桜 大島桜とは日本固有種で桜の原種の一つ オオシマザクラ(大島桜、学名:Cerasus speciosa)とは、日本固有種で、バラ科サクラ属の落葉広葉樹「サクラ」の原種の一つです。カスミザクラ(霞桜)の島嶼型で大島など伊豆諸島に自生する早咲き桜です。樹高が15mにもなる高木です。葉は楕円形~倒卵形で先鋭で、葉身長は5~10cm、葉縁に細鋸歯があります。花菖蒲 近影6月26日の誕生花は、白いライラックですが、白花の写真を今回準備できませんでしたので、代わりに、明治神宮菖蒲田で最近撮影した花菖蒲田と品種をご紹介します。 花菖蒲 ’松ヶ枝’は、江戸花菖蒲古花の白系品種です。 ’深窓佳人’は、江戸花菖蒲古花の三英二色花です。 ’朝神楽’は、江戸花菖蒲古花の三英紫系品種です。 ’真鶴’は、江戸花菖蒲の六英白系品種です。 ’雲の上’は、江戸花菖蒲の六変化朝顔 ’輝55’(学名:Ipomoea nil ''Kagayaki55")変化朝顔 ’輝55’ ’黄 斑入 蝉葉 紫 吹掛絞 丸咲 大輪’(ヘンカアサガオ 'キ フイリ セミハ ムラサキ フッカケシボリ マルザキ タイリン’ (Henka asagao 'Ki fuiri semiha murasaki fukkakeshibori maruzaki tairin)’、学名:Ipomoea nil ''Kagayaki55")とは、アサガオ(朝顔)の園芸品種「変わり咲き