8月7日の誕生花、ザクロ(石榴) ポスト ザクロ(石榴)とは ザクロ(石榴、学名:Punica granatum)とは、イランやアフガニスタン原産でミソハギ科ザクロ属の耐寒性落葉小高木です。 別名で、セキリュウや、Pomegranateとよばれます。 日本では、東北〜沖縄の日のあたる場所に自生するほか、庭木で植えられます。 成長は遅い。 樹高は3~7mです。 葉は緑色の楕円形で光沢が有り全縁で互生して付きます。 雌雄同株で雄花と両性花があります。 夏に集散花序を伸ばし、直径5cm程の朱赤の六弁花を咲かせます。 花粉は、ヒヨドリなどに運ばれる鳥媒花です。 ヒヨドリ(学名:Hypsipetes amaurotis)などが、花粉を運ぶ。 秋に、7~10 cmの赤い漿果を成らせます。 果実は熟すと皮が裂けて一種独特の風貌となります。果実の中に小さな種子が多数入っています。 ザクロの花言葉 「円熟した優雅さ」 ザクロの花名の由来 属名の「Punica』とは、ラテン語で「punicus(カルタゴの)」という意味で、原産地がカルタゴと思われていたことに拠ります。 種小名の「granatum」とは、ラテン語で「granatum(種子)」という意味で、種が多いことに拠ります。 ザクロの用途 果実は食用となり生食やジュース、グレナデン・シロップにされます。 また、果皮は石榴皮(セキリュウヒ)、根皮は石榴根皮(セキリュウコンピ)と呼ばれる生薬の原料とされます。 他に、木は庭木などの観賞用に、材は柱材に使われます。 中国の年画に描かれる 多福多寿多子 中国で春節(旧正月)に飾られる縁起の良い絵「年画」に、果物の「ブッシュカン(仏手柑、学名:Citrus medica var. sarcodactylis)」や、「モモ(桃 、学名:Prunus persica)」とともに、「ザクロ(石榴、学名:Punica granatum)」の絵も描かれており「多福多寿多子」の願いが込められています。下に示すように、ザクロは「多子」を願っています。 「多福」は、発音が同じ、中国語で「福仏(フー・フォー)」をあらわす「仏手柑(ぶしゅかん)」。 「多寿」は、西王母の花園に成る桃の実を食べると六百年寿命を増やすことができたという「不老長寿」伝説から「桃」、 「多子」は、中国では子は種という発想があり、種が多数あるざくろに「子孫繁栄」の願いを込めた。 ザクロが出てくる文学 山本周五郎 「柘榴」 登場人物 真沙(嫁)、松室昌蔵(良人)、中老 戸沢数右衛門(仲人) 「嫁側家系図」 井沼家(真沙) 父 玄蕃 御槍奉行、兄弟 真一郎、源次郎、主人公 真沙 「良人側家系図」 松室家(昌蔵) 祖父 長左衛門 刃傷沙汰で中老から番頭に格下げ、 父 伊太夫 深酒で平徒士(ひらかち)に格下げ、 良人 昌蔵 平徒士からの出世を意気込む 仲人 戸沢数右衛門(中老) 縁談の話を持ってきた 17歳の真沙は24歳の昌蔵に嫁いだ。嫁ぎ先は3代没落傾向のある松室家だ。父は当初、気乗りしなかったが、仲人の戸沢数右衛門(中老)に押し切られる。 真沙は嫁ぐ日の出立前に庭へ抜け出し、色づき始めた葉鶏頭のところで激しく泣いた 嫁いではみたが、年齢の割に未熟な真沙は、恐怖と苦痛と不眠とで、数日で憔悴した。その様子に気付いた姑がさりげなく色いろ話してくれて漠然とした恐怖は消えたが、その言葉の中にあった「おんなという者のつとめだから、」という表現がつよく頭に残った。 良人も嫁同様、未熟であり、精神的にも弱いが、今の境遇に甘んぜず、世して嫁にいい生活をさせてやろうという欲望は強い。 嫁いですぐ、昌蔵は熟れたザクロの実を割って眺めていたが、ふと真沙をかえり見て割った果実を示しながら、「この美しい実をごらん。私にはこれがおまえのからだのようにみえるんだよ」といった。 ある時、昌蔵の公金横領が発覚し、真沙に置手紙をしていずこへともなく去り、松室家はお取り潰しとなった。 さて、真沙の運命はいかに? 詳しいお話は、青空文庫へ、 一般名:ザクロ(石榴)、 学名:Punica granatum(ピューニカ・グラナーツム)、 別名:セキリュウ(石榴)、punic、Pomegranate(ポメグラネート)、 分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱フトモモ目ミソハギ科ザクロ属、 原産地:イラン、アフガニスタン、生息分布:東北〜沖縄までの日本、環境:日のあたる場所、 生活型:落葉小高木、 樹高:300~700 cm、 葉質:光沢有、葉形:卵形・楕円形、葉色:緑、葉序:対生、葉縁:全縁、 雌雄同株、雄花と両性花、離弁花、花序形:集散花序、花色:朱赤、花弁の配列:バラ形、花径:5 cm、開花期:6月~9月、 花弁数:6枚、萼形:筒状、萼数:6枚、雄蕊数:多数、 果実型:漿果、果実形:卵形、実色:赤(一般的)、白、黒、結実期:秋、観賞期:9月-11月、果実径:7~10 cm、 用途:木は庭木などの観賞用、材は柱材に、果実を生食やジュース、グレナデン・シロップ、 特記:成長が遅い、鳥(ヒヨドリ)が花粉を運ぶ鳥媒花。 ■関連ページ ザクロ(石榴、学名:Punica granatum) 8月の誕生花 8月7日の誕生花、ザクロ(石榴、学名:Punica granatum)かぎけん花図鑑 花日記2025年8月7日(木) #8月7日の誕生花 #誕生花 #ザクロ #石榴 #Punica #花言葉 #かぎけん花図鑑 #株式会社科学技術研究所 #STI Location: Kiba ParkLocation: Kiba ParkLocation: Mukojima-Hyakkaen GardensLocation: Koishikawa Botanical GardenLocation: Kiba ParkLocation: Kiba ParkLocation: Kiba ParkLocation: Mizuho Yanagishita Productions Other Articles5月26日の誕生花 オリーブ、ゼラニウム5月26日の誕生花は、ゼラニウム,オリーブです。 ゼラニウム ゼラニウム(Geranium、学名:Pelargonium ×hortorum)は、南アフリカ原産で、フウロソウ科ペラルゴニウム属の非耐寒性常緑多年草です。葉はハート形をしており、葉縁には鋸歯状(ギザギザした形)があります。花色は代表的な赤の他、ピンクや白、橙、青紫などがあります。花言葉は「尊敬」です。 オリーブ オリーなっぱ料理作って待ってるわ!? 万葉集草木50.アブラナアブラナ(油花、学名:Brassica rapa L. var. nippo-oleifera)は、アブラナ科アブラナ属の耐寒性越年草草丈は通常50~80cmですが、放っておくとどんどん伸びて100cmにも達します。 1月~5月に花茎から黄色い四弁の小花を多数咲かせます。 万葉集では、トウの立ったアブラナまたはアブラナ科の植物を「茎立(ククタチ)」と呼んでいます。 万葉集巻14 3406歌 作者コスタス・スピラリスのブログコスタス・スピラリス(学名:Costus spiralis 'Strawberry Bud')は、ブラジルのアマゾン川流域に自生する大形多年草又は低木です。ジンジャーの仲間で、茎に葉がらせん状に付くので、英名では、 Spiralis ginger(スパイラルジンジャー)と呼ばれます。 赤い花のように見えるのは苞で、苞から出る小さな黄色いものが花です。 ブラジルの伝統医学では、葉、茎およ薬用植物園の花2 サンダーソニア(Sandersonia )サンダーソニア(学名:Sandersonia aurantiaca) とは、南アフリカ原産で、イヌサフラン(←以前はユリ科 )サンダーソニア属の半耐寒性球根植物です。原産地では亜高山の岩場や森林の開けた日当たりのよい場所に自生しています。 別名の「チャイニーズランタン(Chinese lantern lily)」は花が提灯型をしていることから、「チョウチンユリ(提灯百合)」は花の形と以前ユリ科で箱15 釣鐘草と似てるね、岩沙参イワシャジン(岩沙参、学名:Adenophora takedae)は、日本原産でキキョウ科ツリガネニンジン属の落葉多年性です。関東から中部地方の山地の岩場に自生する山野草です。 草丈30〜70cmで、茎や葉は細いです。 8月〜10月に花穂を伸ばし、釣鐘型をした青紫色の花を10個程下向きに咲かせます。雌蕊の花柱は釣り鐘型の花冠から出ません。これが釣鐘草との大きな違いです。山野草として人気で、鉢植え、9月29日の誕生花 林檎、チトニア9月29日の誕生花 リンゴとチトニアです。 リンゴ(林檎、学名:Malus pumila)は、中央アジアの山岳地帯原産で、バラ科リンゴ属の非耐暑性・耐寒性落葉高木と果実のことです。花言葉は「優先、選択、誘惑」です。 チトニア(Tithonia、学名:Tithonia rotundifolia)は、中央アメリカ~メキシコ原産で、キク科ニトベギク属の一年草です。花言葉は「果報者」です。