万155.ムシとスズメの関係は ポスト カラムシ(苧、学名:Boehmeria nivea var. nipononive)は、インドシナ半島~中国原産で、イラクサ科カラムシ属の多年草です。日本には縄文末期に中国から朝鮮半島を経て渡来しました。本州~沖縄の 人里や田畑、山野、河原に自生します。日本では現在は使用用途が限られていますが、東アジアでは生活に密着した重要な作物として、草本の各部分が活用され、葉や根は薬用に、種は食用や石鹸に、茎皮繊維からは天然繊維を採って布や紙に使われています。 草丈100~150cmで、茎には上向きの短い毛が密生します。葉柄がある葉は艶が無く葉裏に白毛が生えます。葉は長さ10~15cmの広卵形で先端は鋭尖で葉縁に鋸歯があり互生して付きます。雌雄同株です。8月~10月に花茎先端から円錐花序を伸ばし、雄花は枝の葉腋から花径0.5cmの円錐形をした黄白色の花を咲かせます。雌花は茎上部の葉腋から花径0.3cmの球状形をした淡緑色の花を咲かせます。花後に成る果実は蒴果です。 用途は、茎は繊維に、根は薬用に、葉は、フクラスズメ(脹雀、学名:Arcte coerula)、アカタテハ、ラミーカミキリ等の食草になります。風媒花で、残念ながら、花粉症の原因物質とされます。 「ワイは脹雀(フクラスズメ)のお子様や」、 ようけ食べまっせ、むしゃむしゃ ムシ、ことカラムシは食草で、スズメことフクラススメは蛾の幼虫ということで、スズメがムシを食べます。なんのこっちゃ。 万葉集 万葉集に、蒸被(むしふすま)という生で詠まれています。万葉時代には、寝具などを作る繊維を採るのに使われました。 万葉集第4巻 524番歌 作者:藤原麻呂(京職藤原大夫) 題詞:京職藤原大夫贈大伴郎女歌三首 [卿諱曰麻呂也] 京職藤原大夫(きょうしき ふじわらのたいふ=藤原不比等の四男)が大伴郎女(おおとものいらつめ=大伴家持の父・大伴旅人の妹)に贈った歌三首 原文 蒸被 奈胡也我下丹 雖臥与 妹不宿者 肌之寒霜 読み むし衾(ふすま) なごや(和や)が下に 伏(ふ)せれども 妹(いも)とし寝(ね)ねば 肌(はだ)し寒(さむ)しも 意味 カラムシ=むし衾(ふすま)で出来た 柔らかい掛け布団に包まって 寝ているけれど あなたと一緒に寝てないので 肌寒く感じるのですよ。 花言葉や詳しい情報は、こちらをご覧下さい。 ■関連ページ 万155.ムシとスズメの関係は 万葉集 かぎけん花図鑑 花日記2023年12月1日(金) 、 カラムシ(苧、学名:Boehmeria nivea var. nipononive)、 特集 万葉集でよまれた草木 、 万153.オギとヨシアシは違うよ 荻 万葉集 かぎけん花図鑑 花日記2023年11月29日(水) 、 #万葉の草木 #花図鑑 #花 #flowers #野草 #カラムシ #かぎけん花図鑑 #かぎけん花日記 Other Articlesクリサンセマム・ムルチコーレ春に、店先のプランターで、草丈が低い白花と黄色花が混植されているのをみかけます。 これらはいずれもアルジェリア原産で草丈が低いキク科の花です。 白花は以前ブログでご紹介したフランスギク属の、クリサンセマム・ノースポール(寒白菊、学名: Leucanthemum paludosum)です。ノースポールは周辺の花弁(舌状花)は白色で、花芯部の管状花は黄色です。 そして、こちらの黄色花五月の白花1 ライラック(Lilac)白いライラック ライラックは初夏に大きな花房に芳香の良い小花を多数付けるハシドイの樹木です。代表色の薄紅色がライラックカラーという色名になっていますが、稀に白花もあります。ここでは、白花ライラックの花をご紹介します。 ライラック(Lilac、学名:Syringa vulgaris)とは、ヨーロッパ原産で、モクセイ科ハシドイ属の耐寒性落葉中木です。山野に自生します。別名で、リラ(仏語、Lilac)世界の国花シリーズ13. IR イラン世界の国花シリーズ IR イラン かぎけん花図鑑花日記2022年6月4日 イラン・イスラム共和国の国花は、 黄色い蔓バラとチューリップです。 イラン国花の品種は不明なので、掲載した写真は手持ちの黄色い蔓薔薇「バラ 'ザ・ピルグリム'(薔薇 'The Pilgrim'、学名:Roza cv. the Pilgrim)」です。 イラン・イスラム共和国(日本語)、 Iran(English)、伊朗かぎけん花図鑑 9月22日の誕生花 ハイビスカスかぎけん花図鑑 9月22日の誕生花は、ハイビスカス(ピンク)です。 ピンクのハイビスカス ハイビスカス(Hibiscus、学名:Hibiscus rosa-sinensis, Hibiscus hybrids)は、ハワイ諸島及びマスカリン諸島原産で、アオイ科フヨウ属の低木です。 南国を代表する熱帯花木であり、ハワイでは州花とされます。 花の中央にある花柱や筒状の雄しべが突出した五弁花を5月2日の誕生花、フクシア(Fuchsia)5月2日の誕生花、フクシア(Fuchsia、学名:Fuchsia hybrida) フクシア(Fuchsia、学名:Fuchsia hybrida)とは、ドミニカ共和国原産で、アカバナ科フクシア属の落葉低木です。 別名で、ホクシャ、ホクシア(いずれも、Fuchsia)、ハイブリッド・フクシア(Hybrid fuchsia)、ツリウキソウ(釣浮草)、ヒョウタンソウ(瓢箪草)、イヤリング(Earri世界の国花NL オランダ世界の国花シリーズ NL オランダ かぎけん花図鑑花日記2022年6月19日 オランダの国花はチューリップ チューリップ(学名:Tulipa L.)は、トルコ、イラン、アフガニスタン原産でユリ科チューリップ属の耐寒性球根植物です。オランダは園芸品種の世界出荷量の6割を占めま、国花にも選んでいます。 オランダ王国(日本語)、Netherlands(English)、荷兰王国(Chinese)