防人の歌は悲しみで一杯!万葉集草木シリーズ43.ヤブマメ ポスト ヤブマメ(藪豆、学名:Amphicarpaea edgeworthii var. japonica)は、日本や中国などの東アジア原産で、マメ科ヤブマメ属の蔓性一年草の野草です。蔓は細長い針金状で、他の植物に絡み付きます。秋に、短い花穂(総状花序)を伸ばし、淡赤紫色の旗弁に、淡紫~白い翼弁と竜骨弁を持った蝶形の小花を数個咲かせます。花後、莢隠元(インゲンマメ、隠元豆の若さや、学名:Phaseolus vulgaris)を小さくしたような扁平な豆果を成らせます。万葉集では「マメ」として1首詠われています。万葉集では防人が、妻と別れる時の悲しみを詠っている歌が多いです。 万葉集 第20巻4352番歌 作者:天羽郡(あまはのこほり)の上丁(うえつよぼろ) 丈部鳥(はせつかべのとり) 題詞:天平勝寳七歳乙未二月相替遣筑紫諸國防人等歌 原文 美知乃倍乃 宇万良能宇礼尓 波保麻米乃 可良麻流伎美乎 波可礼加由加牟 よみ 美知乃倍(道の辺)乃(の) 宇万良(茨、うまら)能(の)宇礼(末、うれ)尓(に) 延(は)保(ほ)麻米(豆)乃(の) 良麻流(絡まる)伎美(君)乎(を) 波可礼(別れ、はかれ)加(か)由(行)加(か)牟(む) ↓ 道の辺の 茨の末に 延ほ豆の 絡まる君を 別れか行かむ 意味 道端の茨の先に 這い付く豆のように 絡みつく妻を(置いて) 別れて行くのだろうか。 詳しくはこちらへ ... 以下本文に続く ■関連ページ 防人の歌は悲しみで一杯!万葉集草木シリーズ43.ヤブマメ かぎけん花図鑑 花日記2023年1月30日 特集 万葉集でよまれた草木 Other Articles特集2 スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral) スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral) スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)とは、和名で「春のはかない命」と呼ばれる、早春(3月~4月)に咲く花で、夏から秋に地上部は枯れ、地下茎や球根に養分を蓄えて、また翌年の春に咲く植物です。 スプリング・エフェメラルの仲間には、キンポウゲ科や、ケシ科、ユリ科、シュロソウ科、キジカクシ科、ナス科、ヒガンバナ科と6月4日の誕生花、ピンクの薔薇6月4日の誕生花は、ピンクの薔薇です。 そこで、ピンクの薔薇の一品種をご紹介します。 バラ 'ピンクマザーズデー’(Pink Mothersday、学名:Roza cv. Pink Mothersday)は、日本作出の園芸品種で、バラ科バラ属の小灌木「バラ(薔薇)」の園芸品種の赤薔薇「マザーズディ」の色変わり品種です。 別名で、ハッピーマザーズディ(Happy Mothersday)と呼ばれます11月22日の誕生花 木立盧會、マーガレット、山椒11月22日の誕生花 アロエ,マーガレット,サンショウ キダチアロエ(木立盧會、木立Aloe、学名:Aloe arborescens)は、南アフリカ原産で、ツルボラン科アロエ属の多肉植物です。花言葉は「健康」です。 マーガレット(Marguerite、学名:Argyranthemum frutescens)は、スペイン領カナリア諸島原産で、キク目キク科キク属の半耐寒性多年草です。花言葉春が来たらしい!?万葉集草木シリーズ37.スギスギ(学名:Cryptomeria japonica)は、日本固有種でヒノキ科の常緑針葉高木です。樹木は直線的で使いやすく木材としての価値が高い。日本書紀には、ヒノキは宮殿に、マキは棺に、スギとクスノキは舟材に使うようにとの記載があります。長寿の木として知られ、屋久杉や大王杉は2000年以上生きています。残念なことに、風媒花なので成長した杉花粉が遠くへ飛ばされ広域で花粉症の一大原因となっています。箱24 あなたに見せたい ミセバヤミセバヤ(見せばや、学名:Hylotelephium sieboldii)とは、あなたに「見せたい」という文から花名が付けられた植物です。万葉時代には「玉緒(たまのを)」という名前で栽培されていた古典植物の一つです。日本原産でベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多肉性宿根草で、一般的によくプランターや鉢植えで植えられています。 多肉質の葉は卵形で厚く銀緑色地をしており、葉縁が赤く緩い波状鋸歯があラシュナリア・マテウシーのブログ日常的には、あまり見かけないレアな球根植物です。 ラシュナリア・マテウシー(学名:Lachenalia mathewsii) は、南アフリカ・ケープ地方の海岸地帯に自生する草丈の低い植物です。黄色い釣鐘型の花を穂状に咲かせます。 ラシュナリア・マテウシーをはじめ、南アフリカ原産の植物は多数あり、その一部を、特集 南アフリカの花 に掲載してありますのでご参照ください。 ■ラシュナリ