11月24日の誕生花、ガマズミにツグミがやってきた ポスト 11月24日の誕生花、ガマズミ(蒲染、学名:Viburnum dilatatum)とペペロミア(Peperomia)です。 ガマズミには、秋から冬にかけてシベリアから渡ってきたばかりの ツグミ などの野鳥が果実を食べにやってきます。ガマズミの実は熟すと人間でも生食したり果実酒などにして飲食できます(個人的には経験がありませんけど)。因みにツグミは、冬には地面を歩いてミミズや昆虫を食べるので雑食性が強いと言えます。 ガマズミの赤い実を咥えたツグミと飛んでるツグミ、イラスト by Copilotさん ガマズミ(蒲染)とは ガマズミ(蒲染、学名:Viburnum dilatatum)とは、日本・朝鮮半島・中国原産で、レンプクソウ科ガマズミ属の耐寒性落葉広葉低木です。 日本では、北海道南西部~本州、四国、九州の山野の日当たりの良い林縁に自生します。 別名で、学名のビバーナム(Viburnum)や、英名のCranberry tree、Japanese bush cranberry、中国名では莢蒾(キュウメイ)と呼ばれます。 ガマズミの樹高は300~500 cmです。 長い葉柄の先に付く葉は深緑色で長さ5~15 cmの広い卵形で表面に特徴的な凹凸があり葉縁に浅鋸歯があり枝に対生します。 用途として、木は鉢植えや庭植えに、枝は木工材に、葉はドライフラワーに、果実はジュース、果実酒、生け花、切り花、鳥の餌、食品や衣類の着色料、薬草(疲労回復、滋養強壮)、熟したものは生食できます。 春は白花、秋は赤い実 5月~6月に、散房花序を伸ばし、朱色の蕾が開花して、先端が5裂したラッパ状の芳香のある白花を集合して咲かせます。 小花は花径0.5~0.8 cmで、それらが集合した花序の大きさは花径5~10 cm程です。 秋に紅葉し小さな赤い卵形の実が成ります。 ガマズミの和名の由来 和名の由来には、実を噛むと酸っぱいので「噛む酸実」が転訛したや、木が硬いので「鎌の柄」になる実が酸っぱい木ということで「鎌酸実」という様々な説があります。 ガマズミの花言葉 ガマズミの花言葉は「結合」で、小花を密生させて寄り添うように咲くことから。 ガマズミの果実に来る野鳥 ガマズミの赤い実を食べにくる野鳥には、ツグミ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、キジ、キジバト、コジュケイ、メジロ (花の蜜も好む)、オナガ、アオゲラ、ヤマドリなどがいます・ ガマズミに付く害虫 サンゴジュハムシ 万葉集 第7巻 1344番歌 作者:不詳 原文:真鳥住 卯名手之神社之 菅根乎 衣尓書付 令服兒欲得 読み:真鳥(鷲)が住む 卯名手(うてな)の神社の菅の根を 衣に書きつけ 着せる子もがも 意味:鷲(わし)が住む 河俣神社の菅の根(ガマズミ)で 染めた羽織を 着せてくれる彼女が欲しい(?) 牧野富太郎博士節 牧野富太郎博士は、上記の「万葉集 第7巻 1344番歌」に出て来る「菅の根」とは「すがのみ」が正しく「ガマズミ」の果実であるとしました。 昔、「ミヤマガマズミ」の果実が衣類の染料に使われたことから、カマズミの「ズミ」は「染め」が転訛したものではないかと論じています。 一般名:ガマズミ(蒲染)、 学名:Viburnum dilatatum、 分類名:植物界被子植物真正双子葉類マツムシソウ目レンプクソウ科ガマズミ属、 又名:ビバーナム、Linden viburnum、cranberry tree、Japanese bush cranberry、莢蒾(キュウメイ、中国名)、 原産地:日本・朝鮮半島・中国、生息地:北海道南西部~本州、四国、九州、生息分布:山野、生活環境:日当たりの良い林縁、 樹高:300~500 cm、樹皮色:灰褐色で滑らか、 生活型:落葉広葉低木、 葉柄長:長くい(1~3cm)、托葉:無、葉色:深緑→紅葉、葉形:広卵形で先端尖り基部は楔形、葉身長:5~15 cm、葉幅:3~13cm、葉縁:浅鋸歯、葉序:対生、 開花期:5月~6月、両性花、花序:散房花序、小花(花冠)形:ラッパ状で先端5深裂、小花径(花冠径):0.5~0.8 cm、花色:白、花序径:5~10 cm、雄蕊:5本で花冠から突出、 果実観賞期:9月~11月、果実型:核果、果実形:卵形、果実色:赤、果実径:0.7 cm、 用途:鉢植え、庭植え、薬用、葉はドライフラワーに、果実は薬草、生け花や切り花、鳥餌に。 ■関連ページ ガマズミ(蒲染、学名:Viburnum dilatatum) Linden Viburnum (Viburnum dilatatum) 荚蒾(Gamazumi,学名:Viburnum dilatatum) 11月の誕生花 11月24日の誕生花、ガマズミにツグミがやってきた かぎけん花図鑑 花日記 #株式会社科学技術研究所 #かぎけん花図鑑 #STI Location: CopilotLocation: Okuhida Hirayu Otaki ParkLocation: Izu oshimaLocation: Izu oshimaLocation: Okuhida Hirayu Otaki ParkLocation: Koishikawa Botanical GardenLocation: Koishikawa Botanical Garden Other Articles木場公園の花6 レッドロビン(Red Robin)春に遠くから見ると赤い葉が一際目立つ「Red Robin」 レッドロビン(学名:Photinia x fraseri 'Red Robin')は、カナメモチ(Photinia glabra)と、オオカナメモチ(大要糯、学名:Photinia serratifolia)を交配して米国で育種された園芸品種です。レッドロビンは成長が早いので、垣根などの場合、見栄えをよくするため常に刈られるので花が咲いて9月に咲く花シリーズ「白い花」かぎけん花図鑑 9月に咲く花シリーズ「白い花」 かぎけん花日記2022年9月29日 9月に咲いている白い花は260超種ありました。リストは「特集 9月の白い花」をご覧ください。 白い花 白花が白いのは花弁に白い色素が含まれているのではなく、小さな気泡が光を反射して白く見えていることに拠ります。 人間の目には可視領域しか見えませんが、花にとって大事な昆虫には紫外領域が見えており、色として認識して誕生花 8月31日 ハツユキソウ、リンドウ誕生花 8月31日は、△ハツユキソウ、△リンドウです。 ハツユキソウ ハツユキソウ(初雪草、学名:Euphorbia marginata)は、北米南部原産でトウダイグサ科トウダイグサ属の非寒性一年草です。緑色の葉に白い覆輪の葉縁で葉のコントラストが美しいです。花言葉は「祝福、穏やかな生活」です。 リンドウ リンドウ(竜胆、学名:Gentiana scabra)は、日本・朝鮮半島・中花名に「孔雀(鳥類)」が付く花【孔雀アスター】と鳥の真孔雀花名に「孔雀(鳥類)」が付く花【孔雀アスター】と鳥の真孔雀 クジャクアスター(孔雀Aster、学名:Aster hybrids)とは、北米原産のキク科シオン属の多年草「アスター(Aster)」の園芸品種です。別名で、宿根アスター、クジャクソウ(孔雀草)、シロクジャク、ミケルマスデージー、Frost aster、とも呼ばれます。花名の「クジャクアスター」の由来は、小花をたくさんつけた枝が、羽根を広かぎけん花図鑑 9月6日の誕生花 ミソハギかぎけん花図鑑 9月6日の誕生花は、ミソハギです。 ミソハギ ミソハギ(禊萩、学名:Lythrum anceps)は、日本~朝鮮半島原産で、ミソハギ科ミソハギ属の耐寒性多年草です。日本全国の湿地や水際など水辺で、日当たりの良い場所によく見られます。 ミゾ(溝)ではなくミソ(禊)なんです。 お盆の時期に生えこの花を束ねてお供え物に水を注いで清めることから、ボンバナ(盆花)やショウリョウバ四月の薄紫色の花1 ライラック(Lilac)初夏に房を伸ばし香りのよい薄紅紫色の小花を多数咲かせます。 ライラック(Lilac、学名:Syringa vulgaris L.)とは、ヨーロッパ原産で、モクセイ科ハシドイ属の耐寒性落葉中木です。山野に自生します。別名で、リラ(仏語、Lilac)、Lilas、ムラサキハシドイ(紫丁香花)と呼ばれます。樹高は5〜6mです。葉柄の先に光沢があり滑らかで硬い広卵形をした長さ4 - 8 cmの葉を対生に