9月25日の誕生花、キク(菊) ポスト 9月25日の誕生花は、キク(菊)。 キク(菊、学名:Chrysanthemum morifolium)とは、中国産で、キク科キク属の耐寒性常緑多年草(宿根草)です。 日本に昔からある花でも、元々は海外から渡来したものが多く、それらを日本独自の技術や美意識で改良して、全く違うレベルの花に仕上げるのが日本の技かもしれません。 日本を代表する「菊」もそのような花の一つです。 キクは、奈良時代に中国から日本に渡来し江戸時代には様々な園芸品種が育種されました。 花色、形、花径、背丈、開花時期など変化に富んでいます。 花色はピンクや、赤、白、黄、橙、複色があります。花の大きさも、花径18 cm以上の大菊と、9 cm以下の小菊、その中間の中菊があります。 菊と言えば秋のイメージがありますが、品種改良により、夏菊や、夏秋菊、秋菊、寒菊(開花8月、...、12月からなど)の菊が育種されています。 さらには周年開花する「ポットマム」や、それを品種改良した「ピンポンマム」もあります。 江戸時代に藩ごとに菊花作りが奨励され、各藩が競って独自の菊を育種しました。江戸菊は江戸で育種された菊で、狂い咲きと呼ばれる咲き方が出色で個人的には好みです。 キク(菊)の種類一覧 菊の種類一覧をこちらに載せます。 菊は、春のサクラ(桜、学名:Cerasus L.)と共に、日本の秋を代表する花とされます。 菊は日本の切り花出荷量NO.1 花卉分野で菊が全体に占める割合がどのぐらいかご存じでしょうか? 農林水産統計の「2021(令和3年)全国「切り花」出荷量(32億4千9百万本)」によると、何と、菊の出荷量は全花種の4割を占めるという圧倒的な1位に選ばれています。その理由は、 菊は冠婚葬祭の、特に葬際での需要が常に高いこと、日持ちすること、品種が多いことが人気の理由のようです。 因みに、2位はカーネーション、3位はバラでです。 切り花出荷量Best3 1.菊(12億9千8万本,40%) 2.カーネーション(2億150万本,6.2%)、3.薔薇(1億9千440万本,6%) 料理の飾り花 おせち料理等や刺身などの飾り花に、キク(菊)の花が使われます。 菊は「NASA Eco Plant」 菊はスパティフィラム(Spathiphyllum)と同様、有害物質5種類を全てクリアする優れた植物に選ばれました。観葉植物のように開花しない時期があっても良いとすれば、オールシーズンでオフィスやリビングに鉢植えを置きたいものです。「ポットマム」や「ピンポンマム」が使えるかもしれませんね。 菊の分類 花の大きさー大菊:花径が18cm以上、 花形ー広物ー一重咲き「一文字」、八重咲き「美濃菊」、 厚物ー厚物-整然と咲く、厚走り-下部が突き出す、大掴み-掴まれたような形、 管物ー太管(花弁径:0.3-0.5cm)、間管(0.2-0.3cm)、細管(0.1-0.2cm)、針管(0.1cm以下) 古典菊ー巴錦(花弁内側が深紅、外側が黄金色)、江戸菊、... 菊の種類 ●大菊(大輪菊)は通常一茎に一輪を咲かせるように摘芯することが多く、秋の菊花展によく出展されています。 厚物(花弁がぼってり固まったもの)と、管物(線香花火のように花弁が細く広がっているもの)、一文字(花びらの数が16枚前後の一重咲き)系があります。 花弁の表と裏で色が違うものに 巴錦、 一鉢でドーム状に隙間なく仕立てた大作り(千輪咲き)の「木の松山」や「裾野の月」などがあります。 ●中菊(中輪菊)は、 嵯峨菊(細長い花びらが真っ直ぐ立ち上がって咲く)や、 江戸菊(開花後に花びらが様々に変化する)、 伊勢菊(縮れた花びらが垂れ下がって咲く)、 肥後菊(一重咲で、武士の精神修養として発達)、 丁子菊(アネモネ咲き)のような伝統的な系統の菊です。 ●小菊(小輪菊)は、花色が豊富で、一重咲きや八重咲き、丁子咲き、ボンボン咲きなどがあり、ケンガイ(懸崖)や盆栽、菊人形、玉造り、食用などにされます。 菊人形を使った横溝正史監督の映画がありました。 ●スプレーマムは日本の菊がアメリカに渡って逆輸入された米国産の小中菊でパステル調の花色、花がスプレー(分枝)状につくことから名付けられました。 ●ポットマムは大量生産する鉢物用に改良された品種の総称で周年開花します。「ピンポンマム」という丸い花を咲かせる品種も人気です。 ポットマムや、ガーデンマム、スプレーマムとも呼ばれます。 ●クッションマム系はドーム状になった菊で、小田原市内の民家の庭先で公開され知られるようになった「ざる菊」は笊を伏せたような形をしています。 「特集 菊」https://www.flower-db.com/ja/special/69/2 特集 菊 菊を集めた特集です。菊は豊富な花色、花径の大小、咲き方の違い等で、大菊(大輪菊)、中菊(中輪菊)、小菊(小輪菊)、スプレーマム、ポットマム、クッションマム等に分類されます。ここには35種の菊の花が掲載されています。 花径:9cm未満(小菊)、9~18cm(中菊)、18cm以上(大菊)、 一般名:キク(菊)、 学名:Chrysanthemum morifolium、 国花に準ずる花:日本、 別名:イエギク(家菊)、florist's daisy、hardy garden mum、スプレーマム(spray mum)、ガーデンマム(Garden mum)、ポットマム(Pot mum)、クッションマム(Cushion mum)、Chrysanthemum morifolium、 分類名:植物界被子植物真正双子葉類キク目キク科キク属イエギク種、 原産地:中国、米国(スプレーギク) 、 草丈:30~100cm、放射相称花、集散花序、舌状花、花径:9cm未満(小菊)、9~18cm(中菊)、18cm以上(大菊)、開花時期:周年、特に、9月-12月、花色:ピンク・黄・白・赤・橙・複色。 ■関連ページ キク(菊、学名:Chrysanthemum morifolium) 花図鑑【かぎけんweb】 9月の誕生花 9月25日の誕生花、キク(菊、学名:Chrysanthemum morifolium) かぎけん花図鑑 花日記9月25日の誕生花 #9月25日の誕生花 #誕生花 #キク #菊 #Chrysanthemuma #かぎけん花図鑑 #STI #株式会社科学技術研究所 Other Articles7月27日の誕生花 ゼラニウム、フウロソウ7月27日の誕生花は、ゼラニウム、フウロソウ(風露草)です。 ゼラニウム ゼラニウム(Geranium、学名:Pelargonium×hortorum)は、南アフリカ原産で、フウロソウ科ペラルゴニウム属の非耐寒性常緑多年草です。花言葉は「尊敬」です。 フウロソウ(風露草) ゲンノショウコ(現の証拠、学名:Geranium thunbergii )は、日本原産で、フウロソウ科フウロソ故郷が恋しいなぁ!?万葉集草木55.チガヤチガヤ(茅萱、学名:Imperata cyindrica)はイネ科チガヤ属の多年生の雑草です。北海道から沖縄の日本全国で畔や草原に自生します。チガヤは万葉集で詠われています。 万葉集 第3巻 333番歌 作者:大伴旅人(おおとものたびと)、題詞:帥大伴卿歌(そちおおともきょうのうた) 原文 淺茅原 曲曲二 物念者 故郷之 所念可聞 よみ 浅茅原(あさつばら) 曲曲(つばらつばら)二(に) 物麹町の花1 ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉、Brunfelsia latifolia)青花と白花が一緒に咲いてるみたいですが、...。 ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉、学名:Brunfelsia latifoli)とは、熱帯アメリカ原産で、ナス科ブルンフェルシア属の半耐寒性常緑低木です。単に、バンマツリ(蕃茉莉)とも呼ばれます。 草丈は30〜350 cmです。葉は緑色で革質で光沢あり、長さ4〜12 cmの長楕円形、葉縁は全縁です。4月〜7月に、花茎から単頂花序を伸ばし、花径3〜4 c9月10日の誕生花 アスター、秋海棠9月10日の誕生花 アスター(白),シュウカイドウです。 アスター(Aster、学名:Symphyotrichum pilosum)は、北米原産で、キク科シオン属の多年草です。別名で、キダチコンギク(木立紺菊、や、クジャクソウ(孔雀草)とも呼ばれます。花言葉は「変化」です。 クジャクアスター(孔雀Aster、学名:Aster hybrids)は、「アスター(Aster)」の園芸品種ですヤマアジサイ(山紫陽花、学名:Hydrangea serrata)ヤマアジサイ(山紫陽花、学名:Hydrangea serrata)とは、アジサイ科アジサイ属の耐寒性落葉低木です。沢で多く見られるので、サワアジサ(沢紫陽花)とも呼ばれます。 樹高は、1~2 mです。葉は薄く、光沢の無い緑色で、葉形は長楕円形や楕円形など様々で、葉縁に鋸歯があり、枝に対生に付きます。、 6月~7月に、花茎から二出集散花序を伸ばし、紫・青・桃・白の5弁花を咲かせます。両性花の花径9月の黄色い花9月の黄色い花 初秋になりました。9月に咲く黄色花で今咲いている花をご紹介します。