9月23日の誕生花、ヒガンバナ(彼岸花) ポスト 9月23日の誕生花は、 ヒガンバナ(彼岸花=マンジュシャゲ(曼珠沙華、学名:Lycoris radiata)と、イチイ(一位、学名:Taxus cuspidata)です。 ヒガンバナ(彼岸花、学名:Lycoris radiata)とは、東アジア原産でヒガンバナ科ヒガンバナ属の耐寒性多年草(鱗茎植物)です。 別名で、マンジュシャゲ(曼珠沙華)とも呼ばれます。 本州、四国、九州、沖縄諸島の山野、道端、路傍、公園、庭に生えます。 草丈は30~50 cmで、地下に球形の鱗茎があります。 葉は根生葉で開花後に出るので開花時はありませんが、花後に根生葉をロゼッタ状に束生して出し翌年に花が咲くときに枯れています。 鱗茎から花茎を1本、真直ぐに長く伸ばし、その先端から散系花序を伸ばし、8月~9月(秋の彼岸頃)に花火のような赤い6弁花を5〜7個輪形に咲かせます。花径は4 cm程で花弁は細長く、外側に反り返ります。 花の特徴 花が咲く時は葉が無く、葉が付く時は花が無い、交代制のような植物です。 生薬「石蒜」の材料 ヒガンバナ科の植物なので鱗茎に猛毒がありますが、薬用となります。 生薬は「石蒜(せきさん)」と言い、主に鎮痛作用があり、肩こりや膝の痛みに効くとされます。 鱗茎には澱粉があるため、飢饉のときは砕いて水に晒して食用としたり、磨り潰して糊状としたものは襖の下張りとして使うと虫よけも兼ねるとされました。 害獣対策 有毒植物ですが、畑やお墓を荒らすモグラ、ネズミ、イノシシ等の害獣が侵入することを防ぐなど役立つこともあります。 左:ノシシ、右:モグラ 花名の由来 属名の「Lycoris」は、花が美しいので海の女神「Lycoris」に例えられて命名されました。 種小名の「radiata」は、ラテン語の「radius(放射状の)」に由来し、花が放射状に咲くことに拠ります。 万葉集とイチシ 万葉集に「イチシ」という名前で詠われています。 いちしの候補として、このヒガンバナの他、エゴノキ、イタドリ、クサイチゴ、ギシギシがあげられていますが、彼岸花が有力とされます。ヒガンバナは鮮紅色の花を咲かせます(白花もありますが)が、その他の花は白花を咲かせます。歌中にある「いちしろく」とは、はっきりとしたや、明るい、輝く、目立つ、明白なと言う意味です。 万葉集 第11巻 2480番歌 作者:不詳。柿本人麻呂歌集より 題詞:(寄物陳思) 登場する草木:イチシ(万葉集)=ヒガンバナか(?) 原文 路邊 壹師花 灼然 人皆知 我戀妻? [或本歌曰 灼然 人知尓家里 継而之念者] 読 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻 [或本歌曰 いちしろく 人知りにけり 継ぎてし思へば] 意味 道端に咲く いちし(ヒガンバナか?)の花のように いちしろく(はっきりと) 皆が知ってしまった 私の恋しい妻のことを。 ある本の歌曰く はっきりと(いちしろく) 人に知られてしまった いつも恋しい妻のことを思っていたので。 彼岸花・曼殊沙華を詠んだ短歌 岬にて 三原の山と 向かいつつ 哀れなる火と なる彼岸花 与謝野晶子 白櫻集 ショウキズイセンとヒガンバナの違い ショウキズイセン(鍾馗水仙i、L. traubii)と">ヒガンバナ(彼岸花、L. radiata)はいずれもヒガンバナ科ヒガンバナ属の植物で似ています。違いを以下に述べます。 ●ショウキズイセンは黄色花を咲かせる、開花期:9月~10月(1ケ月ほど遅い)、花径:6~7 cm(大きい)。 ●ヒガンバナは朱赤色の花を咲かせる、開花期:8月~9月、花径:4 cm。 ショウキズイセンとヒガンバナの自然交雑種 ヒガンバナ(L. radiata)とショウキズイセン ( L. traubii)との自然交雑種に、白花を咲かせるシロバナヒガンバナ(白花彼岸花、学名:学名:Lycoris ×albiflora)があり、四国〜沖縄の野原に自生しています。 一般名:ヒガンバナ(彼岸花)、 学名:Lycoris radiata、 別名:マンジュシャゲ(曼珠沙華)、リコリス(Lycoris)、Red spider lily、red magic lily、 APG植物分類体系:植物界被子植物単子葉類キジカクシ目ヒガンバナ科ヒガンバナ属 ヒガンバナ種 、 原産地:中国,、朝鮮半島、日本 、生息分布:本州、四国、九州、沖縄諸島、生活環境:公園、庭、山野、道端、路傍、 草丈:30~50 cm、 鱗茎形:球形、 根生葉、葉形:広線形で鈍頭、 開花期:秋の彼岸頃(8月~9月)、花径:4 cm、花色:朱・白(稀)。 ■関連ページ ヒガンバナ(彼岸花=マンジュシャゲ(曼珠沙華、学名:Lycoris radiata) 特集 毒草(有毒植物) 9月23日の誕生花、ヒガンバナ(彼岸花)かぎけん花図鑑 花日記2025年9月23日、 #誕生花 #9月23日の誕生花 #ヒガンバナ #茜 #株式会社科学技術研究所 #かぎけん花図鑑 #STILocation: KojimachiLocation: Kiba ParkLocation: Kiyosumi ShirakawaLocation: Kiyosumi ShirakawaLocation: KojimachiLocation: Kiyosumi ShirakawaLocation: Kiba ParkLocation: KojimachiLocation: NONOHANA NO SATOLocation: NONOHANA NO SATOLocation: Kiba ParkLocation: Kiyosumi ShirakawaLocation: KojimachiLocation: Imperial Palace, Tokyo Other Articles万157. ひえ~、お見逃しを 雀ヒエ(稗、学名:Echinochloa esculenta)は、中国~日本原産でイネ科ヒエ属の一年生草本植物の雑穀です。寒さに強く土を選ばず丈夫なため日本全国の畑で栽培されています。草丈は100〜200cmです。葉は細長い披針形で互生して付きます。7月~9月に、花茎から円柱形の花穂を伸ばし、咲き始めは緑色でその後、黄色に変色する花をつけます。花後に成る果実は黄褐色の頴果で、脱穀などの加工を施せば「世界の国花 モナコ公国 Monaco世界の国花 モナコ公国 Monaco かぎけん花図鑑花日記2022年9月4日 モナコの国花はカーネーション カーネーション(Carnation、学名:Dianthus caryophyllus)は、南欧や地中海沿岸原産で、ナデシコ科ナデシコ属の半耐寒性多年草です。草丈30〜80 cmです。4月~5月に花径3〜5cmの赤やピンク、黄色、白、橙色、紫色の花を咲かせます。母の日の需要が多いです。 9月25日の誕生花、キク(菊)9月25日の誕生花は、キク(菊)。 キク(菊、学名:Chrysanthemum morifolium)とは、中国産で、キク科キク属の耐寒性常緑多年草(宿根草)です。 日本に昔からある花でも、元々は海外から渡来したものが多く、それらを日本独自の技術や美意識で改良して、全く違うレベルの花に仕上げるのが日本の技かもしれません。 日本を代表する「菊」もそのような花の一つです。 キクは、奈良時代に中国か世界の国花 ニュージーランド New Zealand NZ世界の国花 ニュージーランド New Zealand NZ かぎけん花図鑑花日記2022年7月29日 ニュージーランドの国花はコーファイとレプトスペルマム コーファイ(Sophora microphylla)は、ニュージーランド原産でマメ科の半落葉・低木または小高木です。昔から先住民の「マオリ」族に生活に深く関わっています。 レプトスペルマム=ギョリュウバイ(御柳梅、魚柳梅、学名:Lepto6月8日の誕生花 茉莉花6月8日の誕生花は、ジャスミンです。 代表的な、ジャスミン(ソケイ属)の品種にマツリカがあります。 マツリカ マツリカ(茉莉花、学名:Jasmimum sambac)は、ヒマラヤ~アラビア原産で、モクセイ科ソケイ属の熱帯性蔓性常緑低木です。 別名で、ジャスミン(Jasmimum)や、ソケイ(素馨)、アラビアジャスミン、PIKAKE(ハワイ名)とも呼ばれます。花言葉は「清浄無垢」です。 7月4日の誕生花、カノコユリ(鹿子百合)7月4日の誕生花は、カノコユリ(鹿子百合、学名:Lilium speciosum) 左:カノコユリ(鹿子百合、Lilium speciosum)、右:オニユリ(鬼百合、Lilium lancifolium) カノコユリ(鹿子百合、学名:Lilium speciosum)とは、台湾、中国、日本原産でユリ科ユリ属の多年草です。 別名で、ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)と呼ばれ