富3.なぜ植物園はレプリカを置いているのか?ラフレシア【富山県中央植物園】

ラフレシア・アルノルディー(学名:Rafflesia arnoldii)は、スマトラ原産でラフレシア科ラフレシア属の全寄生植物です。


世界最大の花


ショクダイオオコンニャクと世界最大の花を競っている一方の花です。ギネスブックではショクダイオオコンニャクが世界一花が大きいと認定されていますが、これは肉垂花序に小さな花が多数付いて大きく見えているもの。それに対し、こちらのラフレシアは1個の花径が世界最大です。


なぜ植物園ではレプリカなのか


気候が違うといっても、同様に世界最大の花と言われる、前述のショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻、A. titanum)は、筑波実験植物園や東京大学付属小石川植物園などで何年に1度咲いたという開花情報が流されます。それに対してラフレシアの開花情報は聞いたことがありません。日本の栽培技術力を持ってすれば、ラフレシアも開花できそうなものですが、なぜラフレシアの開花情報はないのでしょうか?また、国内のどこかで栽培されているのでしょうか。長い間の疑問でした。しかし、やっとわかりました。
それは、ラフレシアが寄生植物であることによって、日本の植物防疫法で国内に導入することが規制されていたのでした。導入できなければ、栽培も開花もできません。
だから、多くの植物園の温室入り口にラフレシアのレプリカを展示しているんですね。


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特集 富山県中央植物園の花

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