万葉集と草木染4-あかね色🌱万葉集草木122.茜

アカネ(茜、学名:Rubia argyi)とは、中国~日本原産でアカネ科アカネ属の蔓性多年生植物です。本州、四国、九州の山野や林縁に自生します。他の植物に巻き付いて成長します。8月~10月に茎先や葉腋から淡黄色の微小な花を咲かせます。根を煮出して茜染の染料にされます。茜色は赤みがかった橙色で万葉集では「茜草」という名前で詠まれています。


万葉集と「あかね」


万葉集 第1巻 20番歌


第1巻 20番歌
作者:額田王
題詞:天皇遊猟蒲生野時額田王作歌


原文


茜草指 武良前(紫)野逝(ゆき) 標野(しめの)行(き) 野守者(は)不見(見ず)哉(や) 君之(が)袖布流(振る)



茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流

茜(あかね)指(す) 紫(むらさき)野(の)行き 標(しめ)野(の)行き 野守(のもり)は見ずや 君が袖振る


意味


茜色の光がさす 紫*が咲く野 御領地(しめ縄)の野を行き来して 野守が見ないでしょうか あなたが袖を振るのを

*この額田大の歌への返歌はかぎけん藤田明希ブログ「ムラサキの花は白かった」にあります。


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