来るの来ないのはっきりしてよ!?万葉集草木40.ミズメ

ミズメ(水芽、学名:Betula grossa)は、日本原産でカバノキ科カバノキ属の落葉高木です。早春に黄褐色の長い尾状花序の雄花を咲かせます。枝を折るとサルチル酸メチルの臭いがします。サルチル酸メチルは筋肉消炎材の主成分とされます。万葉時代には梓弓に使われたので万葉名はアズサ(梓)です。


万葉集 第11巻 2640番歌


作者:不明 題詞:寄物陳思


原文


梓弓 引見弛見 不来者不来 来者来其乎奈何 不来者来者其乎


よみ


梓弓(あづさゆみ) 引き見(み)弛(緩る、ゆる)へ見(み) 不来(来ず)者(は)不来(来ず) 来(こ)者(ば)来(こ)其(それ)乎(を) 奈何(何ぞ、いかん) 不来(来ず)者(は)来者(来ば)其(そ)乎(を)

あづさゆみ 引きみ緩るへみ 来ずは来ず 来ば来それを如何にせん 来ずは来ばそを


意味


梓弓(あづさゆみ)を引いたり緩めたりで、来ないなら来ない、来るなら来るとそこんとこはっきりしてよ、来るの来ないの。

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