春が来たらしい!?万葉集草木シリーズ37.スギ

スギ(学名:Cryptomeria japonica)は、日本固有種でヒノキ科の常緑針葉高木です。樹木は直線的で使いやすく木材としての価値が高い。日本書紀には、ヒノキは宮殿に、マキは棺に、スギとクスノキは舟材に使うようにとの記載があります。長寿の木として知られ、屋久杉や大王杉は2000年以上生きています。残念なことに、風媒花なので成長した杉花粉が遠くへ飛ばされ広域で花粉症の一大原因となっています。花言葉は「あなたのために生きる」「君のために生きる」です。万葉集で以下の歌が詠われています。


万葉集 第10巻 1814番歌,作者:柿本人麻呂


原文


古 人之殖兼 杉枝 霞霏 春者来良之

よみ


古(いにしへの) 人之(の)植(うゑ)兼(けむ) 杉(すぎ)が枝(え)に 霞(かすみ)たなびく 春者(は)来(きぬ)らし

いにしへの 人の植えけむ 杉が枝に 霞たなびく 春は来ぬらし

意味


昔の人が植えた 杉の枝に 霞がたなびいている 春が来たらしい。

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