ノビル

Allium macrostemon

万葉集でよまれた草木, 季節-春, 無限花序(花は下から上へ咲く)、散形花序

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  • 花名
    ノビル
  • 学名
    Allium macrostemon
  • 別名野蒜, long-stamen chive
  • 原産地中国、朝鮮半島、日本等の東アジア
  • 開花場所野原・畦道
  • 開花期5月, 6月

ノビルとは

ノビル(野蒜、学名:Allium macrostemon)は、東アジア原産で、ヒガンバナ科ネギ属の多年生草本です。地下に鱗茎(球根)ができます。日本全国の草原や道端、土手などに自生する野草です。晩春から初夏に、花茎の先端から1個の散形花序を伸ばし、白または薄桃色の小花を10個程付けます。未熟な花は無花柄のむかごに変化し花序の中央に球形につきます。鱗茎や、葉、むかご(球芽)は大蒜や葱のような味がし、食用とされます。万葉集で詠われています。
宴席で出席者がそれぞれ出した「酢、醤、蒜、鯛、水葱」というお題を詠んだうた

「万葉集の巻と作者」


第16巻 3829番歌 題詞:詠酢醤蒜鯛水葱歌 作者:長忌寸意吉麿(ながのいみきおきまろ)

【原文】


醤酢尓 蒜都伎合而 鯛願 吾尓勿所見 水葱乃羹

【読み】


醤酢(ひしほ)酢(す)尓(に) 蒜(ひる)搗(つ)伎(き)合(かて)而(て) 鯛(たい)願 吾(われ)尓(に)勿(な)所見(見えそ) 水葱(なぎ)乃(の)羹(あつもの) 

醤酢に 蒜搗きかてて 鯛願ふ 吾にな見えそ 水葱の羹

【意味】


酢醤油(あるいは酢味噌)に野蒜(ノビル)を和えて鯛(たい)食べたい私に 旨くもない水葱(なぎ=水葵)の味噌汁なんか見せないでクレル!?

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特集 万葉集でよまれた草木

一般名:ノビル(野蒜)、学名:Allium macrostemon、原産地:東アジア、別名:long-stamen chive、植物界被子植物単子葉植物キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ属ノビル種、鱗茎:直径1~2cmの球形、根生葉:長さ25-30 cmで断面は三日月形、葉形:線形、花茎長:60~70 cm、花序の種類:無限花序(花は下から上へ咲く)、花序形:散形花序、雄蕊数:6、子房数:3室、花色:白・薄桃色、花被片長:0.4~0.5cm、花径:1cm、むかご径:0.5 cm、開花期:5月~6月。


  • キジカクシ
  • ヒガンバナ
  • ネギ
  • ノビル
  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    散形花序/傘形
  • 花冠
    筒形
  • 葉形
    線形
  • 葉縁
    全縁
  • 生活型多年生草本
  • 花の色桃 紫 白
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ60.0 ~ 70.0 cm
  • 花径1.0 ~ 1.0 cm

ランダムな花