マンチニール
世界一危険な樹
- 花名マンチニール
- 学名Hippomane mancinella
- 別名Manchioneel, 小さな死のリンゴ
- 原産地米フロリダ州・エバーグレーズ
- 開花場所亜熱帯地域
- 開花期4月, 5月, 6月, 7月, 8月, 9月
- 花言葉無し
マンチニールとは
【特徴】
世界一危険な樹(2011年ギネス認定)
マンチニール(Manchineel, 学名:Hippomane mancinella)とは、米フロリダ州・エバーグレーズ湿原やカリブ海沿岸原産で、トウダイグサ科ヒッポマネ属の落葉高木です。
別名で、死の小林檎(manzanilla de la muerte。スペイン語)や、ビーチ・アップル (beach apple、英語)と呼ばれます。
マンチニールの木は樹高6-15mで穏やかで美しいですが、木全体に致死性の猛毒があります。
果実は小さなリンゴのようで、スモモのような甘い香りがありますが、食べると口内や喉に激しい炎症を起こし、内臓にダメージを与え、致死の場合もあります。
樹液は触れると皮膚に水泡が出来て爛れ、目に入ると失明の恐れがあります。雨が降ったとき樹下にいると水溶性の樹液が溶け出し水ぶくれができることがあります。
除去しようと燃やすと煙で目がやられます。
このようなことから、2011年に「世界一危険な樹」とギネスに認定されました。
マンチニールは、多くの生物にとって有毒ですが、クロイグアナ(Ctenosaura similis)は果実を食べて、木の枝の間に住むとされます。
住民は解毒剤としてクズウコン(Maranta arundinacea )の湿布を使いました。
マンチニールは負のイメージが大きいですが、生息地ではマングローブの天然の防風林の役割を果たすとともに、
樹液を乾燥させた木材を家具に仕立てています。
花名の由来
属名の「」はギリシャ語の「hippomanés」を語源とし、「(hippos(馬)」+「mainomai(荒れ狂った)」で馬を狂気にさせる未知の植物を指し、
その後リンネがマンチニールにこの属名を当てました。
種小名「mancinella」はスペイン語の「manzanilla (小さなリンゴ)」に由来し果実と葉がリンゴの木に似ていることに拠ります。
一般名:マンチニール(Manchineel),
学名:Hippomane mancinella、
別名:死の小林檎(manzanilla de la muerte。スペイン語)、ビーチ・アップル (beach apple、英語)、
原産地:南フロリダのエバーグレーズ湿原やカリブ海沿岸、環境:海岸や湿地帯
分類名:植物界被子植物真正双子葉類キントラノオ目トウダイグサ科ヒッポマネ属マンチニール種、
樹高:6-15m、樹皮色:赤灰色、樹液:乳白色(ホルボールなどの皮膚刺激物質含有)
葉質:光沢、単葉、葉色:緑色、葉形:楕円形、葉縁:鋸歯、葉長:5-10cm、葉序:互生、
花序形:穂状花序、花色:黄緑色、
果実:致死性の猛毒、果実の食用の可否:不可、果実型:リンゴ似、果実色:緑色→黄緑色、熟したスモモのように甘い香り、
用途:緻密な材質なので樹液を乾燥させて家具材に、
毒のある部分:樹液、果実、樹、葉、枝、樹皮、枯れ木などあらゆる部分が猛毒
例外:多くの生物にとって有毒ですが、クロイグアナ(Ctenosaura similis)は果実を食べ木の枝の間に住むとされる、
解毒剤:クズウコン(Maranta arundinacea )の湿布
特記:「マンサニリア」はマンチニールから作られた毒薬