オキナグサ

Pulsatilla cernua

万葉集でよまれた草木, 季節-春

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  • 花名
    オキナグサ
  • 学名
    Pulsatilla cernua
  • 別名翁草, Pulsatilla cernua, ネッコグサ, okinagusa, 根っこ草, ネコグサ
  • 原産地日本、朝鮮半島、中国
  • 開花場所野原・畦道, 低山, 鉢花
  • 開花期4月, 5月
  • 花言葉「清純な心」、「背徳の恋」

オキナグサとは

4月27日, 2月5日の誕生花

オキナグサ(翁草、学名: Pulsatilla cernua)とは、日本、朝鮮半島、中国原産で、キンポウゲ科オキナグサ属の多年草です。
別名で、プルサティラ、ネッコグサ(根っこ草、万葉名)、ネコグサと呼ばれます。
日本では本州~四国、九州の山地の草原に自生します。
花茎や葉など全体が白毛で覆われています。

草丈は、開花時は低く10-15cm程ですが、花が終わると花茎を30-40cm程に伸ばし、種子を付けます。
根生葉は2回羽状複葉で長い葉柄があり小葉は深裂します。茎葉は無柄で3枚が輪生に付きます。
4月~5月に葉の間から花茎を伸ばし先端に暗赤紫色で直径3cm程の花を1輪咲かせます。
花(実際は、萼)は、開花時には下向きに咲き、咲き進むにつれて、徐々に上を向きます。
残念ながら、キンポウゲ科の例にもれず、強い毒性(プロトアネモニンという刺激性精油成分)を含みます。その反面、民間薬として用いられます。
絶滅危惧Ⅱ類です。


花名の由来


和名の「オキナグサ(翁草 )」とは、全草や種子に白毛があることを老人(翁)の白頭に見做して付けられました。あまりエレガントではありませんね。
属名の「Pulsatilla」はラテン語で「Pulso(打つ)という意味、
種小名の「cernua」は花姿の「前屈みの」から来ています。


花言葉


花言葉は「清純な心」や、「背徳の恋」などがあります。


万葉集の巻と作者


万葉集で詠われています。
葉集巻14の3508 作者未詳 万葉名:ねっこぐさ(根都古具佐)=オキナグサ(翁草)

【原文】
芝付乃 御宇良佐伎奈流 根都古具佐 安比見受安良婆 安礼古非米夜母

【読み】
芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古草(ねつこ草) 逢ひ見(あいみ)ずあらば 我(あ)れ戀ひめやも

【意味】
芝付の三浦崎(三浦半島)に生えている ねっこ草(寝つ娘)草(オキナグサ) あの娘に逢うことがなかったなら、私は恋焦がれることもなかったのに
芝付の三浦崎とは「三浦半島」のこと。ねっこ草とはオキナグサのことですが、寝つ娘(一緒に寝た娘)を指すようです。

別種に、セイヨウオキナグサ(西洋翁草、 学名:Pulsatilla vulgaris)があります。

一般名:オキナグサ(翁草)、
学名: Pulsatilla cernua、
又名:プルサティラ、ネッコグサ(根っこ草、万葉名)、ネコグサ、
生活型:多年草、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類キンポウゲ目キンポウゲ科オキナグサ属オキナグサ種、
原産地:日本、朝鮮半島、中国、
草丈:開花時は10-15cm、花が咲き終わると30-40cmに伸ばす。
根生葉:長い葉柄、根生葉形:2回羽状複葉、小葉は深裂、茎葉:無柄、茎葉の葉序:3枚が輪生、
開花期:4月~5月、花色:暗赤紫色、花径:3cm、
果実型:痩果 、
注記:全草有毒、
特記:絶滅危惧Ⅱ類。

■関連ページ
オキナグサ(翁草、学名: Pulsatilla cernua )


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  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    散房花序
  • 花冠
    鐘形
  • 葉形
    掌形
  • 葉縁
  • 生活型多年草
  • 花の色
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ10.0 ~ 40.0 cm
  • 花径3.0 ~ 4.0 cm

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