ソラマメ

Vicia faba

花名
ソラマメ
学名
Vicia faba
別名テンマメ, 空豆, 蚕豆, 天豆, Broad bean, Fava bean, お多福豆
原産地西南アジア～北アフリカ
開花場所畑
開花期3月, 4月
花言葉「永遠の楽しみ」

ソラマメとは

ソラマメ（空豆、学名：Vicia faba）とは、西南アジア～北アフリカ原産で、マメ科ソラマメ属の一年草です。
野菜として鞘の皮を剥いて中の種子（豆）を食べます。マメ科植物ですが、蔓を作らず真っ直ぐに育ちます。

ソラマメの生育

ソラマメの花から、食べ頃まで（栽培：藤田和代さん、撮影・コメント：藤田明希さん、2025年5月2日）

ソラマメの花→着果直後と少し大きくなったソラマメ（上向き）→まあまあ育ったけどまだ上向き

ソラマメの花
下を向き始めた→おーっ、もう一声。→そろそろ食べごろっ！

草丈は50～120cmです。
3月～4月に、蝶形で、薄紫や、薄紅、白い花弁の中に濃紫色の斑がある花を咲かせます。
日本では枝豆と同様、塩茹でしたものや煮付けたものを酒のおツマミやおかずとして食べます。
大粒の品種を甘く煮たものは、オタフクマメ（お多福豆、おたふく豆、於多福豆、阿多福豆）と呼ばれます。

莢中はふわふわした真綿で包まれた産室のようで、中に1～5個の種子（豆）が入っています。
海外では豆スープや炒め物、煮ものにして食べます。
中国では「蚕豆」と呼ばれ調味料の豆板醤（トウバンジャン）の原料となります。

トウバンジャン（豆板醤）とそれを使って作ったマーボードーフ(麻婆豆腐)

古代ギリシャやローマ時代は、ソラマメの花弁にある黒っぽい斑（濃紫色の斑）が不吉がられ葬儀に用いられました。
イタリアでは現在でも、｢死者の日｣にソラマメを象った砂糖菓子を食べます。

花名の由来

莢が空を向くので「空豆」、養蚕期に収穫できるから「蚕豆」、また、莢が蚕の形に似ているから「蚕豆」、英語ではBroad beanと呼ばれます。

花言葉

花言葉は「永遠の楽しみ」です。

ソラマメが登場するお話

「そらまめくんのベッド」、作・絵：なかやみわ、出版社：福音館書店、発行日： 1999年09月

お気に入りのふわふわのベッドがある日、無くなってしまい、そらまめくんが必死に探すと、ウズラの卵のベッドになっていた。さあ、どうするそらまめくん。

物語には、えだまめくんや、ピーナッツくん（＝らっかせいくん）、さやえんどうさん、グリーンピース（エンドウ）も登場します。お話は上記図書をご覧ください。

一般名：ソラマメ（空豆、蚕豆）、
学名：Vicia faba 、
別名：テンマメ（天豆）、Broad bean、
分類名：植物界被子植物真正双子葉類マメ目マメ科ソラマメ属、
原産地：西南アジア～北アフリカ、
草丈：50～120cm、
開花期：3月～4月、花形：蝶形、花径：3cm、花色：薄紫・薄紅・白、
結実期：5月、莢長：10cm、莢色：緑～褐色、豆形(種子)：偏平な枕状、旬：初夏、種子長：1～1.8cm（小粒種、西アフリカ産）、1.8～2.8cm（大粒種、北アフリカ産）、
用途：種子が食用。