6月13日の誕生花、トケイソウ(時計草、 パッションフラワー) ポスト 6月13日の誕生花は、パッションフラワー(Passion flower、トケイソウ、時計草)とジギタリス パッションフラワー(時計草、Passion flower、学名:Passiflora caerulea)とは、ブラジル、ペルーなど熱帯アメリカ原産で、トケイソウ科トケイソウ属の半耐寒性常緑蔓性低木です。パラグアイの国花です。 パッションフラワー(Passion flower)の花の構造 別名で、tokeiso、パッシフローラ・カエルレア(学名)、青いパッションフラワー、パッションフラワー(Passion flower、受難の花)、パッシフローラ(Passiflora)、コモンパッションフラワー(Common passionflower)、ブルーパッションフラワー(Blue passionflower)、カエルレア(caerulea)、ジャノメソウ(蛇の目草)と呼ばれます。 日本では「時計草」と呼ばれ、時計草と言えば主にこのパッシフローラ・カエルレアを指しますが、トケイソウ属全体を指すこともあります。 蔓長は、3~6 m(最大25m)です。 5月~9月に、集散花序を伸ばし、花径7~10 cmの1日花を咲かせます。 花は、10輪の花弁のように見えますが、白い花弁5枚と、花弁と似た同色の萼片5枚、雌蕊3本、雄蕊5本、副花冠から構成されます。 花の頂点に、暗紫色の3本(3裂した)雌蕊が突出し、その下に黄緑色の5本の雄蕊があり、さらにその下に放射状に平開した文字盤のように見える細い花糸(糸状体)から成る副花冠があります。花糸は先端が青、真中が白、中央部が暗紫色をしています。 花粉媒介者は、マルハナバチや、クマバチ、スズメバチ、コウモリ、ハチドリなどです。 花後に成る果実は、黄色い楕円形の液果ですが、大きな種子が沢山入っており、パッションフルーツ(果物時計草、Passiflora edulis)とは異なり美味しくありません。 グリーンカーテンなどにして花を観賞するのが目的で植えられます。葉は蝶の幼虫の餌とされます。 パッションフラワーとパッションフルーツの違い パッションフラワー(時計草、トケイソウ、Passiflora caerulea)と、パッションフルーツ(果物時計草、P. caerulea)の違いは、 パッションフラワー(時計草)は花を観賞するのが目的であり、パッションフルーツ(果物時計草、P. edulis)は果実を収穫するのが目的で栽培されます。 いずれも、トケイソウ属で、花に副花冠があり、時計の文字盤のような花を付けます。両者の違いは以下の通りです。 ■葉の違い 左:パッションフルーツ(果物時計草、P. edulis)の葉は3裂、 右:パッションフラワー(時計草、 P. caerulea)の葉は5裂 ■花の違い 左:パッションフルーツ(P. edulis)の花は5‐7cm(小さめ)で副冠の糸が縮んで垂れ下がる、 右:パッションフラワー(P. caerulea)の花は8-10cm(大きめ)で副冠の糸は真っ直ぐ ●パッションフラワー(時計草、P. caerulea)の特徴 時計草(トケイソウ、パッションフラワー、Passion flower、学名:Passiflora caerulea)の特徴は以下の通りです。 ①葉は5裂の掌状で、裂片は細く、葉縁は全縁です。 ②花は花被片より短く、先端は整然として真っ直ぐです。 ③果実は果被色が黄橙色で卵形、味は無味とされます。 ●パッションフルーツ(果物時計草、P. edulis)の特徴 果物時計草(パッションフルーツ、Passion fruit、学名:Passiflora edulis)の特徴は以下の通りです。 ①葉は3深裂で、裂片は幅があり、葉縁に鋸歯があります。 ②花は小花冠の長さが花被片より長く、糸が縮んで縺れて垂れ下がっています。 ③果実は紫又は黄色で楕円形、食用可 ■パッションフローラとフルーツの違いの「まとめ」 パッションフラワー(時計草)の果実は、パッションフルーツ(果物時計草)ではない。両者は別種の植物です。 両者では、葉の裂け方が3裂、5裂と異なる。 花の副冠の放射状の花糸が真っすぐか、撚れているかの違い。 花名の由来 属名の「Passiflora」は、ラテン語の「flor della passione(受難の花)」を意味します。 種小名の 「caerulea」は、ギリシャ語で「青」を意味し、副花冠(コロニー)の青い糸状体を指します。 英名の「Passion flower」は、ラテン語で「flos passionis」からの派出で、カトリックでは「キリストの受難」を意味し、 聖フランチェスコが夢見た花がパッションフルーツとされ、花の配列が十字架に架けられたキリストを連想させるためです。 和名の「時計草」とは、花弁が時計の文字盤を、3本の雌蕊を、時計の長針、短針、秒針に例えたもの。 花名の深堀 萼片5枚と花弁5枚の合計10枚を、キリストの忠実な「10人の使徒」(聖ペテロとユダを除く)に、 副花冠(放射状の花糸)を「茨の冠」に、 雌花の3つの柱頭を「3本の釘」に、 雄蕊の5本の葯は、「5つの傷(4つの釘傷と1つの槍傷)」に、 花の白と青は「天国と純粋さ」に、 子房柱を「十字架」に、 葉の先端を「槍」に、 蔓はむち打ちに使われた「鞭」に、 卵巣と受容器は「聖杯」に、見立てました。 トケイソウの仲間 トケイソウ属には、550種ほどありますが、代表的なものに以下があります。 ・青と白のコントラスが美しいパッシフロラ・カエルレア(学名:Passiflora caerulea)、 ・鮮紅色の花を咲かせるベニバナトケイソウ(紅花時計草、学名:Passiflora coccinea)、 ・酸味のある果実を生食やジュース、ジャムにする食用のパッションフルーツ(=クダモノトケイソウ、果物時計草、学名:P. edulis)、 ・ドイツで育種されたパッションフルーツの園芸品種のパッションフルーツ パンダ(Passiflora 'Panda'、学名:Passiflora cv. panda) caeruleaは花を観賞する品種 花弁を時計の文字盤、雄蕊と雌蕊を時針に例えて命名されました。 欧米では十字架にかかるキリストを連想して 'キリスト受難の花' という意味で パッションフラワー(Passion flower)と呼ばれます。 本種は青と白のコントラスが美しいトケイソウの代表品種です。 ■関連ページ トケイソウ(時計草、 パッションフラワー、Passion flower、学名:Passiflora caerulea) クダモノトケイソウ(果物時計草、パッション・フルーツ、Passion fruit、学名:Passiflora edulis) 特集 一日花 6月13日の誕生花、トケイソウ(時計草、 Passion flower 、パッションフラワー)かぎけん花図鑑 花日記2025年6月13日(木)、 #6月13日の誕生花 #Passion flower #トケイソウ #時計草 # パッションフラワー #かぎけん花図鑑 #STI Other Articles6月16日の誕生花 ベロニカ6月16日の誕生花は、ベロニカです。 ベロニカ ベロニカ(Veronica、学名:Veronica spp.)は、欧州原産で、オオバコ科クワガタソウ属(ベロニカ属)の多年草です。花言葉は「忠実」です。 かぎけん花図鑑 誕生花06月16日 https://www.flower-db.com/ja/blog/2020-06-16/1287 春蘭のブログシュンラン(春蘭)は、日本~中国原産の東洋蘭で、山地に地生します。主に、唇弁以外が緑色をしているものが代表とされます。その他、色花と呼ばれるオレンジ色や黄色い花を咲かせるものもあります。 花言葉は「誠実な愛情」です。 シュンラン(春蘭、学名:Cymbidium goeringii) https://www.flower-db.com/ja/flower:2066 胡蝶蘭のブログお陰様で、かぎけんは、12月2日、創立20周年を迎えます。 その日は、日曜日にあたるので、少し早めの本日、お祝いに沢山の盛花や、胡蝶蘭を頂きました。ありがとうございます。 今日の花は、頂いた花の中から、胡蝶蘭を取り上げます。 コチョウラン(胡蝶蘭、学名Phalaenopsis aphrodite)は、台湾、フィリピン原産で、ラン科ファレノプシス属の非耐寒性多年草です。葉腋から出た花茎は弓3月15日の誕生花、レースフラワー(Lace flower)3月15日の誕生花、レースフラワー(Lace flower) レースフラワー(Lace flower、学名:Ammi majus)とは、地中海沿岸地方~西アジア原産で、セリ科ドクゼリモドキ属の一年草です。 別名で ドクゼリモドキ 、英名で White lace flower、lace flower、Ammi maju(アンミ・マユス)、Bishop’s Weed、White Dill とも呼ばれ万葉集草木シリーズ5.ムギムギはイネ科の越年性穀物です。万葉集では、オオムギもコムギも区別せず「ムギ」と詠んでいます。 万葉集でよまれた「麦」原文 作者未詳 第十二巻 木巨木若越尓 麦咋駒乃 雖詈 猶戀久 思不勝焉 読み 馬柵(ませ)越し 麦食む駒の 罵(の)らゆれど 猶(なほ)し恋しく 思ひかねつも 『意味』 柵越しに 麦を食べる馬が..以下本文に続く ■関連ページ 万葉集草木シリーズ5.ムギ かぎけん花図11月19日の誕生花|オトギリソウ11月19日の誕生花は〇オトギリソウです。 オトギリソウ(弟切草、学名:Hypericum erectum)は、日本、朝鮮半島、中国大陸原産で、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年生草本です。日本全国の道端、低地、畦に自生します。 草丈は20~60cmです。葉は長楕円形~倒卵形で葉縁は全縁で、対生します。葉には葉柄が無く、表面に黒点があります。 夏~初秋に、花茎先端から集散花序を伸ばし黄色