万159. にこ草って何? 箱根羊歯 ポスト ハコネシダ(箱根羊歯、学名:Adiantum monochlamys)は、日本、朝鮮半島、中国、台湾原産で、ホウライシダ科ホウライシダ属の常緑多年草のシダ植物です。本州、四国、九州の山野の岩や崖に自生します。湿った岩場で短い根茎を横に這わせて3回羽状複葉を下方に垂らしながら拡張します。茎は細くて黒く硬い。葉は3回羽状複葉で、10~20cmの葉柄の先に、長さ20~40cmの艶無しで緑色をしたハート形の小葉を付けます。葉縁には鋸歯があります。葉の付き方は不規則で、ソーラスは小葉1枚に対して、1個の丸い胞子脳が付きます。 葉柄と葉軸を束ねて小箒が作られます。ホウライシダと似ていますが、より栽培が難しいです。 名前の由来 箱根羊歯と言う和名は、シダ類で箱根で採取されたことによります。江戸時代に、ドイツ出身の医師・植物学者のエンゲルベルト・ケンペル(Engelbert Kämpfer、1651年9月16日-1716年11月2日)博士が、1691年に箱根で人々がこの草を産前産後の薬草として採取しているのを知り自身も採集し報告したことに拠ります。 万葉集とハコネシダ 和草(にこぐさ)とは何か昔からはっきりとは分かっておらず、柔らかい草一般のこととか、箱根羊歯とか、甘野老(あまどころ)とか解釈されてきてます。一つの草の名前ではないのかもしれません。貝原益軒は、万葉集の和草を、ハコネグサ(箱根箱根羊歯)としています。そこで、ここでは下の句に対し「箱根羊歯」に当てはめてみました。 万葉集とにこ草 万葉集第14巻 3370番歌 作者:不詳 題詞:(東歌) 登場する草木:にこぐさ=ハコネシダ(他の候補には、甘野老や一般的な柔らかい草がある) 原文 安思我里乃 波故祢能祢呂乃 尓古具佐能 波奈都豆麻奈礼也 比母登可受祢牟 読み 足柄(あしがり)の 箱根の嶺ろの にこ草の 花つ妻なれや 紐解かず寝む 意味 足柄の 箱根の峰の にこ草のような 「花妻」だから 妻の着物の紐を解かず寝ます。 注記:「花妻(はなづま)」とは、未成年者の許嫁のことか。しかし、シダだと花は咲かない。どうしたものか。 花言葉や詳しい情報は、こちらをご覧下さい。 ■関連ページ 万159. にこ草って何? 箱根羊歯 万葉集 かぎけん花図鑑 花日記2023年12月5日(火) 、 ハコネシダ(箱根羊歯、学名:Adiantum monochlamys)、 特集 万葉集でよまれた草木 、 万158. 橘か柑子か 万葉集 かぎけん花図鑑 花日記2023年12月4日(月) 、 #万葉の草木 #花図鑑 #花 #flowers #野草 #にこ草 #かぎけん花図鑑 #かぎけん花日記Location: Illust:Yuki @Kagiken (Science&Technology Inst.co.,Tokyo ) Other Articlesかぎけん花図鑑 9月25日の誕生花 クジャクソウかぎけん花図鑑 9月25日の誕生花は、クジャクソウです。 クジャクソウ クジャクアスター(孔雀Aster、学名:Aster hybrids)は、北米原産のキク科シオン属の多年草「アスター(Aster)」の園芸品種です。(アスターの花言葉は「追憶」「君を忘れない」です。) クジャクソウ(孔雀草)、宿根アスター、Frost aster、とも呼ばれます。 シロクジャクやユウゼンギクを交配して奴さんに似た葉 ユリノキユリノキの葉は「ヤッコさん」に似ています。各業界にも「ヤッコさん」と呼ばれるものが存在するので一緒にご紹介します。 ユリノキ(百合の樹、学名:Liriodendron tulipifera)とは、北米原産で、モクレン科ユリノキ属の落葉広葉高木です。 別名で、葉がはんてんに似ているから「ハンテンボク(半纏木)」、花が花はチューリップに似ているから似ているから「チューリップツリー(Tulip treアジサイの後はノリウツギアジサイの後はノリウツギ ノリウツギ(糊空木、学名:Hydrangea paniculata )とは、中国、韓国、樺太、日本原産でアジサイ科アジサイ属の耐寒性落葉低木です。別名で、サビタ、英名でPanicled hydrangeaと呼ばれます。北海道から九州の山地の斜面や茂みに自生します。 樹高は2~5mです。葉には葉柄があり、葉は緑色で、長さ7-15cmの卵形~楕円形で葉縁に鋸歯があり、枝に対10月2日の誕生花、ヘレニウムとアンズの花10月2日の誕生花は、ヘレニウム(Helenium)とアンズ(杏、学名:Prunus armeniaca)の花です。 左:ヘレニウム(Helenium)、右:アンズ(杏、学名:Prunus armeniaca) ヘレニウム(Helenium)とは、北米原産で、キク科ダンゴギク属の落葉性多年草です。 別名で、ダンゴギク(H. autumnale)、英名で、Sneeze weed(クシャミ草)9月9日の誕生花、オミナエシ(女郎花)9月9日の誕生花、オミナエシ(女郎花) オミナエシ(女郎花、学名:Patrinia scabiosifolia)とは、日本、東シベリア原産でスイカズラ科(←オミナエシ科、APG3から変更)オミナエシ属の多年草です。 別名でチメグサや、ハイショウ(敗醤)とも呼ばれます。 北海度〜九州の野原に自生します。 草丈は60〜100 cmで、茎上部が良く分枝します。 葉の下部は羽状複葉、上部は単葉で葉縁にかぎけん花図鑑 9月30日の誕生花 シュウメイギクかぎけん花図鑑 9月30日の誕生花は、シュウメイギクです。 シュウメイギク シュウメイギク(秋明菊、学名:Anemone japonica)は、中国原産で、キンポウゲ科イチリンソウ属の耐寒性多年草です。 葉が根元に集中しており、花の周りには比較的小さな葉だけがつくだけなので邪魔にならず、草姿がすっきりしています。秋に、細長い茎先に菊花に似た、白または、桃色、淡紅紫色の花のような萼片をつけま