天皇もヨイショするの⁉万葉集草木47.タチバナ ポスト タチバナ(橘、学名:Citrus tachibana)は日本固有種で、ミカン科ミカン属の常緑広葉低木です。 古事記や日本書紀、万葉集にも登場する神聖な木として古来から愛でられています。晩春から初夏に、葉腋から小さな白い五弁花を咲かせます。秋~初冬に、黄色い小さな果実を成らせますが酸っぱくて生食はできません。用途は、庭植、鉢植え、切花、果実酒、ジャム、調味料、葉や花は文様や家紋のデザインとされます。 万葉集 第6巻 第1009番歌 作者:聖武天皇(しょうむてんのう) 題詞:冬十一月左大辨葛城王等賜姓橘氏之時御製歌一首 天平8年11月(西暦736年12年)、左大辨 葛城王らに橘氏の姓を賜った時に聖武天皇が詠まれた歌一首 原文 橘者 實左倍花左倍 其葉左倍 枝尓霜雖降 益常葉之樹 よみ 橘(たちばな)者(は) 實左倍(実さへ)左倍(花さへ) 其葉左倍(その葉さへ) 枝(え)尓(に)霜(しも)雖降(降れど) 益(いや)常葉(とこは)之(の)樹(木) ↓ 橘は 実さへ花さへ その葉さへ 枝(え)に霜(しも)降れど いや常葉(とこは)の木 意味 橘(たちばな)は、実や花やその葉までも優れていますが 枝に霜(しも)が降っても 益々栄える常葉の木ですね。 臣籍降下した葛城王らに「橘氏」という氏姓を与えた時に聖武天皇が詠んだ歌で、もの凄いヨイショを感じますね。 詳しくはこちらへ ... 以下本文に続く ■関連ページ 天皇もヨイショするの?万葉集草木シリーズ47.タチバナ かぎけん花図鑑 花日記 特集 万葉集でよまれた草木 Other Articlesツツジ属シリーズ10.三葉躑躅花日記2022年4月29日 ツツジ属シリーズ10.三葉躑躅 ミツバツツジ(三葉躑躅、学名:Rhododendoron dilatatum)とは、日本原産で、ツツジ科ツツジ属の落葉広葉低木です。関東から近畿の太平洋側に自生します。菱形状広卵形をした緑色の葉が枝先に3枚輪状に付くのが特徴です。枝は細く、すんなり上に伸びます。葉が出る前に花を咲かせます。3月中旬から4月中旬に、花径が3〜4 cmの赤紫世界の国花シリーズ グアテマラ(2)世界の国花 グアテマラ共和国 Guatemala GT かぎけん花図鑑花日記2022年10月19日 グアテマラ共和国(日本語)、Guatemala(English)、危地马拉(中国語)、GT (2文字コード) グアテマラ共和国の国花はリカステ・スキンネリ グアテマラには国木と国花が1つづつあり、国木については、かぎけん花図鑑花日記2022年8月19日のブログで「カポックの木=シェフレラ万148.薄さんにパラサイト中、 南蛮煙管ナンバンギセル(南蛮煙管、Aeginetia indica)は、日本、インド他が原産で、ハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草の寄生植物です。日本全国に分布します。葉緑素を持たず、自分では栄養が生み出せないためイネ科等の単子葉植物の根に寄生して栄養をとるパラサイト植物です。草丈は10~20cm程。茎は地中からは殆ど出ず、葉腋から長い花茎を数本伸ばします。葉は長さ0.5~1cm、幅0.4cmの三角形で9月に咲く花シリーズ「橙色の花」かぎけん花図鑑 9月に咲く花シリーズ「橙色の花」 かぎけん花日記2022年9月20日 ピンクの花程多くはありませんが、9月に咲く橙色の花は70種ほどありました。 一覧は特集 9月の橙色の花をご覧ください。 さて、今回は橙色の花にこだわり、エラチオール・ベゴニアをご紹介します。 エラチオール・ベゴニア(Elatior begonia、学名:Begonia hiemalis hybrids)は、せめてお姿だけでも!?万葉集草木シリーズ39.アケビアケビ(木通、学名:Akebia quinata)は、アケビ科の蔓性落葉低木です。春に総状花序を伸ばし、先端に雄花、基部に雌花を咲かせます。雌花には大きい紫褐色の3枚の萼片と、中央に放射状の雌蕊が6~9本があります。雄花は薄黄で小さく中央に紅紫色の雄蕊が6本あります。秋に紫色で長楕円形の果実が成ります。万葉集では「さのかた」と言う名で詠まれています。 万葉集 第10巻1928番歌 作者:作者不詳家康さんに献上された椿「白玉椿」家康さんに献上された椿「白玉椿」 椿 白玉(ツバキ シラタマ、Shiratama、学名:Camellia japonica 'Shiratama')とは、ツバキの園芸品種で、0月~3月に開花する椿で、白、一重、抱え咲き、筒しべ、中輪(花径4~6 cm)で、蕾が丸いです。 江戸期からの古典品種で、京都の名椿の一つ。 茶花、切り花として人気が有ります。 茶席の白花は「白玉」と言われるくらい、椿の銘