武家屋敷の必需品🏹🌿😑😔万葉集草木93.矢竹

ヤダケ(矢竹、学名:Pseudosasa japonica)は日本原産でイネ科ヤダケ属の万葉時代からある大型の笹(ササ)です。矢の材料となるので古くから武家屋敷に植えられており和名の由来とにもなっています。名前に竹と付きますが成長しても皮が稈を包んでいるので笹とされます。矢竹の変種に辣韭矢竹があります。


万葉集と笹


万葉集にはヤダケやメダケと思われる笹の歌があります。


第19巻 4291番歌


作者:大伴家持
題詞:廿三日依興(天平勝宝5年2月23日)
登場する植物:笹(ここでは、ヤダケとします)
 

原文


和我屋度能 伊佐左村竹 布久風能 於等能可蘇氣伎 許能由布敝可母



和我(我が)屋度(宿)能(の) 伊佐左(い笹)村竹(群竹) 布久(吹く)風能(の) 於等(音)能(の)可蘇氣伎(かそけき) 許能(この)由布敝(夕)可母(かも)

我が宿の い笹群竹 吹く風の 音のかそけき この夕かも


意味


我が家の 一隅にある笹林に 吹く風が 音を微かに立てる この夕暮れよ。
寂しくて悲しいなぁ。

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