ヤブカンゾウ
一日花
- 花名ヤブカンゾウ
- 学名Hemerocallis fulva 'kwanso'
- 別名カンゾウ, 藪萓草, 萱草, ヘメロカリス, Hemerocallis, Day lilly
- 原産地中国
- 開花場所野原・畦道, 公園, 園芸品種
- 開花期7月, 8月
- 花言葉「悲しみを忘れる」「憂いを忘れる」「愛の忘却」
ヤブカンゾウとは
ヤブカンゾウ(藪萓草 、学名:Hemerocallis fulva 'kwanso')とは、中国原産で、ススキノキ科ワスレグサ属の多年草です。
シナカンゾウ(別名:ホンカンゾウ、学名:Hemerocallis fulva var. fulva)の変種とされます。
鮮橙色で八重咲きの一日花を咲かせます。
花が1日で終わるので英名ではDaylily(デイリリー)と呼ばれます。
蕾を熱湯で湯掻き天日干ししたものは生薬「金針菜(きんしんさい)」として利尿作用があります。
蕾や葉は生食できます。三倍体のため種子はできません。
ワスレグサ属の花



左:ノカンゾウ(野萱草)、中央:ヤブカンゾウ(藪萓草)、右:ゼンテイカ(禅庭花)=ニッコウキスゲ
・ノカンゾウ(野萱草、学名:Hemerocallis longituba var. longituba)は、湿地で、朝、朱赤の一重の花を上向きに咲かせ、花筒は長い。
・ヤブカンゾウ(藪萓草 、学名:Hemerocallis fulva 'kwanso')は、朝、橙色の八重咲きの花を上向きに咲かせ、ノカンゾウより花が一回り大きく葉幅が2倍程あります。
・ゼンテイカ(禅庭花、学名: Hemerocallis dumortieri var. esculenta、旧学名:Hemerocallis middendorffii var. esculenta)=ニッコウキスゲは高原で、黄色い一重の花を横向きに咲かせます。
・ユウスゲ(夕菅)は夕方に黄色い一重の花を咲かせます。
万葉集と萱草
万葉集 第12巻 3062番歌
作者:不詳
題詞:(寄物陳思)
登場する草木:萱草=ヤブカンゾウやノカンゾウ
原文
萱草 垣毛繁森 雖殖有 鬼之志許草 猶戀尓家利
読み
萱草(忘れ草) 垣もしみみに 植ゑたれど 醜(しこ)の醜草(しこくさ) なほ恋ひにけり
意味
忘れ草を 垣根までいっぱい 植えたけど なんとも効き目の無い草だな まだあの人が恋しいよ。
似た花ー藪萱草と狐の剃刀
ヤブカンゾウは、リコリンを含む有毒植物のキツネノカミソリと似ています。
漢方薬に使われる甘草(読みは、同じくカンゾウですが)は別科(マメ科)の植物です。
一般名:ヤブカンゾウ(藪萓草) 、
学名:Hemerocallis fulva var. kwanso(ヘメロカリス) 、
別名:ワスレグサ(忘れ草)、カンゾウ(萱草)、デイリリー(Day lilly)、
分類名:植物界被子植単子葉植物キジカクシ目ススキノキ科ワスレグサ属、ヘメロカリス属)、
草丈:100〜150 cm、
葉身長:50~80 cm、葉幅:3 cm、葉形:剣状、
花色:橙、花径:7~8 cm、開花期:7月〜8月、花の咲き方:八重。
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