コナギ

Monochoria vaginalis

一日花,水生植物,

  • コナギ
  • コナギ
  • 花名
    コナギ
  • 学名
    Monochoria vaginalis
  • 別名小菜葱
  • 原産地東南アジア
  • 開花場所田んぼ
  • 開花期8月, 9月, 10月
  • 花言葉奥ゆかしい

コナギとは

コナギ(小菜葱、学名:Monochoria vaginalis var. plantaginea)は、東南アジア原産で、ミズアオイ科ミズアオイ属の一年性又は多年草です。弥生時代に日本に持ち込まれ、野菜や薬草、染料として使われました。日本全土の水田などの水気の多い場所で自生していますが、日本では、現在は水田などの水域に侵入しイネの生育を阻害する雑草としてとして嫌われています。
葉は濃緑色で艶があり、成長と共に披針形から卵形に変形します。
花序に青紫色の小さな花を3~25個付き水中で一斉に咲かます。1つの花は1日で萎みます。
別名で、ナギやササナギ、ミズナギと呼ばれます。なお、ナギやミズナギは同属のミズアオイ(学名:Monochoria korsakowii)の別名でもあります。
万葉集でも「こなぎ」と呼ばれています。花言葉は「奥ゆかしい」です。


萬葉集と植物-こなぎ


ここで詠まれている萬葉集の歌は、衣類をコナギで染めています。コナギは青紫色の小花を咲かせますが、コナギで染められた色はベージュ色のようです。


萬葉集 第14巻 3576番歌


作者:不詳
登場する草木:こなぎ


原文


奈波之呂乃 古奈宜我波奈乎 伎奴尓須里 奈流留麻尓末仁 安是可加奈思家


読み


奈(な)波(は)之(し)呂(ろ)乃(の) 古(こ)奈(な)宜(ぎ)我(が)波(は)奈(な)乎(を) 伎(き)奴(ぬ)尓(に)須(す)里(り) 奈(な)流(る)留(る)麻(ま)尓(に) 末(ま)仁(に)安(あ)是(ぜ)可(か)加(か)奈(な)思(し)家(け)

苗代(なわしろ)の 小水葱(こなぎ)が花を 衣(きぬ)に摺(す)り 慣(なる)る間(ま)にまに あぜか愛(かな)しけ


意味


苗代(なわしろ)に生える 小水葱(こなぎ)の花を 着物に摺り染めして 着慣れるにつれて どうしてこんなにも愛(いと)しくなったのだろう。

コナギ染めに疑似化して、女性に愛着が湧いた気持ちを詠っているのか。



コナギ(小菜葱)、学名:Monochoria vaginalis var. plantaginea、原産地:東南アジア、生息分布:日本全土、生活環境:水生(水田などの水気の多い場所)、分類名:植物界被子植物単子葉類ツユクサ目ミズアオイ科ミズアオイ属コナギ種、草丈:20~30cm、葉柄:硬く中空で長い、葉身:披針形→卵形、葉色:緑色、葉長さ:12cm、葉幅:10cm、葉色:濃緑色で艶がある、開花期:8~10月、花序:総状花序、花色:青、紫色、花弁数:6、花径:1.5~2cm、結実期:10~11月、果実型:蒴果(カプセル)、結実場所:水中。


  • ツユクサ
  • ミズアオイ
  • ミズアオイ
  • コナギ
  • 花のタイプ
    左右相称花
  • 花序
    総状花序
  • 花冠
    6弁花
  • 葉形
    披針形
  • 葉縁
    全縁
  • 生活型水生一年性又は多年草
  • 花の色青 紫
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ20.0 ~ 30.0 cm
  • 花径1.5 ~ 2.0 cm

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