6月9日の誕生花、スイートピー(Sweet pea)
6月9日の誕生花は、スイートピー(Sweet pea)とルリハコベ(Anagallis arvensis)です。
ここでは、スイートピーをご紹介します。
スイートピー(Sweet pea、学名:Lathyrus odoratus) とは、シシリー島(イタリア)原産で、マメ科レンリソウ属の蔓性一年生草本です。
別名で、ジャコウレンリソウ(麝香連理草)、ジャコウエンドウ(麝香豌豆)、カオリエンドウ(香豌豆)と呼ばれますが、それらの呼び名は普通は使われません。
日本へは19世紀の江戸時代(文久年間)に渡来しました。
1650年にイタリアの修道院の庭で神父さんが見つけました。
原種は、花径が2.5~3 cmで、花色は淡紫色でした。
1699年に英国に送られ、18世紀以降、改良が進められ、最初に白花が作られ、その後継続して園芸品種が多数作られました。
現在では、草丈(矮性~高性)や、蔓性/非蔓性、花色、花径、開花期が様々な品種が作られています。
草丈は30cm(矮性非蔓性)~200cm(高性蔓性) です。
葉は羽状複葉で、小葉は最下部の1対を残して、他は巻き髭となり、他のものに絡んで這いあがる蔓性植物です。栽培する場合は、支柱が必要となります。
路地植えでは、春~初夏に、葉腋から長い花茎を出し、総状花序に2~10数個の蝶形をしたパステルカラーの五弁花を咲かせます。
栽培品種は花径が4~5 cm、花色は桃・赤・白・橙・紫・青などの多色であり、複色や絞りもあります。但し、天然で黄色い花は育種されていないので、あるとしたら黄色に着色したものです。
花は、同じマメ科のエンドウ(豌豆、学名:Pisum sativum)と似ています。
萼は釣鐘型で先端が5裂します。
主に花を観賞するために、日本では宮崎県や岡山県で生産されています。
マメ科の植物ですが、豆は食用とならず、寧ろ摂取すると有害で痙性麻痺を発症することがあります。
花名の由来
花名の「スイートピー(Sweet pea)」とは、甘い香りがあるマメ科植物ということに拠ります。
別名は、いずれも、花に麝香(じゃこう)に似た仄かに漂う甘い香りがあることに拠ります。
属名の「Lathyrus」は、ギリシャ語で「la(非常に)」+「thyros(刺激的な、情熱的な)」の複合語で、花に催淫性があるとされていたことに拠ります。
種小名の「odoratus」は、ラテン語で「芳香のある」という意味で、花に芳香があることに拠ります。
花言葉
花言葉は、「出発」「門出」「別離」など。蝶型の花が今すぐにでも飛び立ちそうなことに拠ります。白花の花言葉は「ほのかな喜び」。
スイトピーの品種
矮性で非蔓性の「リトル・スイートハート」や、
春咲き種の「ロイヤル系」、
冬咲き種で切花用に「スペンサー系」や「マルチフローラ系」の白花「リリー」、桃色花「グロリア」、紅色花「アメリカン・ビューティー」があります。
冬咲き矮性品種には、「ピュー系」があります。
多年性の品種には、ヒロハノレンリソウ (広葉連理草 、学名:Lathyrus latifolius) があります。
スイトピーを愛した王妃
スイトピーは、イギリス エドワード朝のアレクサンドラ王妃がこよなく愛した花です。
■関連ページ
スイートピー(Sweet pea、学名:Lathyrus odoratus)
「6月9日の誕生花、スイートピー(Sweet pea、学名:Lathyrus odoratus)」かぎけん花図鑑 花日記2025年6月9日(月)、
#6月9日の誕生花 #スイートピー #Sweetpea #かぎけん花図鑑 #STI