万146.人気一番の花、万葉集で

ハギ(萩、学名:Lespdeza)は、日本、朝鮮、中国等の東アジア原産でマメ科ハギ属の落葉低木です。万葉の時代から栽培されており秋の七草の一つとされます。花色は赤紫または白色です。


萩は秋の七草の一つ


萩は、「秋の七草」の1つとして詠われています。 万葉集には、山上憶良が詠んだ 秋の七草  に関する以下の短歌があります。花名を覚えるのに重宝するので掲載します。

「萩の花  尾花 葛花 撫子が花 を皆へし 
  また フジバカマ アサガオが花)」

順に、ハギ(萩) ススキ(薄) クズ(葛) ナデシコ(撫子) オミナエシ(女郎花) フジバカマ(藤袴) アサガオ(今のキキョウ、桔梗) 


万葉集ベスト!「ハギ」


また、ハギは、万葉集でも読まれており、なんと、木の花ベストワンに選ばれており、「ハギ」を詠った歌は141首もあります。
因みに、一位は「ハギ」ですが、2位は何の花でしょうか? ご興味のある方は、万葉集人気ランキングをご覧ください。


万葉集と萩


万葉集で詠まれた萩の歌から一首をご紹介します。「湯原王(ゆはらのおほきみ)」という、天智天皇の孫で施基(志貴、しき)皇子の子息で、光仁(こうにん)天皇の弟です。湯原王は政治の世界での華々しい経歴は残っていませんが、万葉後期の代表的な歌人の一人と繊細な19種の歌を残しています。
この歌には、「萩」と「鹿」が出てきますが、万葉時代では、「萩」は女性を象徴し、「鹿」は男性を象徴し一緒に歌に詠われることが多いです。


本州鹿
わたしはパートナーのシカです


万葉集 第8巻 1550番歌


作者:湯原王、題詞:湯原王鳴鹿歌一首
原文:秋芽之 落乃乱尓 呼立而 鳴奈流鹿之 音遥者

読み:秋萩の 散りの乱(まが)ひに 呼びたてて 鳴くなる鹿の 声の遥(はる)けさ
意味:萩の花が 散り乱れているところに 妻を呼びだすのに 鳴いている鹿の 声が遠くから聞こえてくる。

詳しい情報や花言葉は、ハギ(萩、学名:Lespdeza)こちらのページへ


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