万133. 花色変わるのは罪なの?💑(玉)紫陽花 万葉集草木

タマアジサイ(玉紫陽花)は、日本と台湾原産で、アジサイ科アジサイ属の落葉広葉低木です。
蕾を包んだ丸くて白い苞が目立つちます。つぼみが球状であることが名前の由来です。開花後はガクアジサイと似ています。アジサイの原種の一つです。


万葉集とアジサイ


万葉集でアジサイを詠んだ歌は2種であり、ハギやウメと比べると遥かに少ないです。
現在の装飾花のみからできているアジサイはガクアジサイを後の時代に、日本で品種改良したものなので、万葉時代にありません。この時代に咲いていたアジサイは、ガクアジサイか、タマアジサイ、ヤマアジサイ、コアジサイです。アジサイを詠った歌が2首であり、1首はガクアジサイのページでご紹介しました。もう1首は、おそらく、ガクアジサイか、ヤマアジサイ、タマアジサイのいずれか、多分ガクアジサイかと思われますが、品種として珍しいタマアジサイとします。タマアジサイは万葉時代からあったとされます。アジサイ属なので、花色が変わることが歌の題材に使われています。


万葉集 第4巻 773番歌


作者:大伴家持
題詞:大伴宿祢家持(おおとものすくねやかもち)従久邇京(くにのみやこより贈坂上大嬢(おおとものさかのうえのおおをとめに)歌五首
登場する草木:安治佐為(あぢさゐ、現在の(ガク、ヤマ、タマ-)アジサイ


原文


事不問 木尚味狭藍 諸弟等之 練乃村戸二 所詐来



事不問(問わぬ) 木尚(すら)味狭藍(アジサイ) 諸弟(モロト)等(ら)之(が) 練(ねり)乃(の)村戸(むらと)二(に) 所詐来(あざむかえけり)

言問わぬ 木すらあじさゐ(アジサイ) 諸弟らが 練りのむらとに 欺むかえけり


意味


言葉を話さない木でさえアジサイのように色が変わるものがあります。ましてや言が立つ諸弟にはすっかり騙されてしまいました。


詳しくはこちら ... 以下本文に続く


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タマアジサイ(玉紫陽花、学名: Hydrangea involucrata)

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