ホトトギスと絶賛共演中!?万葉集草木58.ウツギ

ウツギ(空木、学名:Deutzia crenata)は日本、中国原産で、アジサイ科ウツギ属の耐寒性落葉低木です。ウノハナ(卯の花)とも呼ばれます。ウツギとは茎の中が空という意味で付けられました。初夏に、多数の小さな白い五弁花を咲かせます。花言葉は「古風」です。


万葉集 第18巻 4091番歌


作者:大伴家持、登場する花の万葉集名:宇能花(ウノハナ)
題詞:獨居幄裏遥聞霍公鳥喧作歌、天平感宝1年5月10日に詠んだ歌
   西暦749年5月30日


原文


宇能花能 登聞尓之奈氣婆 保等登藝須 伊夜米豆良之毛 名能里奈久奈倍


読み


宇(卯)能(の)花能(の) 登(と)聞(も)尓(に)之(し)奈(な)氣(け)婆(ば) 保(ほ)等(と)登(と)藝(ぎ)須(す) 伊(い)夜(や)米(め)豆(づ)良(ら)之(し)毛(も) 名(な)能(の)里(り)奈(な)久(く)奈(な)倍(へ)

卯の花の 共にし鳴けば 霍公鳥(ほととぎす) いやめづらしも 名告(なの)り鳴くなへ。


意味


卯(う)の花が咲くと共に 鳴く霍公鳥(ほととぎす) なんとも興がありますね。名のりを上げてるみたいで。

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