12月31日の誕生花、「香りの記憶」ヒノキ ポスト 12月31日の誕生花はヒノキ(桧)です。 「香りの記憶」 🌲12月31日「ヒノキ」 ストーリー&イラスト by Copilotさん 「ヒノキ」、イラスト by Copilotさん 年の瀬、森の奥でヒノキが静かに立っていた。 風が吹くたび、ふわりと香りが広がる。 「この香り、どこか懐かしい…」と、旅人がつぶやいた。 ヒノキはそっと語りかける。 「それはね、過ぎた日々の記憶。 でも、忘れないで。香りはいつでも、 あなたをやさしく包むから。」 旅人は目を閉じ、深く息を吸った。 そして、静かに新しい年を迎える準備を始めた。 ヒノキ(桧) ヒノキ(桧、檜、ひのき、学名:Chamaecyparis obtusa)は、日本や台湾原産で、ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉高木です。 英名ではHinoki cypress、万葉週での呼名は「ひ」とされます。 ヒノキは、花粉アレルギー原因物質の1つです。 樹高は10~50mになり、樹皮は赤褐色をしています。葉は平らで長さ0.1~0.3 cm、十字対生に付きます。葉裏に蝋で出来た白いY字状の気孔があります。 雌雄同株で開花は3月下旬~4月、花色は薄紫、褐色です。雌雄ともも枝先に開花します。雄花は長さ0.2~0.3 cmの赤い楕円形、雌花は0.3~0.5 cmの球形です。 10月~11月に葉の裏側にまとまめて若い緑色の直径1 cm程の球果を成らせます。1月頃に果実は焦げたアラレのようなヒビのある球形となり中から翼のある長さ0.3cmの卵状楕円形の種子を出します。樹木は昔から「法隆寺の塔」のような高級建築材に使われますが、風呂材や、屋根材、造作材、建具材、家具材、曲物材に使われます。葉には、殺菌効果があり、彩りや、クッションとして、また水分補給のため、松茸や干物などの食品の下に敷かれます。材や葉からはリラックス効果のあるフィトンチッドと呼ばれる天然の精油成分「ヒノキチオール」が採取され、森林のすがすがしい香りが、人の気分を落ち着かせたり、脈拍を安定化させます。 何といっても、ヒノキと言えば、「檜舞台に立つ」という言葉があるほど、歌舞・能楽・演劇、大劇場などの格式のある晴れ舞台の板材にされます。これは、土台や通し柱などの構造材に使われるほど強度を持ち、さらにリラックス効果のある精油を含むことに拠ります。ヒノキは万葉集でも歌われています。 万葉集で詠んだ「ひ=ひのき」 第7巻 1119番歌巻 第7巻歌番号1119番 歌作者:柿本人麻呂(柿本人麻呂歌集)題詞 『原文』 徃川之 過去人之 手不折者 裏觸立 三和之桧原者 『読み』 行く川の 過ぎにし人の 手(た)折(を)らねば うらぶれ立てり 三輪(みわ)の桧原(ひはら)は 『意味』 亡くなった人が 手折って(かんざし)してくれないので 裏ぶれて立っている 三輪(みわ)の桧木(ひのき)は ヒノキと似た木 サワラ(椹、学名:Chamaecyparis pisifera)などがあります。両者の違いは、葉裏の気孔付近にある白い蝋状のものの形で見分けられます。この白い蝋状のものは加熱すれば無色となるので、気温や湿度の環境変化に対応して葉を保護しているようです。高級な木材ですが、春に飛翔する花粉が花粉症の原因の一つとされます。 ヒノキ、アスナロ、サワラの見分け方 ●ヒノキと似ている木 以下のものがありますが、葉である程度識別できます。 アスナロ:鱗片状の小葉がヒノキより大きい。 サワラ:ヒノキに良く似ているが葉裏の気孔にある白い蝋状のものが蝶型。 ヒノキ:葉裏の気孔にある白い蝋状のものがY型。 一般名:ヒノキ(桧、檜、ひのき)、 学名:Chamaecyparis obtusa、 別名:Hinoki cypress、万葉週呼名:「ひ」、 分類名:植物界裸子植物門マツ綱マツ目ヒノキ科ヒノキ属、 原産地:日本、台湾、生活型:常緑針葉高木、 樹高:10~50m、樹皮:赤褐色、 葉序:十字対生、葉身長:0.1~0.3 cm、 雌雄同株、雄花:枝先に単生し長さ0.2~0.3 cm程の赤い楕円形、雌花:枝先に付き長さ0.3~0.5 cm程の球形、花色:薄紫、褐色、 開花期:3月下旬~4月、 果実形:球果、果実直径:1 cm、結実期:10月~11月、 用途:神社仏閣などの高級建材、風呂材、屋根材、造作材、建具材、家具材、曲物材、 注記:フィトンチッドと呼ばれる天然成分精油にリラックス効果あり、檜舞台、五重塔の建材、宮殿用木材(日本書紀の教え)。 ■関連ページ ヒノキ(桧)「香りの記憶」 花図鑑【かぎけんweb】 12月の誕生花 12月31日の誕生花、「香りの記憶」ヒノキ(桧) かぎけん花図鑑 花日記 #かぎけん花図鑑 #誕生花 #株式会社科学技術研究所 #STI Location: CopilotLocation: Hakobe Botanical GardenLocation: Hakobe Botanical GardenLocation: Koishikawa Botanical GardenLocation: National Museum of Japanese History 'Botanical Garden'Location: My homeLocation: Tokyo Metropolitan Jindai Botanical ParkLocation: National Museum of Japanese History 'Botanical Garden'Location: YufuinLocation: HakoneLocation: Kyoto Botanical Garden Other Articles花ら 21.おとなしいつる植物 千歳葛 NHK朝ドラ「らんまん」の花をシリーズでお届けしています。【かぎけん花日記】 チトセカズラ(千歳葛、学名:Gardneria multiflora)は、日本、台湾、中国大陸原産で、マチン科ホウライカズラ属の常緑蔓性低木です。 日本では兵庫県・中国地方の森林や渓谷沿いなどの岩石地に自生します。 成長は遅く、蔓はあまり絡まず先端部が緩く木に巻き付く程度です。蔓長は最大8mになります。 葉は、ローゼルのブログローゼル(Roselle)は、ハイビスカスティーの原料となるハイビスカス(Hibiscus)の仲間です。 ハイビスカスが花を観賞するのに対し、ローゼルは果実のように見える赤紫色の萼と苞をハイビスカスティーにして楽しみます。 ハイビスカスティーの材料はハイビスカスではなくローゼルなので、ハイビスカスティーの包装にある絵柄がハイビスカスの花を使っているのは間違いです。ローゼルの花は、ハイビスカ熱帯睡蓮のブログ スイレン(睡蓮)は、印象派の画家モネの絵で有名ですね。植物園の温室にある睡蓮池では、世界中から集められた美しい睡蓮の数々が楽しめます。睡蓮には、温帯性と熱帯性の花があるのにお気づきでしょうか? 本日の花は、熱帯睡蓮を取り上げます。温帯性と比較すると、熱帯性は色鮮やかで花色が豊富(青や紫も有る)であることや、昼咲きと夜咲きがあること、次ぎ次に開花すること、花茎が水面から立ち上がること、葉縁に鋸四月の紫色の花1 シモクレンとハクモクレンの比較シモクレン(紫木蓮、学名:Magnolia Liliflora)は、中国原産で、モクレン科モクレン属の耐寒性落葉性中木です。別名で、モクレン(木蓮)、モクレンゲ(木蓮華)、英名ではマグノリア(Magnolia)やMulan magnoliaと呼ばれます。日本で、木蓮と言えば、この濃紅色の花を咲かせる紫木蓮をさします。中国で木蓮と言えば、ハクモクレン(白木蓮、学名:Magnolia denudata白地に赤、椿 タマベル(Camellia 'Tama Bell')椿 タマベル(学名:Camellia japonica 'Tama Bell')とは、アメリカ カリフォルニア州のヌチオ農園(Nuccio's Nurseries)が作出した、 白地で弁央が紅色で、一重、筒~ラッパ咲き、小輪(花の直径が4cm~7cm)の園芸品種です。 玉の浦 (タマノウラ)の実生です。 【ツバキの花径と大中小】 ・極小輪 花の直径が4cm以下 ー匂い椿、浅香姫 ・小輪 花12月9日の誕生花|グロリオサ,ポインセチア12月9日の誕生花はグロリオサ、ポインセチアです。 グロリオサ(Gloriosa、学名:Gloriosa superba)は、熱帯アフリカ原産で、イヌサフラン科グロリオーサ属の半蔓性・半耐寒性の球根植物です。草丈は50〜150 cm程です。花を目的に栽培されます。花は夏に咲き赤や橙、黄色で直径10 cm程、花弁が細長く花縁が波打ち花弁全体が後ろに反り返ります。一枝に多数花がつくので生花や盛花