びっくり、竹取物語の源流か?😲万葉集草木94.真竹 ポスト マダケ(真竹、学名:Phyllostachys bambusoides)とは中国、日本原産で、タケ科マダケ属の多年草で大型の竹です。マダケは日本古来からあるとされます。孟宗竹は江戸時代以降に渡来しているのでまだ万葉時代にはありません。 万葉集と竹取物語 万葉集 巻5巻 梅花の歌32首の序にある「初春の【令】月にして、気淑く風【和】ぎ」が、【令和】の典拠となりましたが、この「万葉集 第16巻 3791番歌」にある「竹取翁の歌」も奈良時代前中期以降の創作とされる「竹取物語」の源流の一つではないかと指摘されています。 万葉集 第16巻 3791番歌 作者:竹取翁 標題:竹取翁、偶逢九箇神女、贖近狎之罪作歌一首并短歌 登場する草木:竹(真竹)、掛かり言葉として登場。 「昔有老翁 号曰竹取翁也 此翁季春之月登丘遠望...」 ↓ 「昔老翁ありき 號を竹取翁と曰ひき 此(こ)の翁季春之(の)月丘(に)登(り)遠(く)望(む)...」 ↓ 「昔、老人がいて、名を竹取の翁(おきな)と言った。この翁が春に丘に登り遠くを眺めていたところ...」(9人の仙女と出会い自己紹介の歌を詠う) と竹取物語を彷彿させるタイトルがついています。原文は、長文なので端しょってご紹介します。 原文(翁の自己紹介の歌) 「緑子之 若子蚊見庭 垂乳為 母所懐 衤差衤強 平生蚊見庭 結經方衣... 宮尾見名 刺竹之 舎人壮裳 忍經等氷 還等氷見乍 誰子其迹哉 所思而在 如是 所為故為 古部 狭々寸為我哉 端寸八為 今日八方子等丹 五十狭邇迹哉 所思而在 如是 所為故為 古部之 賢人藻 後之世之 堅監将為迹 老人矣 送為車 持還来」 読 「緑子(みどり子)之(の) 若子(わくご)蚊(が)見(身)庭(には) 垂乳為(たらちし) 母(に)所懐(抱かえ) 衤差衤強(ひむつきの) 平生(はふこ)蚊(が)見(身)庭(身には) 結經(木綿、ゆふ)方衣(肩衣、かたぎぬ)... 宮尾見名(女) 刺(さす)竹(たけ)之(の) 舎人(とねり)壮(男、をとこ)裳(も) 忍(しの)經(ぶ)等(ら)氷(ひ) 還(かへ)等(ら)氷(ひ)見乍(つつ) 誰(が)子(こ)其(ぞ)迹(と)哉(や) 所思(思はえ)而(て)在(ある) 如是(かくの如) 所為(せらえ)故(し) 古部(いにしへ) 狭々寸(ささき)為(し) 我(われ)哉(や) 端寸(愛しき)八(や)為(し) 今日八(や)方(も) 子等(ら)丹(に) 五十狭(いさ)邇(に)迹(と)哉(や) 所思(思はえ)而(て)在(ある) 如是(かくの如) 所為(ならえし)故(ゆえ)為(し) 古部(古)之(の) 賢(さかしき)人藻(も) 後之(の)世之(の) 堅監(鏡)将(に)為(せむ)迹(と) 老人(おいびと)矣(を) 送(り)為(し)車 持(ち)還(り)来 持(し)」 ↓ 「みどり子の 若子(わくご)が身には たらちし 母に抱(いだ)かれ ひむつきの 平生(はふこ)が身には 木綿(ゆふ)肩衣(かたぎぬ)... 👇 宮女 さす竹の 舎人男も 忍ぶらひ かへらひ見つつ 「誰が子ぞ」とや 思はえてある かくの如 せらえし 古(いにしへ) ささきし 我れや 愛しきやし 今日やも 子らに いさにとや 思はえてある かくの如 ならえし故し 古の 賢(さかしき)人も 後の世の 鏡にせむと 老人を 送りし車 持ち還り来 持し」 意味 「(今は老人になったが)私の乳幼児の頃は 母に抱かれておくるみを着て 稚児になると木綿の着物を着せられ、 ...(延々と大人になるまで続く) 女官や 舎人男も さり気なく 振り返りながら見て 「どこの子だろう」と 思われたものだよ。 そんな風にされて来たから 昔は華やかだった私は 今日も(あなた達のような)若い人に 「誰だろう」と思われるのかな。 このようにされて来たから 昔の賢人達も 後世の鑑(かがみ)にしようと 老人を送った車を持ち帰って来るんだろうね。 これは「もじり歌」らしく、この長歌の中には、万葉集の代表歌33首が読み込まれているようです。 この歌の趣旨は、人生は繰り返される(人の老いは繰り返される)ことを言いたいのでしょうか。 詳しくはこちら ... 以下本文に続く ■関連ページ 竹取物語の源流か?😲万葉集草木シリーズ94.真竹 かぎけん花図鑑 花日記2023年3月22日 特集 万葉集でよまれた草木Location: Akatsuka Botanical GardenLocation: Akatsuka Botanical GardenLocation: Akatsuka Botanical Garden Other Articles誕生花 5月18日5月18日の誕生花は、サクラソウ(桜草)と、コエビソウ(小海老草、ベロペロネ)です。 桜草はサクラソウ科サクラソウ属の耐寒性多年草、小海老草はキツネノマゴ科ジャスティシア属の低木です。 桜草の花言葉は「初恋」、小海老草の花言葉は「機知に富む」です。 ■かぎけん花図鑑 サクラソウ(桜草)https://www.flower-db.com/ja/flower:2310 コエビ万175.今日はご馳走してオケラだから 朮オケラ(朮、学名:AAtractylodes japonica)とは、日本他原産でキク科オケラ属の多年生草本です。万葉時代からある古典的植物です。草丈は0.3~1mです。茎は直立し上部で分枝します。羽状~倒卵形の緑色の葉には鋸歯がありその先端に棘があります。雌雄異株です。8月~10月に根生葉の間から花茎を伸ばし先端に頭状花序を付け、花径2~2.5cmの白~淡紅色の質素な筒状花を咲かせます。花の基部花日記【特集】11月ピンクの花昨日に引き続き、11月に咲いているピンクの花を集めた特集をご紹介します。 ここには、全部で143がありますが、そのうちキク科が17、バラ科が17,ツバキ科が14と、3科で48個と、全体の3分の1を占めています。 上の表紙の画像で、全体の背景となっている花はバラ科のフェルゼン伯爵(薔薇 'Le Comte Fersen'、学名:Rosa cv. Le Comte Fersen)、右上の円内の8月13日の誕生花、キリンソウ(麒麟草)8月13日の誕生花、キリンソウとベロニカ キリンソウ(麒麟草)とは キリンソウ(麒麟草、学名:Phedimus aizoonm var. floribundus )とは、シベリア、中国、朝鮮半島、日本原産でベンケイソウ科キリンソウ属の耐寒性多年草の多肉植物です。 漢字違いで「黄輪草」、英名ではセダム(Sedum)と呼ばれます。 日本では、北海道~九州の山地の岩場や海岸に自生します。 草丈は30奈良の都よ、カムバッーク😢万葉集草木71.テイカカズラテイカカズラ(定家葛、学名:Trachelospermum asiaticum)は、日本と朝鮮半島原産でキョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑蔓性低木です。蔓状の茎先から出た花序に芳香のある白花を多数つけます。花名は歌人である藤原定家の墓に咲いていたことから命名されました。 万葉集と定家葛 万葉集では「岩綱」で詠まれています。 万葉集 第6巻 1046番歌 作者:作者不詳、 題詞:傷惜寧樂京荒墟7月23日の誕生花 、ブーゲンビリア(Bougainvillea)7月23日の誕生花はピンクのブーゲンビリアです。 ブーゲンビリア(学名:Bougainvillea) ブーゲンビリア(学名:Bougainvillea spp.)とは、ブラジルやペルー原産で、オシロイバナ科ブーゲンビリア属の熱帯性蔓性低木です。 別名では、イカダカズラ (筏葛) 、テリハイタヤカズラ(グラブラ種のみ)、ココノエカズラ(九重葛)、ハナイカダカズラ(花筏葛)、ペーパーフラワー(P