ホトトギスさん来てね🐦🙄万葉集草木109.ショウブ(葉菖蒲) ポスト ショウブ(菖蒲、学名:Acorus calamus)とは、ショウブ科ショウブ属の抽水性多年草です。ハショウブ(葉菖蒲)や、香り菖蒲、におい菖蒲とも呼ばれます。現在ではあまり呼ばれなくなりましたが、古くは、アヤメグサ(アヤメ草、Ayamegusa)や、アヤメと呼ばれました。葉の間から肉垂花序を出しますが、苞が葉に似ているので葉中央から花序が出ているように見えます。花は棒状で地味ですが植物全体に芳香のある精油成分が含まれます。 葉形が剣状で芳香が爽やかなことが魔を祓うとされ、中国では男子にとって縁起が良い植物とされ無病息災を願う年中行事に利用されました。その習慣が、日本の奈良時代に取り入れられ、現在でも5月5日の「端午の節句」で根茎や葉を湯に入れた「しょうぶ湯」や、軒に吊るして魔除けとする習慣が残っています。 この菖蒲(A. calamus)は、綺麗な花を咲かせるアヤメ科アヤメ属の「花菖蒲(Iris、学名:Iris ensata)」とは科属が異なる全くの別植物です。 万葉集と菖蒲 菖蒲は万葉時代から男子の節句に使われて来ました。 万葉集 第18巻 4035番歌 作者:田辺福麻呂(たなべのふくまろ) 時期:天平20年3月23日 登場する草木:菖蒲草(あやめぐさ)=菖蒲(葉菖蒲) 原文 保等登藝須 伊等布伎奈之 安夜賣具左 加豆良尓勢武日 許由奈伎和多礼 読み 保等登藝(須霍公鳥、ほととぎす) 伊等布(厭う)登伎(時)奈之(なし) 安夜賣具左(菖蒲草) 加豆良(かづら)尓(に)勢武(せむ)日 許由(こゆ)奈伎(鳴き)和多礼(渡れ) ↓ 霍公鳥(ほととぎす) 厭うう時なし 菖蒲草(あやめぐさ) かづらにせむ日 来ゆ(こゆ)鳴き渡れ 意味 霍公鳥(ほととぎす)さん 嫌な時は無いから 菖蒲(あやめぐさ)を かづらにする(髪を飾る)日に 来て鳴き渡ってくださいよ。 詳しくはこちら ... 以下本文に続く ■関連ページ ホトトギスさん来てね🐦🙄万葉集草木シリーズ109.ショウブ(葉菖蒲) かぎけん花図鑑 花日記2023年4月6日 特集 万葉集でよまれた草木 Location: Illust:Yuki @Kagiken (Science&Technology Inst.co.,Tokyo ) Other Articles5月21日の誕生花 ムクゲ(槿)5月21日の誕生花、ムクゲ(槿) ムクゲ(木槿、学名:Hibiscus syriacus)とは、中国原産で、アオイ科フヨウ属の耐寒性・耐暑性落葉低木です。 韓国の国花としても知られます。 初夏から秋までの長期間、次から次へと涼やかで優しい大輪の一日花を咲かせます。 同科同属にフヨウ(芙蓉、学名:Hibiscus mutabilis)があります。 ムクゲ(木槿、H. syriacus)もフヨウ(芙ツツジ属シリーズ32.日の出霧島かぎけん花図鑑 花日記2022年5月21日 ツツジ属シリーズ32.日の出霧島 本日は、ツツジ属シリーズ35.日の出霧島のご紹介です。 クリックしてかぎけん花図鑑の写真、説明をご参照ください。 9月2日の誕生花 フレンチマリーゴールド9月2日の誕生花 フレンチマリーゴールドです。 フレンチマリーゴールド(French marigold 、学名:Tagetes patula)は、メキシコ原産で、キク科コウオウソウ属の常緑一年草です。花言葉は「いつも傍に置いて」。 誕生花 9月2日 "https://www.flower-db.com/ja/blog/2019-09-02/613 春の七草春の七草とは、セリ(芹)、ナズナ(ペンペン草)、ゴギョウ(母子草)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(田平子)、スズナ(蕪)、スズシロ(大根)のことを言います。 正月七日に七草粥を食べるとその一年を健康に過ごせるという無病息災の願いが込められています。 花ら111.らんまん 寒蘭カンラン(寒蘭、学名:Cymbidium kanran)とは、日本、中国南部、台湾、朝鮮済州島原産でラン科 シュンラン属の地生蘭です。本州(静岡県以西)、四国、九州、琉球列島の平野で広葉樹林の林床に生息します。球茎(偽球茎)から根を地中に伸ばし、線形の葉を地上に数枚と花茎を株立ちに出します。草丈は60~100 cmです。葉は線形で濃緑色、葉縁は全縁です。10月~1月に総状花序を伸ばし、1茎に3~1山茶花シリーズ1.カンツバキ群 '乙女'山茶花シリーズ1.サザンカ カンツバキ群 '乙女' サザンカは大きく3群に分類されます。開花順に並べると、サザンカ群、カンツバキ群、ハルサザンカ群となります。 早速、サザンカ群から始めたいところですが、花の終わりが12月なので、既に今年の分は散っています。サザンカ群は次年度以降に取り上げましょう。 ということで、次のカンツバキ群を優先しつつ、ハルサザンカ群と併せてシリーズで取り上げたいと思います