濡れちゃった😮💠万葉集草木100.菱

ヒシ(菱 、学名: Trapa jeholensis)は日本、朝鮮半島、中国大陸原産で、ミソハギ科ヒシ属の一年草の浮遊植物(水草)です。日本では北海道〜九州の湖沼で見られます。茎は湖底から伸びて分枝し、水面に菱形(ひし形)の葉を放射状に広げます。花後は水底に沈んで、蝙蝠に似た倒三角形で左右に1本ずつ鋭い棘のある3cm程の堅果を付けます。種子は食用や薬用とされます。


万葉集とヒシ


万時代からある植物で、現代と同じく「菱」と呼ばれ、万葉集中で詠われています。


万葉集 第7巻 1249番歌


作者:下級の女官(柿本朝臣人麻呂之歌集)
題詞:覊旅作


原文


君為 浮沼池 菱採 我染袖 沾在哉


読み


君(が)為 浮沼(うきぬ)(の)池(の) 菱採(摘む)(と) 我(が)染(めし)袖 沾(濡れに)在哉(けるかも)

君がため 浮沼(うきぬ)の池の 菱摘むと 我が染めし袖 濡れにけるかも


意味


あなたのために 浮沼(うきぬ)の池の 菱(ひし)の実を摘もうとして 自分で染めた(着物の)袖が 濡れちゃったわ。

浮沼(うきぬ)の池は、島根県大田市三瓶町(さんべまち)にある三瓶山(さんべさん)の麓にある浮布池(うきぬいけ)とされます。

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