かぎけん花図鑑
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天皇もヨイショするの⁉万葉集草木47.タチバナ
タチバナ(橘、学名:Citrus tachibana)は日本固有種で、ミカン科ミカン属の常緑広葉低木です。 古事記や日本書紀、万葉集にも登場する神聖な木として古来から愛でられています。晩春から初夏に、葉腋から小さな白い五弁花を咲かせます。秋~初冬に、黄色い小さな果実を成らせますが酸っぱくて生食はできません。用途は、庭植、鉢植え、切花、果実酒、ジャム、調味料、葉や花は文様や家紋のデザインとされます。
雪中での野宿は嫌だなぁ!万葉集草木シリーズ46.ススキ
ススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)は、日本、中国などの東アジア原産でイネ科ススキ属の耐寒性多年草です。日本全国の山野に自生します。 万葉集第17巻4016番歌 万葉集でも「すすき」という名で詠まれています。下は雪の中でススキを詠んだ歌です。 作者:不詳、題詞:高市連黒人歌一首(たけちのむらじくろひと) 原文 賣比能野能 須々吉於之奈倍 布流由伎尓 夜度加流家敷之 可奈
昔に恋してる!?万葉集草木シリーズ45.ユズリハ
ユズリハ(譲り葉、学名:Daphniphyllum macropodum)とは、中国、日本原産で、ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木です。常緑で花が目立たないので万葉集では冬の花とみなされます。春の新葉が出た後に古葉が場所を譲るように落葉する様子を、親が子を育てて子孫が代々続いていくことで縁起物とされ正月の神棚に供えられたり注連縄に付けられるとともに、花名ともされました。 万葉集で詠われたユズリハ
時代は遠くになりにけり!万葉集草木シリーズ44.コケ
「万葉集で詠われた草木」シリーズの前は、「世界の国花」シリーズでした。国花シリーズでは各国が誇る1花ということで、華々しい花が多かったのですが、この万葉集シリーズになってからは一転して出てくる草木が地味になりました。 これは、万葉集に収集されている歌が詠まれたのは(630年頃? – 759年)で、それは 飛鳥時代(592年 – 710年)~奈良時代(710年 – 794年)という時代であり、この
防人の歌は悲しみで一杯!万葉集草木シリーズ43.ヤブマメ
ヤブマメ(藪豆、学名:Amphicarpaea edgeworthii var. japonica)は、日本や中国などの東アジア原産で、マメ科ヤブマメ属の蔓性一年草の野草です。蔓は細長い針金状で、他の植物に絡み付きます。秋に、短い花穂(総状花序)を伸ばし、淡赤紫色の旗弁に、淡紫~白い翼弁と竜骨弁を持った蝶形の小花を数個咲かせます。花後、莢隠元(インゲンマメ、隠元豆の若さや、学名:Phaseolus
ひたすら妻を思う⁉万葉集草木シリーズ42.ササ
ザサ(笹、学名:Sasa veitchii)は、イネ科ササ属の多年草です。日本の山林に自生します。笹と竹は同じ仲間で、草丈が小さく葉鞘(表皮)をずっと付けているものを笹、大き成長し葉鞘を落とすものを竹と呼んでいます。竹と同様、笹にも種類が多数あり、代表的なものにクマザサ(隈笹、学名:Sasa veitchii)、ヤダケ(学名:Pseudosasa japonica)、オカメザサ(阿亀笹、学名:Sh
ショート動画「イヌビワの描き方」音声あり
有紀@kagikenが「イヌビワの描き方」を説明したショート動画を下に載せます。 画像をクリックすると開始します。声による説明があります。 イヌビワについてこちらへ ... 以下本文に続く ■関連ページ かぎけん花図鑑 花日記2023年1月28日
babuならぬBambooのお話!?万葉集草木41.タケ
タケ(竹、学名:Bambuseae)は中国などの温帯アジア原産でイネ科の常緑多年草で大型になる草本植物です。タケも笹も同じ扱いで、大型のものを竹(タケ)、小型のものをササ(笹)と言います。万葉時代にも竹が出てきますがタケの種類は不明です。ただし、孟宗竹は江戸時代に中国から渡来したのでこの時代にはまだ日本にはありません。万葉集名もタケ(竹)。 万葉集 第19巻4286番歌 作者:大伴家持 題詞:十
来るの来ないのはっきりしてよ!?万葉集草木40.ミズメ
ミズメ(水芽、学名:Betula grossa)は、日本原産でカバノキ科カバノキ属の落葉高木です。早春に黄褐色の長い尾状花序の雄花を咲かせます。枝を折るとサルチル酸メチルの臭いがします。サルチル酸メチルは筋肉消炎材の主成分とされます。万葉時代には梓弓に使われたので万葉名はアズサ(梓)です。 万葉集 第11巻 2640番歌 作者:不明 題詞:寄物陳思 原文 梓弓 引見弛見 不来者不来 来者来其乎
せめてお姿だけでも!?万葉集草木シリーズ39.アケビ
アケビ(木通、学名:Akebia quinata)は、アケビ科の蔓性落葉低木です。春に総状花序を伸ばし、先端に雄花、基部に雌花を咲かせます。雌花には大きい紫褐色の3枚の萼片と、中央に放射状の雌蕊が6~9本があります。雄花は薄黄で小さく中央に紅紫色の雄蕊が6本あります。秋に紫色で長楕円形の果実が成ります。万葉集では「さのかた」と言う名で詠まれています。 万葉集 第10巻1928番歌 作者:作者不詳
白三連チャンは怪しい!?万葉集草木38.ミツバツツジ
ミツバツツジ(三葉躑躅、学名:Rhododendoron dilatatum)とは、日本固有種で、ツツジ科ツツジ属の落葉広葉低木です。開花の早いツツジです。葉が3枚ずつ枝に輪状に付くのが特徴です。花色には白や、ピンク、赤紫があります。万葉集では以下のように詠われています。 万葉集 第9巻 第1694首 作者:柿本人麻呂 題詞:鷺坂作歌一首 原文 細比礼乃 鷺坂山 白管自 吾尓尼保波尼 妹尓示
春が来たらしい!?万葉集草木シリーズ37.スギ
スギ(学名:Cryptomeria japonica)は、日本固有種でヒノキ科の常緑針葉高木です。樹木は直線的で使いやすく木材としての価値が高い。日本書紀には、ヒノキは宮殿に、マキは棺に、スギとクスノキは舟材に使うようにとの記載があります。長寿の木として知られ、屋久杉や大王杉は2000年以上生きています。残念なことに、風媒花なので成長した杉花粉が遠くへ飛ばされ広域で花粉症の一大原因となっています。
長寿を祈って簪に⁉万葉集草木シリーズ36.ヤドリギ
ヤドリギ(寄生木、宿木、 学名:Viscum album)は、欧州・西南アジア原産で、ビャクダン科ヤドリギ属の半寄生常緑潅木です。ポプラ(Poplar)などの落葉樹の幹に寄生根を食い込ませ水分と養分を吸収して成長します。万葉集では「ほよ」という名前で詠まれています。 万葉集第18巻4136番歌,作者:大伴家持 大伴家持が万葉集で「ほよ」の歌1首を詠んでいます。「ほよ」(ヤドリギ)は、枯れ木のシー
自然には勝てぬ⁉万葉集草木シリーズ35.フキ
フキ(蕗、学名:Petasites japonicus)は、日本、朝鮮半島、中国原産でキク科フキ属の多年草の山菜です。初春に、地下茎から花茎を出して花(フキノトウ、ふきのとう、蕗の董)を咲かせます。万葉名は春菜で詠まれています。 万葉集 第8巻 1427番歌 作者:山部赤人 題詞:山部宿祢赤人歌四首 原文 従明日者 春菜将採跡 標之野尓 昨日毛今日母 雪波布利管 読 従(より)明日者(は)
世紀の悲恋物語ー万葉集草木シリーズ34 ニワトコ
ニワトコ(庭常、接骨木、学名:Sambucus sieboldiana var. pinnatisecta)は、日本、朝鮮半島、中国原産で、レンプクソウ科ニワトコ属の落葉低木です。若葉や蕾は食用に、材は杖や細工物に、果実は果実酒に、乾燥させた枝葉は生薬に、樹皮や木部は入浴剤に、髄は実験の標本用に、魔除けにされます。万葉集で謡われている歌は、日本史上初の悲恋物語!?です。 万葉集 第2巻 90番歌
万葉時代の制服か?万葉集草木シリーズ32.クヌギ
クヌギ(橡、学名:Quercus acutissima)は日本〜東アジア原産で、ブナ科コナラ属の落葉性広葉高木です。成長が早く里山を形成し、材全体が古くから人々の生活に役立っています。万葉名は橡(ツルバミ)といい、群青色や紺黒色の染料を採って布を染めて着物を作りました。万葉集で謡われています。 万葉集 第7巻1311番歌 作者不詳 原文 橡 衣人皆 事無跡 曰師時従 欲服所念 作者:不明
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