ヨメナ
万葉集でよまれた草木, 若菜摘みの季節は春
- 花名ヨメナ
- 学名Aster yomena
- 別名嫁菜, オハギ, yomena, Japanese aster
- 原産地日本固有種
- 開花場所野原・畦道, 庭
- 開花期7月, 8月, 9月, 10月
ヨメナとは
ヨメナ(嫁菜、学名:Aster yomena)とは日本固有種で、キク科シオン属の野草の多年草です。
別名で、カンサイヨメナ (関西嫁菜)、うはぎ、オハギと呼ばれます。
日本では中部地方以西~四国、九州の湿った道端に自生します。
草丈は40~100m程で、地下茎は匍匐し、上部の枝は分枝します。
葉は深緑色で楕円形で、根出葉と茎葉があります。
7月~10月に、茎先から白または薄青紫色の舌状花と黄色い筒状花からなる小さな頭花を1~数個咲かせます。
花は夏から秋に咲きますが、春に出る新芽や若芽は柔らかいので食用とし、若菜摘みの代表とされました。
万葉集で「ウハギ」の名で詠まれています。
万葉集で「ウハギ」の名で詠まれています。
第10巻 1879番歌
作者:不詳
題詞:詠煙
詠われる花:ウハギ=ヨメナ
原文
春日野尓 煙立所見 嬬等四 春野之菟芽子 採而煮良思文
訓読
春日野尓(に) 煙立(つ)所見(見ゆ) 娘子等四(らし) 春野之(の)菟芽子(うはぎ) 採(摘み)而(て)煮良(煮ら)思文(しも)
↓
春日野に 煙立つ見ゆ 娘子らし 春野のうはぎ(=ヨメナ) 摘みて煮らしも
訳
春日野に 煙が立つのが見える 娘さん達が 春野のヨメナを 摘んで煮ているらしい
一般名:ヨメナ(嫁菜)、
学名:Aster yomena、
分類名:植物界被子植物真生双子葉植物綱キク目キク科シオン属ヨメナ種、
別名:カンサイヨメナ (関西嫁菜)、うはぎ、オハギ、
分布:本州〜九州の日本、環境:道端、
草丈:40〜100cm、
根生葉、葉色:深緑色、葉質:艶無しで無毛、葉の生え方:根生と互生、枝葉の葉序:互生、葉形:楕円形、葉長:5~10cm、葉幅:3cm、葉縁:鋸歯、
開花期:7-10月、花序形:頭状花序、頭花径:3-4cm、舌状花の花弁数:10~20枚、冠毛:無、花色:舌状花は白〜薄青紫、管状花は黄色、花径:2〜3 cm、
用途:鉢植え、庭植え、公園。
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ヨメナ(嫁菜、学名:Aster yomena)