ノアザミ

Cirsium japonicum

らんまん植物,国花:スコットランド, 無限花序(花は下から上へ咲く)、頭状花序,棘

  • ノアザミ
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  • 花名
    ノアザミ
  • 学名
    Cirsium japonicum
  • 別名アザミ, 野薊, 薊, ドイツアザミ, Cirsium japonicum, テラオカアザミ
  • 原産地台湾、朝鮮、中国、日本の東アジア
  • 開花場所野原・畦道
  • 開花期5月, 6月, 7月, 8月
  • 花言葉「触れないで」「報復」「厳格」「独立」

ノアザミとは

ノアザミ(野薊、学名:Cirsium japonicum)は、台湾、朝鮮、中国、日本の東アジア原産でキク科アザミ属の多年生の野草です。別名で、アザミ(薊)や、テラオカアザミ、ドイツアザミ(独逸薊)とも呼ばれます。本州から九州の野原に自生します。日本の代表的なアザミで、アザミと言えば日本ではノアザミをさします。
草丈50〜100 cmです。全草に鋭い棘があります。葉は羽状の根生葉で葉縁に棘があり、地面際でロゼッタ状に広がります。5月〜8月に根生葉の間から細い花茎を出し、その先端から頭状花序を伸ばし、赤紫色の筒状花を多数集合させて咲かせます。花冠径は4~5 cmで、花冠には筒状花だけがあり舌状花はありません。筒状花の中には雄蕊や雌蕊が入っています。昆虫が雄蕊を踏むと葯から白い花粉を出します。雌蕊は先端が2又しており、雄蕊と雌蕊は時間差で開くように工夫され同花受粉を防いでいます。
花の下には粘着力のある総苞があり、アリやキリギリスなど受粉に寄与しない蜜・花粉泥棒を粘り気で拘束します。花後に長楕円形の痩果が成ります。


ミヤマカラスアゲハの食草


ノアザミはミヤマカラスアゲハの食草とされます。

ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽、学名:Papilio maackii)
ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽、学名:Papilio maackii)、
奥多摩で、2022年8月28日、藤田明希撮影)


学名の意味


属名「Cirsium」はラテン語で「アザミの1種」を意味する「κίρσιον」に拠ります。種小名の「japonicum」は「日本の」という意です。


世界のアザミにまつわる話


アザミ(薊、学名: Cirsium)は世界には300種あり各国で代表的な種があります。

スコットランドでは国花とされます。この品種はセイヨウオニアザミ(西洋鬼薊、学名:Cirsium vulgare)ではないかとされます。

アダムとイブが登場するのは旧約聖書の創世記の部分
2つの禁断の樹以外の果実を自由に食べて良いと言われたアダムとイブは蛇にそそのかされ、神の教えに背いて、「知恵の樹」の果実を食べて神の怒りにあった。次に「生命の樹」(永遠の生)の果実を食べられないよう神からエデンの園を追い出されてしまった二人はイバラやアザミの生えた大地で果実を見分けながら食べなければならなくなった。


■アザミの種類


アザミ属の仲間には、以下があります。
ノアザミ(野薊、学名:Cirsium japonicum)
セイヨウオニアザミ(西洋鬼薊、学名:Cirsium vulgare)
セイヨウトゲアザミ(西洋刺薊、学名:Cirsium arvense Scop.)
トネアザミ(利根薊、学名:Cirsium incomptum)
タテヤマアザミ(立山薊、学名:Cirsium babanum var. otayae)
モリアザミ(森薊、学名:Cirsium dipsacolepis)

一般名:ノアザミ(野薊)、学名:Cirsium japonicum、分類名:植物界被子植物真正双子葉植物綱キク目キク科アザミ属、別名:アザミ(薊)、テラオカアザミ、ドイツアザミ(独逸薊)、 草丈:50〜100 cm、葉形:羽状、葉序:互生、葉縁:棘、花序の種類:無限花序(花は下から上へ咲く)、花序形:〇頭状花序、花冠:筒状花だけ、花冠形:4~5 cm、花色:紅紫、開花期:5月〜8月、果実型:痩果、果実形:長楕円形、用途:薬用、ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽、学名:Papilio maackii)などの食草、注記:スコットランドの国花、虫媒花。


  • キク
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  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    総状花序
  • 花冠
    筒形
  • 葉形
    羽状形
  • 葉縁
    棘状
  • 生活型多年性野草
  • 花の色桃 紫
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ50.0 ~ 100.0 cm
  • 花径4.0 ~ 5.0 cm

ランダムな花