ネズ

Juniperus rigida

万葉集でよまれた草木

  • ネズ
  • ネズ
  • 花名
    ネズ
  • 学名
    Juniperus rigida
  • 別名ネズミサシ, モロノキ, nezu
  • 原産地中国、モンゴル、韓国、日本、ロシア
  • 開花場所庭, 低山, 亜高山, 墓地・寺院, 盆栽
  • 開花期3月, 4月

ネズとは

ネズ(杜松、学名:Juniperus rigida)は中国、モンゴル、韓国、日本、ロシア原産で、ヒノキ科ビャクシン属の常緑針葉小高木です。英名では、temple juniper、needle juniper、学名ではジュニペルス・リジダ(Juniperus rigida)、和名ではネズミサシ、ムロ、ムロノキ、モロノキと呼ばれます。
葉は針状で先端が尖っており触ると痛い。葉は1ヶ所から3枚でる輪生で、葉表面には白い気孔帯が1つあります。雌雄異株で、春に開花します。雄花は葉の付け根に2個ずつ薄黄色の松ぼっくりのような花序を付けます。雌花は枝先に紅褐色の花を咲かせます。直径1cmに満たない小粒の果実を枝につけます。果実から採油したり、生薬の「杜松子」に使われます。


万葉集でよまれた草木「むろ=ねずみさし」


万葉集では「むろ」「むろのき」と読まれています。


万葉集 第3巻 446番歌


詠み人:大伴旅人
題詞:天平二年庚午冬十二月大宰帥大伴卿向京上道之時作歌


原文


吾妹子之 見師鞆浦之 天木香樹者 常世有跡 見之人曽奈吉


読み


吾妹子之(が) 見師(し)鞆(ともの)浦(うら)之(の) 天木香(むろの)樹(木)者(は) 常世(に)有跡(れど) 見之(し)人曽(ぞ)奈吉(なき)

我妹子(わぎもこ)が 見し鞆(とも)の浦の むろの木は 常世(とこよ)にあれど 見し人ぞなき。


意味


私の妻(大伴郎女)が 見た鞆の浦の むろの木は 変わらずここにあるが それを見た妻は死んでしまった。


一般名:ネズ、学名:Juniperus rigida、分類名:植物界裸子植物門マツ綱ヒノキ目ヒノキ科ビャクシン属ネズ種、又名:temple juniper、needle juniper、ジュニペルス・リジダ(Juniperus rigida)、ネズミサシ、ムロ、ムロノキ、モロノキ、樹高:6~10m、幹幅:50cm、葉形:針状、葉色」緑色~黄緑色、葉序:輪生、葉身長:1~2.5cm、葉幅:1cm、雌雄異株、開花期:3月~4月、果実色:白緑色→紫黑色(翌年秋)、果実型:球果、果実径:~1cm、用途:庭木、生垣、盆栽、寺院の木、球果は生薬の「杜松子」。


  • マツ
  • ヒノキ
  • ビャクシン
  • ネズ
  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    単頂花序
  • 花冠
    その他
  • 葉形
    針形
  • 葉縁
    全縁
  • 生活型常緑針葉低木
  • 花の色桃 薄黄
  • 葉の色
  • 実の色緑 黒
  • 高さ600.0 ~ 1000.0 cm
  • 花径 ~ cm

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