万153.オギとヨシアシは違うよ 荻

万葉集の草木シリーズ


オギ(荻、学名:Miscanthus sacchariflorus)は、日本他に分布するイネ科ススキ属の大型多年草です。日本全国の河川敷などの水辺で地下茎を張り巡らせて蔓延ります。草丈は1~2.5mです。茎は硬く節があり艶があります。9~10月に、長い穂を出し小穂を多数互生させます。小穂の毛は純白です。

オギ(M. sacchariflorus)は、背が高いススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)に似た草本ですが、穂はススキ(M. sinensis)の穂より白く柔らかく綿毛が長いです。ススキ以外では、ヨシ(葦、学名:Phragmites australis)はオギと似ています。3者の中で、最も水の多い場所に生育するのが「ヨシ」、乾燥している陸地に生えるのが「ススキ」、そしてその中間でどちらかというとヨシに近い環境(水辺)に生えるのが「オギ」です。


万葉集とオギ(荻)

万葉集 第4巻 500番歌
作者:碁檀越妻
題詞:碁檀越徃伊勢國時留妻作歌一首
   (碁檀越(ごのだんおち)が伊勢の国に出掛けた時に妻が作った1首)
原文
神風之 伊勢乃濱荻 折伏 客宿也将為 荒濱邊尓

読み
神風の 伊勢の濱荻 折り伏せて 旅寝やすらむ 荒き浜辺に

意味
神風(かむかぜの:枕詞) 伊勢の濱荻(はまおぎ=オギ)を 折り敷い(床用の敷物や風雨除けの仮屋根に使っ)て (夫は今頃)旅寝をしてるのだろうな あの海風が荒い浜辺で。

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