シラスゲ

Carex alopecuroides var. chlorostachya

万葉集の草木

  • シラスゲ
  • シラスゲ
  • 花名
    シラスゲ
  • 学名
    Carex alopecuroides var. chlorostachya
  • 別名ムシャナルコスゲ
  • 原産地インド~台湾、中国、日本
  • 開花場所低山
  • 開花期5月, 6月
  • 花言葉スゲ全般の花言葉:「あきらめ」「自重」

シラスゲとは

シラスゲ(白菅、学名:Carex alopecuroides var. chlorostachya)とは、インド~台湾、中国、日本原産で、カヤツリグサ科スゲ属の多年草です。日本では、北海道~九州、沖縄の日本全国の山地の草地や砂礫地の湿った場所に自生します。草丈は50~70cmです。葉は葉幅0.5~1cmの線形で撓み、表が淡緑色で、裏には白い乳状突起が並んで粉緑色をしており互生して付きます。
雌雄同株で、5月~6月に花茎から穂状花序を伸ばし頂部に8cm程の淡緑色で細長い棒状の雄花と、その下側に6cm程の緑色で円柱状の雌花を3~5個付けます。


シラスゲの名前の由来


スゲ属の植物で、葉裏が白く見えることが名前の由来です。


万葉集とシラスゲ


夫の 高市連黒人(たけちのむらじくろひと)が万葉集 第3巻280番歌で詠んだ歌に対する、妻の返歌です。

万葉集 第3巻 281番歌
作者:高市黒人妻
題詞:黒人妻答歌一首

原文
白菅乃 真野之榛原 徃左来左 君社見良目 真野乃榛原

読み
白菅の 真野の榛原(はりはら) 行(ゆ)くさ来(く)さ 君こそ見らめ 真野の榛原

意味
シラスゲが生える 真野(まの)の原(はりはら)を 行き来して あなたは見てるでしょうが、私たちは見てないのよ。
*真野は、現在の「神戸市長田区真野町」あたりのこと。


スゲ属の植物


イネ目カヤツリグサ科スゲ属の多年草には以下があります。
コウボウシバ(弘法芝、学名:Carex pumila)
ミヤマクロスゲ(学名:Carex flavocuspis)
ゴウソ(郷麻、学名:Carex maximowiczii)
エゾノコウボウムギ(蝦夷の弘法麦、学名:Carex macrocephala)
シラスゲ(白菅、学名:Carex alopecuroides var. chlorostachya)

一般名:シラスゲ(白菅)、学名:Carex alopecuroides var. chlorostachya、又名:ムシャナルコスゲ、分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱イネ目カヤツリグサ科スゲ属、原産地:インド~台湾、中国、日本、生息地:北海道~九州、沖縄の全国、生活環境:山地の草地や砂礫地、草丈:50~70cm。生活型:多年草、株:雌雄同株、葉表色:淡緑色、葉裏色:粉緑色、葉形:線形で撓む、葉幅:0.5~1cm、葉序:互生、花序形:複穂状花序(小穂:3花〜5花からなる)、雄小穂長:8cmで淡緑色で細長い棒状、雌小穂長:6cmで緑色で円柱状、開花期:5月〜6月、果実型:痩果、果胞長:0.3cm。


  • イネ
  • カヤツリグサ
  • スゲ
  • シラスゲ
  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    穂状花序
  • 花冠
    小穂
  • 葉形
    線形
  • 葉縁
    鋸歯状
  • 生活型多年草
  • 花の色
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ50.0 ~ 70.0 cm
  • 花径0.3 ~ 0.4 cm

ランダムな花