レモン(檸檬、Lemon、学名:Citrus limon)は、ヒマラヤ原産でミカン科ミカン属の常緑低木です。四季咲きで、総状花序を伸ばし芳香のある白い五弁花を多数付けます。枝に棘のある品種と無い品種があります。花後に成る紡錘形の果実が利用されます。果実は緑色の時に収穫され、追熟で黄色にさせます。
用途は果肉を絞ってジュースやレモンスカッシュ、レモンハイ等の飲料、レモンケーキ、アップルパイ(の酸味付けに)、輪切り等にしてて魚介類に添えて生臭さの緩和、レモンティ、皮はレモンピールに使われます。繁殖は挿し木や接木で行います。
レモンの品種には、リスボンやユーレカがあります。国内では広島や愛媛、和歌山などで生産され、農薬控えめでノーワックス、ノー防腐剤のものが生産されており安全です。
しかし、国内産のものは価格が外国産と比べると3倍ほど高いです。果肉は多汁で絞った果汁は酸味が強くビタミンCやクエン酸、ポリフェノール、リモネンが含まれます。
園芸品種にはレモン ポンデローサ(Lemon ponderosa、Citrus limon cv. ponderosa)があります。
レモンの花の花言葉は「誠実な愛、思慮分別」、果実の花言葉は「情熱」です。果実の花言葉は、酸味の強さに由来します。俗語で使われる場合は、「欠陥品」や、「欠陥車」、「可愛くない」の暗喩で、モモ(桃)が「可愛い」のに対し散々な言われ方ですね。
アメリカの格言に、「When life gives you lemons, just make lemonade.」(人生が辛いレモンなら、レモネードを作ればいい)があります。これは実話で、小児がんにかかった少女が、自宅前にレモネードスタンドを開き、同病に苦しむ子供たちのためにお金を集める運動を起こした時の標語でした。どんな人でも、常に人生順風満帆ではないので、落ち込んだ時に自分を鼓舞するのに励まされる格言ですね。
葉の形がレモンに似ている植物に「レモンリーフ」(Lemon leaf)があります。