9月9日の誕生花、オミナエシ(女郎花) ポスト 9月9日の誕生花、オミナエシ(女郎花) オミナエシ(女郎花、学名:Patrinia scabiosifolia)とは、日本、東シベリア原産でスイカズラ科(←オミナエシ科、APG3から変更)オミナエシ属の多年草です。 別名でチメグサや、ハイショウ(敗醤)とも呼ばれます。 北海度〜九州の野原に自生します。 草丈は60〜100 cmで、茎上部が良く分枝します。 葉の下部は羽状複葉、上部は単葉で葉縁に鋸歯があり、対生に付きます。 8月〜10月に、根出葉の間から出た花茎の先端から、花冠径15~20 cmの散房花序を伸ばし、筒状で先端が5裂する黄色い小花を多数つけます。 小花の直径は約0.5 cmで雄蕊は4本、花柱は1つあります。 花後に直径0.3~0.4 cmの長楕円形をした果実が成り、果実の上端には毛状突起があります。 用途は公園植えや、切花、漢方薬の材料になります。 万葉集とオミナエシ 秋の七草の1つです。山上憶良が万葉集で秋の七草を詠んだ短歌があり花名を覚えるのに重宝します。因みに秋の七草は、以下の7種類です。 第8巻1538番歌 作者:山上憶良 原文 芽之花 乎花葛花 瞿麦之花 姫部志 又藤袴 朝皃之花 読み 芽(はぎ)之花 乎花(おばな)葛(くず)花 瞿麦之(なでしこ)の花 姫部志(おみなえし) 又藤袴 朝皃(あさがお)之花 意味 萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また 藤袴 朝顔が花 ハギ(萩、学名:Lespdezap.)、 尾花=ススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)、クズ(葛、学名:Pueraria montana var. lobata)、なでしこ=カワラナデシコ(河原撫子、学名:Dianthus superbus "longicalycinus")、オミナエシ(女郎花、学名:Patrinia scabiosifolia)、フジバカマ(藤袴、学名:Eupatorium japonicum)、昔の朝顔=今のキキョウ(桔梗、学名:Platycodon grandiflorus)です。 万葉集とオミナエシ 第10巻 2115番歌 作者:不詳 題詞:(詠花) 登場する草木:美人部師(万葉名)=女郎花(おみなえし) 原文 手取者 袖并丹覆 美人部師 此白露尓 散巻惜 読み 手に取れば 袖さへにほふ をみなへし この白露に 散らまく惜しも 訳 手に取れば 袖さえ照り映える 女郎花(おみなえし) この白露で 散っちゃうのが惜しいなあ。 *「にほふ」には「染まる」や「香る」などの意味がありますが、あえて「照り映える」としました。それは、万葉時代に「おみなえし」を染料に使ったという文献が残念ながら今は見るからないことや(調査不足かもしれませんが)、この時代は嗅覚の「匂う」より視覚を重視したと思うことと、この短歌がオミナエシの花の「黄色」と白露の「白」という文字を対比させたかったのかなということ、なによりも、鮮黄色の花が袖を明るく照らす情景が浮かんだということに拠ります。 一般名:オミナエシ(女郎花)、 学名:Patrinia scabiosifolia、 別名:チメグサ、ハイショウ(敗醤)、 APG3分類名:植物界被子植物真正双子葉類マツムシソウ目スイカズラ科(←オミナエシ科)オミナエシ属、 原産地:日本、東シベリア、生息分布:北海度〜九州、 草丈:60〜100 cm、茎上部:良く分枝、 葉形:羽状複葉(下部)、単葉(上部)、葉縁:鋸歯有り、葉序:対生、 開花期:8月〜10月、花序形:散房花序、花冠径:15~20 cm、花冠形:筒状で先端は5裂、小花径:0.5~0.6 cm、花色:黄、雄蕊数:4、花柱:1、冠毛:毛状突起、 果実径:0.3~0.4 cm、果実形:長楕円形、 用途:公園、切花、漢方薬。 ■関連ページ オミナエシ(女郎花、学名:Patrinia scabiosifolia) 9月の誕生花 9月9日の誕生花、オミナエシ(女郎花、学名:Patrinia scabiosifolia) かぎけん花図鑑 花日記9月9日の誕生花 #9月9日の誕生花 #誕生花 #オミナエシ #女郎花 #Patrinia #かぎけん花図鑑 #STI #株式会社科学技術研究所Location: KaruizawaLocation: KaruizawaLocation: KaruizawaLocation: KaruizawaLocation: KaruizawaLocation: KaruizawaLocation: Rokko alpine botanical gardenLocation: TokyoLocation: TokyoLocation: Illust:Yuki @Kagiken (Science&Technology Inst.co.,Tokyo ) Other Articles姫凌霄花能力ブログ本日の花は、ヒメノウゼンカズラ(姫凌霄花、学名:Tecomaria capensis)です。 先に、ノウゼンカズラ(凌霄花、学名:Campsis grandiflora)をご紹介しましたが、花名が似ていることや花色が似ていることから、混乱しないようにしたいものです。そこで、両者を識別するために、大きな相いを列挙しておきます。 ●ノウゼンカズラ(凌霄花)とヒメノウゼンカズラとの大きな違い富山4 ユキモチソウ(雪餅草、Arisaema sikokianum)可愛いけど、猛毒 ユキモチソウ(雪餅草、学名:Arisaema sikokianum)は、日本原産で、サトイモ科テンナンショウ属の多年草です。四国と本州の一部(三重県、奈良県)の山野の湿った林床に自生します。草丈は20~30 cmです。 4月~5月に、偽茎に2枚の葉を付け中央から1本の花茎を伸ばします。葉は鳥足状に付きます。仏炎苞は長さ8~12 cmで、紫褐色地に淡紫褐色と白のストライプが入り矮性ルエリア 'トロピックスター'(学名:Ruellia brittonia)柳葉ルイラ草をぐぐっと小さくした花 ルエリア トロピックスター(学名:Ruellia brittonia)とは、熱帯アメリカ原産の多年草「ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草、学名:Ruellia simplex)」の矮性園芸品種です。 トロピックスターシリーズには、ピンク、ブルー、ホワイトの3色があり、別名で矮性ルエリアと呼ばれます。 左:柳葉ルイラ草(Ruellia simplex)、右:ル3月23日の誕生花、デルフィニウム3月23日の誕生花、デルフィニウム デルフィニウム(学名:Delphinium × cultoru)とは、欧州や北米原産で、キンポウゲ科デルフィニウム属の耐寒性宿根草です。 和名では、オオヒエンソウ(大飛燕草)と呼ばれます。高原の湿地に自生します。 大飛燕草と飛燕草の違い 以前は同属でしたが、葉の形や、花の付き方などが違うことから、ラークスーパー系は、Consolida属に分類されました。 ユリオプスデージーのブログ明るく黄色い小花を株一杯に、こんもりと、秋から春まで咲かせるキク科の花「 ユリオプスデージー(Euryops daisy)」です。英語名がそのまま、日本語になったので、それらしい和名はありません。 葉には白毛が生えて銀色に見え、「櫛の歯」のように羽状深裂します。 南アフリカ原産の花で、日本の寒い時期に咲くのは不思議な気がします。ひょっとしたら、南アフリカの気候は、私達日本人が想像するものとは、食べるより花を観賞かな食べるより花を観賞かな ヤマラッキョウ(山辣韭、学名:Allium thunbergii)とは、日本、朝鮮半島、中国大陸、台湾原産で、ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。 福島県以南の東北~四国、九州の山地の草原に自生します。 草丈は、30~60 cmです。地下にある鱗茎は細い円柱状をしており、春にその基部から葉を3~5枚出します。 葉は線形で、3稜があり長さ20~50㎝、幅0.2~0.5cmです。