4月28日の誕生花、サクラソウ(桜草、Primula sieboldii)

4月28日の誕生花、サクラソウ(桜草、Primula sieboldii)

サクラソウ(桜草、学名:Primula sieboldii)とは、日本、朝鮮半島、中国原産で、サクラソウ科サクラソウ属の耐寒性多年草です。
早春の3月~4月にかけて開花するので、カタクリなどど同様、スプリングフィメールと呼ばれます。
サクラソウ属の仲間を含めた総称としても使われます。


今は園芸品種が主流


北海道から九州までの高原に自生していましたが、現在では自然群落地は少なくなっています。
一方で、江戸時代に古典園芸植物として発展し多くの品種が作られました。地下に根茎があり、楕円形の根生葉を5枚程出します。葉縁には浅い切込みがあります。春に、根生葉の間から花茎を出し先端から散形花序を伸ばし、車輪状段に数段に渡り可憐な花を5~10輪咲かせます。花色は桃色が代表色ですが、青紫や、白色もあります。花冠は5裂した萼とその内側の高杯状の花から構成されます。花弁は先端が広がり5裂し、さらに2裂してハート形となります。地上部にある葉は6〜7月に枯れますが、地下茎は生きています。
桜草と言う花名は、花の形がサクラ(桜)の花に似ていることに拠ります。


sieboldii(シーボルトの花)


サクラソウの属名「Primula」はラテン語の「primos(最初)」を意味し春に逸早く花を咲かせるから、種小名の「 sieboldii」は江戸時代に長崎出島のオランダ商館に滞在し植物標本を多数海外に掃海したドイツの医師・博物学者シーボルト氏(Philipp Franz Balthasar von Siebold)に由来します。

尚、同氏への献名でsieboldiiが付いている植物には、「コバギボウシ(小葉擬宝珠、学名:Hosta sieboldii)」や、「ウスバサイシン( Asiasarum sieboldii)」、「スダジイ(学名:Castanopsis sieboldii)」、マツモトセンノウ(松本仙翁、学名:Lychnis sieboldii)などがあります。


日本桜草と西洋桜草


サクラソウ属で、西洋桜草のプリムラ・ポリアンサプリムラ・マラコイデスプリムラ・オブコニカなどは、ガーデニング店で販売されています。日本の桜草は別名で、ニホンサクラソウ(日本桜草)や、Japanese primrose(ジャパニーズ・プリムローズ)と呼ばれ山野草店で売られています。エビネ等と同様、日本人の繊細な侘び寂びの心を感じさせる花です。花言葉は「初恋」。


サクラソウと似た花


サクラソウ属の仲間にはカッコソウなど多数あります。サクラソウ属の種類一覧は以下をご覧下さい。

サクラソウ属の種類一覧


日本桜草の花の大きさ基準


小輪花:3cm未満、中輪花:3~4cm、大輪花:4~5cm、巨大輪花:5cm以上


日本桜草基本種


一般名:日本桜草(ニホンサクラソウ)、
学名:Primula sieboldii(プリムラ・シーボルディ)、別名:サクラソウ(桜草)、Japanese primrose、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類ツツジ目サクラソウ科サクラソウ属 (プリムラ)属 、
原産地:日本 、園芸品種(日本) 、生活型:多年草、
草丈:15~20 cm(西洋桜草:~40cm)、
葉形:長楕円形、葉柄:長い、葉縁:切れ込み、
開花期:3月~5月、花序の種類:無限花序(花は下から上へ咲く)、花序形:散形花序、花径:2~5cm、花弁数:5、花色:桃・青紫・白、複色、雄蕊数:5、雌蕊数:1、
果実:球形の蒴果。

■関連ページ
サクラソウ(桜草、学名:Primula sieboldii )
サクラソウ属の種類一覧
4月28日の誕生花、サクラソウ(桜草、学名:Primula sieboldii)かぎけん花図鑑 花日記2025年4月28日(月)
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