アジサイ

Hydrangea macrophylla

万葉集でよまれた草木, 季節:夏

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  • 花名
    アジサイ
  • 学名
    Hydrangea macrophylla
  • 別名ajisai, 紫陽花
  • 原産地日本
  • 開花場所庭, 切り花・生け花, 植物園, 低山, 公園
  • 開花期5月, 6月, 7月
  • 花言葉全般:家族団らん、青~青紫色:辛抱強い愛、ピンク~赤:元気な女性、白:寛容

アジサイとは

6月3日の誕生花

アジサイ(紫陽花、学名:Hydrangea macrophylla)とは、日本原産でアジサイ科アジサイ属の寒性落葉低木です。アジサイ属の総称ともされます。
樹高は1.5~2 mです。葉は緑色で、時に赤茶色の班があり、卵形、明瞭な葉脈があり、葉縁に鋸歯があり、対生に付きます。
5月~7月に花茎から二出集散花序を伸ばし、紫・青・桃・白・赤・複色の花を咲かせます。他の花が咲かない梅雨時から開花するので貴重な花の一つです。


アジサイの原種


アジサイの原種には、ガクアジサイ(額紫陽花、学名:H. macrophylla f. normalis )や、ヤマアジサイ(山紫陽花、学名: Hydrangea serrata)タマアジサイ(玉紫陽 花、学名: Hydrangea involucrata)、コアジサイ、エゾアジサイ(蝦夷紫陽花、学名:Hydrangea serrata var. megacarpa)があります。

ガクアジサイ(額紫陽花、学名:H. macrophylla f. normalis )は、中央に両性花があり、周囲に装飾花があります。装飾花が少ない分、いわゆる、アジサイほどの華やかさはありません。
ヤマアジサイ(山紫陽花、学名: Hydrangea serrata)は山地に分布し、ガクアジサイより樹高が低く、葉が小さく、花色が多く、甘茶の原料となります。
タマアジサイは、蕾を包んだ丸くて白い苞が目立ち蕾が膨れると苞が落ちて花が咲き、中央に薄紫色の両性花があり、周囲に白い4弁の装飾花があります。
エゾアジサイ(蝦夷紫陽花、学名:Hydrangea serrata var. megacarpa )は山紫陽花の変種で北海道や日本海側の多雪地帯に自生し、山紫陽花より大きくなります。
・コアジサイは完全花(通常花)のみで、不完全花(装飾花)がない。

アジサイはガクアジサイから作られた


紫陽花(本紫陽花、ほんあじさい)は、ほぼ装飾花のみからできており、上から見ると多数の花弁(実際には萼片)が手鞠型の大きな半球状をした花で、現在アジサイといえばこのテマリ型のものを指すようになりました。

ガクアジサイ(額紫陽花、学名:Hydrangea macrophylla f. normalis) アジサイ(紫陽花、学名:Hydrangea macrophylla)
ガクアジサイ(Hydrangea macrophylla f. normalis)(左)が親 、  アジサイ(Hydrangea macrophylla)は子(右)

紫陽花(本紫陽花)はガクアジサイ(額紫陽花、学名:Hydrangea macrophylla f. normalis)を母種とし、日本で鎌倉時代に品種改良してできた園芸種です。意外と思われるかもしれませんが、万葉集で2首歌詠われているアジサイは本紫陽花ではなくガクアジサイです。アジサイは万葉時代にヨーロッパに渡っており海外で注目を集めても園芸品種が作られました。日本のアジサイははその後も江戸時代にシーボルトによってヨーロッパに持ち出されています。


アジサイの花


アジサイには、完全花(=生殖能力がある)と呼ばれる両性花と、不完全花(中性花)と呼ばれる装飾花の2種類があります。両性花は極く小さな青い五弁花なので目立ちませんが、雄蕊と雌蕊があるので果実ができます。装飾花は大きな4弁花(実際には萼)があり目立ちますが、雄蕊と雌蕊が退化しているため、果実は出来ません。


花名の由来


属名の「Hydrangea」は、「Hydor(水)」+「angeion(容器)」の複合語で、「水の容器」と言う意味です。種小名の 「macrophylla」は、「macro(大きい)」+「’phyus(葉)」の複合語で「大きな葉」という意味です。


アジサイの色が変わるのは?


土壌の質や、気候、経時によって萼色が変化します。土壌の質に関しては、アジサイに含まれるアントシアニン色素がアルミニウムと反応すると青くなり、アルミニウムが少ない土壌であればピンクの花が咲きます。これは、土壌が酸性だとアルミニウムが溶けやすいことにより、

酸性土だと → 青いアジサイ となり、
中性土やアルカリ性土だと → ピンクのアジサイとなります。

時間の経過と共に同じ花(萼)でも、薄緑→白→青や桃色、白と変色します。


アジサイの園芸品種など


山紫陽花は多数の園芸品種が育種されており、大虹や、隅田の花火や、サーカス、剣の舞、万華鏡などがあります。
ハイドランジア(西洋アジサイ)は日本のアジサイがヨーロッパに渡って育種されたもので、テマリ型やガクブチ型があります。
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)はアジサイというより、ブッドレア(Buddleja、日本名:フサフジウツギ)に近い花を咲かせます。


アジサイの花言葉


全般:家族団らん、青~青紫色:辛抱強い愛、ピンク~赤:元気な女性、白:寛容


紫陽花を詠った俳句


紫陽花や きのふの誠 けふの嘘 作者:正岡子規



一般名:アジサイ(紫陽花) 、学名:Hydrangea macrophylla、別名:七変化 、Hydrangea(ハイドランジア)、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ミズキ目アジサイ科アジサイ属アジサイ種、原産地:日本、東アジア、北南米 、生活型:耐寒性落葉低木、樹高:1.5~2 m、葉形:卵形で明瞭な葉脈、葉序:対生、 葉色:緑、葉縁:鋸歯有、開花期:5月~7月、花序形:二出集散花序、花色:紫・青・桃・白、【完全花(両性花)】両性花径:1 cm、花弁数(萼変数):5、雄蕊数:10、雌蕊数1(花柱:3)、【不完全花(装飾花、中性花)】中性花径:4~5 cm、花弁数(萼片数):3~4、雄蕊数:6~8、雌蕊数1(花柱:2~3)、注記:有毒植物。


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特集 アジサイ・紫陽花


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  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    2出集散花序
  • 花冠
    5弁形
  • 葉形
    卵形
  • 葉縁
    鋸歯状
  • 生活型落葉低木
  • 花の色赤 桃 緑 紫 白
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ150.0 ~ 200.0 cm
  • 花径1.0 ~ 5.0 cm

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