9月の緑色の花 Tweet 9月に緑色の花を咲かせる花の特集です。中には花では無いものがあるかもしれません。ヒモケイトウヒモケイトウ(紐鶏頭、学名:Amaranthus caudatus)は、インド、熱帯アメリカ、アフリカ原産で、非耐寒性ヒユ科ヒユ属の大型の一年草です。秋に長い花穂を紐のように垂らします。花穂色は赤と緑があり、赤い方が一般的に見られます。和名では、花穂の形状からヒモゲイトウ(紐鶏頭)、種子を仙人が食べるという伝承から仙人穀(センニンコク)と呼ばれます。仙人のみならずブラジルではこの果実を食用としますアワアワ(粟、学名:Setaria italica)は、東アジア原産でイネ科エノコログサ属の多年草です。うるち粟のことで、雑穀類として果実が利用されます。エノコログサ(犬ころ草、又名:ネコジャラシ、学名:Setaria viridus)が原種とされます。縄文時代から食用とされましたが、米が主食とされる現在では単独では食べず、米や麦、粟、豆、黍を混ぜて五穀米等として健康食とされます。栄養価は、糖質、蛋白アキノエノコログサアキノエノコログサ(秋の犬ころ草、秋の狗尾草、学名:Setaria viridis)は世界中の温帯地方に自生するイネ科エノコログサ属の一年草の野草です。夏から秋に、道端や空き地に茂っている 同属によく似たネコジャラシ、別名(エノコログサ)がありますが、 エノコログサ(犬ころ草、又名:ネコジャラシ、学名:Setaria viridus)は花穂が短く直立し秋には花が終わってしまうのに対して、 アキノエプテロスティリス・ナナプテロスティリス ナナ(蟋蟀蘭、学名:Pterostylis nana)は、オーストラリアの固有種で、ラン科の多年性球根植物です。明るい林下に地生します。 プテロスティリス ナナとは学名で、和名ではコオロギラン、英名では、リングエラ・ナナ(Linguella nana) や、dwarf snail orchidとも呼ばれます。 草丈は10~30 cmと小型の蘭です。葉はロゼット状で長さは1~2 cボタンウキクサボタンウキクサ(牡丹浮草、学名:Pistia stratiotes)は、南米やアフリカ原産で サトイモ科ボタンウキクサ属の熱帯性水草です。 ユニークな植物で似たものいないため1属1種とされます。暖帯~熱帯地域の湖沼や水田、河川に自生します。 葉は薄緑色で楕円形をしておりレタスに似たロゼット状で、 株の下に根を伸ばします。 両生花で、5月~10月(暖地では周年)に葉の隙間から、小さな仏炎苞に包まれたビロウ檳榔(学名:Livistona chinensis)は、中国、台湾、南西諸島、日本原産で、ヤシ科の亜熱帯性常緑小高木です。日本では四国、九州、沖縄の暖地や海岸に近い森林に自生します。幹は分枝せず太く直立します。樹高は10~15 mで幹径は40~60cmで、樹皮は灰褐色をしています。葉には長さ1m~2mの葉柄があり断面は3角形で、両縁に逆向きの棘があります。葉は、上部で束生します。葉は直径1~2mのアメリカアリタソウアメリカアリタソウ(亜米利加有田草、学名:Chenopodium ambrosioides L. var. anthelminthicum)は、メキシコから帰化したヒユ科アカザ属の一年草の野草です。アリタソウ(有田草)の変種でアリタソウに比べて花穂が長く葉の切れ込みが深い。 畔や荒れ地に自生します。草丈は30〜90cmです。茎は地面近くを斜上し分枝します。葉は緑色で披針形~長楕円形で深い切れ込みがナガバヤブマオナガバヤブマオ(長葉藪芋麻、学名:Boehmeria sieboldiana)は、日本原産で、イラクサ科カラムシ属の多年草の野草です。別名で「イヌヤブマオ」や,「 タイワントリアシ」とも呼ばれます。 日本の本州山形県以西〜沖縄県の山地で木陰に自生します。草丈が高く、枝を長く伸ばします。秋、キブシ(木節)に似た緑色の紐状の花を房状に垂らします。 一般名:ナガバヤブマオ(長葉藪芋麻)、学名:Bヤブガラシヤブガラシ(枯らし、学名:Cayratia japonica)は東南アジア原産で、ブドウ科ヤブガラシ属の野生の蔓性多年草です。北海道~本州、四国、九州、沖縄の日本全国に分布し、道端や荒地、市街地の草地、庭に生息するタフな野草です。長い蔓を伸ばし接触した樹木やフェンスなどに巻きついて勢力を伸ばします。葉は先端が尖った卵型の小葉が5枚付いた鳥足状複葉で葉縁に鋸歯があり、枝に互生してつきます。夏に集散花 ムカゴイラクサムカゴイラクサ(珠芽刺草、学名:Laportea bulbifera)は、中国および日本原産で、イラクサ科ムカゴイラクサ属の多年草です。日本の北海道〜九州の里山や、森林、林床、藪等の暗所に自生します。雌雄同株で、上部の葉脇から長い花柄のある雌花序を出し、下部の葉脇に雄花序をつけます。茎は緑色で刺があります。葉表は緑色で、葉裏は薄深緑色をしています。葉は卵状被針形で表面に刺があります。葉縁には浅い鋸オカヒジキオカヒジキ(岡鹿尾菜、学名:Salsola komarovii)とは、日本、朝鮮半島、中国原産で、ヒユ科オカヒジキ属の一年草です。北海道〜九州までの日本で日当たりの良い海岸の砂地に自生する多肉植物で、若い葉茎が野菜として食用となります。草丈は30cm程で、葉は緑色、線状、葉縁は滑らかで、葉は互生して付きます。盛夏から中秋に、葉腋から、蝋状〜半透明の小さな薄緑の5弁花を1つ咲かせます。花後に白い果実マコモマコモ(真菰、学名:Zizania latifolia)は、中国原産で、イネ科マコモ属の大型の宿根性多年生の水生草本です。日本への渡来は縄文時代と言われ、遺跡からマコモの種子が検出されており、万葉集では「コモ(薦)」と呼ばれています。日本では北海道〜九州の湖沼や、河川、溜池等の水辺に群生します。雌雄同株。春に伸びる匍匐枝(新芽)は土中を伸びるために先が角のように硬く尖っています。 葉は幅広で細長くフィカス・バリエガタフィカス・バリエガタ(学名:Ficus variegata)は、インド、中国南部、インドネシア、マレーシアの熱帯地方原産で、クワ科イチジク属の落葉高木です。熱帯地域の多湿な森林に自生します。幹は薄灰褐色で、葉は心臓形をした緑色です。 樹幹に直接小さな果実(花嚢→果嚢)が束生して付きます。イチジク属なので、花はイチジク(無花果) と同様、花嚢(果実)の中に数100個の極小の花を咲かせます。受粉には、フウセントウワタフウセントウワタ(風船唐綿、学名:Gomphocarpus physocarpus)は、南アフリカ原産で、キョウチクトウ科フウセントウワタ属多年草です。緑色の葉は細長く、茎に対生して付きます。夏に、フクシア(Fuchsia)と似た星形の白い小花を下向きに咲かせます。秋に、表面に剛毛がある、風船のように膨れた果実が成ります。果実ははじけると白い綿毛の付いた種子が出ます。果実の形が面白いので、切花や生シンビジウムシンビジウム(学名:Cymbidium sp.)は、ネパール、インド、タイなどの東南アジア、日本、中国などの東アジア、オーストラリアなどが原産で、ラン科シンビジウム属の常緑多年草です。ワラン(和蘭)は、従来のシンビジウムと、東洋ランを交配した新タイプのシンビジウムです。バルブ(偽球茎)から長楕円形の葉を左右に扇状に広げ、中央から花茎を伸ばし7~30個の幅広の美しい花を咲かせます。花色は白・黄・桃・レウカデンドロン・ディスカラーリューカデンドロン・ディスカラー(学名:Leucadendron Discolor)は、南アフリカ原産で、ヤマモガシ科リューカデンドロン属の熱帯性・非耐寒性・常緑低木です。枝は細長く真っ直ぐ伸び、1本の枝に花序が10数個付きます。茎は下部が木質で硬いです。弾力のある葉は、薄黄緑色で、花の近くで薄黄色になります。葉が、花の一部になっているといった方が正しいかもしれません。葉や花弁の稜部は赤味を帯びてシュロガヤツリシュロガヤツリ(棕櫚蚊帳吊、学名:Cyperus alternifolius)は、マダガスカル原産で、カヤツリグサ科カヤツリグサ属の中型の耐寒性常緑多年草です。観葉植物として周年葉が観賞されます。帰化植物で、西日本の水辺に自生します。葉は退化して無く、葉のように見える細長い剣状の苞があります。細長い花茎の先端に苞を放射状に広げます。夏~秋に、花序を伸ばし小穂を付けます。小穂は最初、黄緑色をしていまシロザシロザ(白藜、学名: Chenopodium album)は、ユーラシア原産でヒユ科アカザ属の一年生草本の野草です。世界中の荒れ地に分布します。日本では北海道~九州、沖縄まで分布しています。茎は直立し上部で分枝します。秋に木質化した茎は上等な杖となります。 新芽が白いものをシロザ(白藜、Chenopodium album)と呼んでいます。葉はひし形で下部の方が葉は大きい。葉は食用となりホウレンソタツノヒゲタツノヒゲ(竜髭、学名:Diarrhena japonica)は、中国、カムチャッカ、韓国、日本原産で、イネ科タツノヒゲ属の多年生野草です。北海道~九州の山地の林内に自生します。稈は細く繊細で、草丈50~80 cmとなり叢生します。 8~9月に稈の先端からまばらに分枝した円錐花序を伸ばし、小穂を付けます。小穂は長さ0.3-0.5 cmの円柱で、緑色の小花数を1~3個つけます。 和名の由来 和名の「 アップルグリーン・プロテアアップルグリーン・プロテア(Apple-green protea、学名:Protea coronata)は、南アフリカケープ州原産で、ヤマモガシ科プロテア属の熱帯性常緑小低木です。学名でも呼ばれます。茎には毛があります。頭状花序に薄緑色の花を咲かせます。属名の「Protea」はギリシャ神話の海神の「Proteus」に因ります。 同属の代表品種にキングプロテア(King Protea)があります。パフィオ・エメラルド ゲート 'グリーン グローブ'パフィオ・エメラルド ゲート 'グリーン グローブ'(Paph. Emerald gate 'Green Globe')は、ラン科の常緑多年草「パフィオペディルム」の園芸品種の一つです。 本蘭は、花全体が光沢のある黄色で、背萼片1枚が緑色をしています。本作品は、世界らん展2019の「日本大賞」に輝きました。出展者は、桜井一氏(東京都)です。 花言葉カーネーションカーネーション(Carnation、学名:Dianthus caryophyllus 、Dianthus caryophyllus ×D. plumarius)は、南欧や地中海沿岸原産で、ナデシコ科ナデシコ属の半耐寒性多年草です。 スイーツと同様、母の日のプレゼントの必需品とされ、5月の母の日には盛大にマーケットに出回り、1ケ月ほど楽しめます。 その後、梅雨や盛夏になると、花に元気がなくなりますパニカム・スモークグラスパニカム・スモークグラス(Panicum capillare)は北米原産で、イネ科キビ属の一年草です。茎は中空で折れやすいです。茎先端と各節に箒状に広がる花穂をつけます。葉は緑色で披針形をしています。夏に緑色の花を咲かせます。花束やアレンジメント、ドライフラワーに使われます。 又名:パニカム・キャピラレ、witchgrass(ウィッチグラス) 、花草黍(ハナクサキビ)、分類名:植物界被単子葉オオチチッパベンケイオオチチッパベンケイ(大乳葉弁慶、学名:Hylotephium sordidum var. oishii)は、日本固有種でベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草「チチッパベンケイ(乳葉弁慶、学名:Hylotephium sordidum)」の変種です。茨城県と福島県の山地の崖や岩場に自生します。 ムラサキベンケイソウ属には、ヒダカミセバヤ(日高見せばや、学名:Hylotelephium cエノコログサエノコログサ(犬ころ草、又名:ネコジャラシ、学名:Setaria viridus)は日本など世界の温帯地方原産でイネ科エノコログサ属の一年草の野草です。夏から秋に、日本全国の道端や空き地等で茂っています。アワ(粟、学名:Setaria italica)粟の原種でもあります。別名でネコジャラシと呼ばれます。 円筒状の短い花穂の周囲には針状の長い毛が密集しユーモラスな姿をしています。葉は緑色で無毛、葉コバンソウコバンソウ(小判草、学名:Briza maxima)は、ヨーロッパ原産の帰化植物で、イネ科コバンソウ属の野生の一年草です。日本へは明治時代に観賞用として渡来したものが逸出して広まり雑草化しています。 夏~初秋に、直立した茎上部の細枝から、楕円形をした蓑虫に似た可愛い緑色の小穂を鈴なりに垂下して咲かせます。花名の由来は、小穂を構成する小花の形と成熟した時の黄褐色の果実を、江戸時代の通貨である小判に例トルコギキョウトルコギキョウ(土耳古桔梗、学名:Eustoma grandiflorum)は、北米やメキシコ北部原産で、リンドウ科ユーストマ属の非耐寒性一年草です。別名で、ユーストマ(Eustoma)や、リシアンサス(Lisianthus)、プレイリー・ゲンティアン(Prairie gentian)とも呼ばれます。 草丈は30〜80 cmです。高温や低温になると葉がロゼッタ化し、適温になるまで成長しません。5月 他の特集花のイラスト・ショート動画花日記「万葉集の草木シリーズ」の草木の中から、花のイラストの描き方をショート動画にしたものを集めました。 取り上げた草木 取り上げた草木は、今のところ、以下の通りです。 ノジギク(野路菊、学名:Chrysanthemum japonense)、オケラ(朮、学名:AAtractylodes japonica)、イヌビワ(学名:Ficus erecta 又は Ficus erecta var. 特集 黄色い実黄色い実写真一覧 特集 黄色い果実 黄色い実には、食用となる果実、或いは、食用にはならない観賞用の果実の両方をのせています。また、果皮(籾殻を含む)が黄色いものや、果皮を剥いて果肉が現れた時に黄色いものがあります。例えば、イネ(稲、学名:Oryza sativa )の籾殻(果皮)は秋に黄色となりますが、その中にある玄米は茶色っぽく、それを精米すると白い米(果実)が現れます。 薬用植物♯3薬用植物♯3は、薬用植物#1と#2に引き続き、薬草の写真をまとめました。 かぎけん花図鑑 、 特集 、 日記 、 花図鑑 clasic 紅葉・黄葉紅葉の見ごろ 美しい紅葉を温泉で楽しむ (November 12, 2023) 日本は南北に長いので、紅葉の開始は、北海道は9月中旬~10月、東北・中部・北陸は10月下旬~11月上旬、関東は11月上旬~12月上旬、中国四国は11月中旬~12月上旬、九州は11月下旬~12月上旬と今まさに見頃を迎えています。 日本を訪れる観光客はモミジの赤さに感動し、日本を旅するシーズンは秋が一番とさサクラ(さくら・桜・Cherry blossom)の種類一覧 特集 サクラ(さくら・桜・Cherry blossom)の種類一覧 ■サクラ原種11種と園芸品種一覧 サクラ(桜、学名:Cerasus L.)は、ヒマラヤ原産で、バラ科サクラ属の落葉広葉小~中高木です。代表的な桜のに染井吉野があります。 3月下旬から4月半ば頃に、薄桃色や白い小さな一重又は八重の花を、短い軸から4~5個単位で房状(散房花序)に咲かせる日本の春を代表する花とされ日本全国シオン属の仲間シオン属の仲間ハの花日本語の花名の頭文字が"ハ"で始まる花を集めました。"ハ"から始まらないものでも、別名が"ハ"から始まるものを含みます。花ではなく赤い魚が表示されている写真は画像準備中です。ハイジの花道スイスアルプス「ハイジの花道」で咲いていた花をご紹介します。アルペン・アスター(Alipne aster、学名:Aster Alpinus)、エーデルワイス(Leontopodium alpinum)、イエロー・アコナイト(Aconitum lycoctonum)、クロスゲンチアナ(Kreuz-Enzian、学名:Gentiana cruciata)、ヤシオネ・ペレンニス(Jasione pere希少花・珍花(植物)希少花・珍花(植物) マウイ島とヒマラヤでしか見れない変態植物「シルバー・スウォード(Silver swords、学名:Argyroxiphium sandwicense)」をはじめ、特定の場所にしか咲いていない「キサントステモン・オーランティアカス ’レッド・アンド・イエロー’(学名:Xanthostemon aurantiacus 'Red & Yellow')」、木みたいな草「オン11月の白花(2022)11月に咲く白花でここに掲載されているものは、126種あります。 その内、11月から咲き始める花は、 スノードロップ(snowdrop、学名:Galanthus nivalis)や、 ヒイラギ(柊、学名:Osmanthus heterophyllus)、 アシズリノジギク(足摺野路菊、学名:Chrysanthemum japonensevar. ashizuriense)などです。9月の薄黄色の花9月の薄黄色の花 9月のクリーム色(薄黄色)の花は現在36種ありました。淡黄色は自然界の花にはない色で、交雑育種や遺伝子組換えで作られています。農研機構の研究によれば、ワタやオクラはフラボノイドの蓄積、マリーゴールドの'ホワイトバニラ’、キク、トルコギキョウ、ペチュニアはカロテノイドの蓄積により発色しています。12月の黄色い花12月の黄色い花 12月に咲く黄色い花で、かぎけん花図鑑に収められているものは63品種でした。 中でも、キク科やラン科の花が多いです。椿は、通常、赤・白・ピンクが多いですが、黄色い花を咲かせるキンカチャ(金花茶、Camellia chrysantha)が咲いています。パンジーやビオラは、寒い時期から、春までと長期間咲き続け花壇を賑わわせてくれます。 ■関連ページ 【特集】 12月の黄