花日記「万葉集の草木シリーズ」 Tweet 花日記「万葉集の草木シリーズ」カラタチカラタチ(枸橘、学名:Citrus trifoliata)は、中国原産でミカン科カラタチ属の落葉低木です。枝は緑色で、棘が鋭いので、昔は生垣に利用されました。棘は葉が変化したものです。 葉は3出複葉で小葉長は5cmほどの楕円形です。葉縁に細鋸歯があり、葉は互生して茎につきます。葉が出る前の春、3~4cm径の白い5弁花を咲かせます。花後に成る果実は球形をしており、果実径は3〜4cmで最初は緑色ですがアカマツアカマツ(赤松、学名:Pinus densiflora)とは、日本、韓国、中国原産で、マツ科マツ属の常緑高木針葉樹です。樹皮が赤褐色で新芽が赤っぽく幹がしなやかな曲線を描きます。 松と言えば、クロマツ(黒松、学名:Pinus thunbergii)と共にニ葉松の代表とされます。 樹皮は、黒松が黒っぽいのに対して、赤松は赤いのでその名があります。また、黒松は雄松と呼ばれるように葉が硬くやや太いのに対ウメ梅(ウメ、学名:Prunus mume) は、中国原産で、バラ科の落葉小高木です。中華民国の国花とされます。日本には奈良時代に中国から渡来し、それ以降長く愛でられており、万葉集にも多数の歌が詠まれています。園芸品種が多数作られており、現在では300種以上あると言われます。幹は湾曲し枝は横に張り出します。若枝は斜上します。 梅の系統には、花を観賞する「花梅」と、果実を収穫する「実梅」があります。梅のオオムギNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」の主題歌「麦の唄」(中島みゆき作詞・作曲・歌)の「麦」とは、「大麦」のことで、この番組に登場する「マッサン」とは日本で最初に一級ウィスキーを作ったニッカウイスキーの創業者です。ニッカ製ウイスキーの有名なラベルには、片手に大麦、もう片手にウィスキーグラスを持った髭の男性がデザインされています。ピュアウィスキーの原料には、大麦麦芽のみが使われるからです。 大麦とはアセビアセビ(馬酔木、学名:Pieris japonica subsp. japonica)は、日本原産で、ツツジ科アセビ属の耐寒性常緑低木です。厳冬から春に、花茎から伸びた複総状花序に白い壺型の小花を房状に多数つけます。葉質は硬質で光沢があり、葉色は濃緑色で、楕円形をしており、枝に束生します。花はスズラン(鈴蘭)や、ドウダンツツジ(満天星躑躅)に似た壺型で先端が5浅裂して下垂して咲きます。秋に炸果が結シラカシシラカシ(白樫、学名:Quercus myrsinaefolia)は、日本(本州~九州)、中国、朝鮮、台湾原産で、ブナ科コナラ属の常緑広葉高木です。和名は材の色が白っぽいことから付けられました。樹皮が黒っぽいのでクロカシ(黒樫)とも呼ばれます。材が赤いものはアカガシ(学名:Quercus acuta)と呼ばれます。いずれも、カシの仲間で、材が堅いことに拠ります。雌雄同株で、春に雄花は尾状花序を伸ばコノテガシワコノテガシワ(児手柏、学名:Platycladus orientalis)は、ヒノキ科コノテガシワ属の裸子常緑針葉小高木です。春、雌雄同株、雌雄異花で地味な小花を咲かせます。たくさんの掌を360度ぐるっと回転させたような扁平の枝葉が円錐形で綺麗に整った樹形を形成します。雄花は黄褐色で短い枝先に単生し、雌花は白緑色の厚く短い4弁花のような形をしています。 花後に白緑色の球果がなり、秋に熟して褐色になカタクリカタクリ(片栗、学名:Erythronium japonicum)とは、日本原産で、ユリ科カタクリ属の耐寒性球根植物です。春、薄紫色~濃紫色の六弁花を下向きに咲かせます。花と葉、球根(鱗茎)は茹でて野菜として食べられます。 昔は、球根から澱粉を採りましたが、今はジャガイモからとった澱粉粉を片栗粉と呼んでいます。紫色の花が山野で自生していますが、園芸品種には黄花を咲かせる「黄花カタクリ 'パゴダ'(シキミシキミ(樒、学名:Ilicium anisatum)は、日本原産で、シキミ科シキミ属の常緑小高木です。本州中部~九州の山野に自生します。 樹高は10 m程です。葉は緑色で丸味を帯び長く厚肉で光沢があり、葉縁は全縁で、互生して付きます。 春に、葉腋から半透明で薄黄色い小さな細長い16~24枚の花弁をヒラヒラ覗かせます。花は薄黄色の他、白花品種もあります。 仏事に欠かせない樹木で、寺や墓地の庭木として スモモスモモ(酢桃、李、学名:Prunus salicina)は中国原産で、バラ科スモモ属の落葉広葉小高木及びその果実です。別名でニッポンスモモ(日本季)、Japanese plum、ハタンキョウ(巴旦杏) 、プルヌス・サリーシナ(Prunus salicina)と呼ばれます。日本へは奈良時代に伝来しました。春に葉の展開と同時に枝から出た花柄先端に単頂花序を伸ばし、五弁の白花を咲かせます。芽中の葉は片巻藪椿藪椿(ヤブツバキ、学名:Camellia japonica L.)は、日本、台湾、朝鮮半島原産で、ツバキ科ツバキ属の常緑高木です。単に、椿と言えば本種を指します。原種は紅色の五弁花で、冬〜春(12月〜4月)に開花します。葉は単葉で、明緑色、厚く大きく光沢があり、葉縁に鋸歯はなく、枝に互生して付きます。メジロやヒヨドリが蜜を吸い花粉を運ぶ鳥媒花です。藪椿の赤い花の花言葉は「わが運命は君の手の中にありネコヤナギネコヤナギ(猫柳、学名:Salix gracilistyla)とは、中国と日本原産で、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木です。水辺を好む柳の一種です。 別名で、タニガワヤナギ(谷川柳)や、カワヤナギ(川柳)、エノコロヤナギ(狗尾柳)、英名では rose-gold pussy willow と呼ばれます。 樹高は1~5mで、葉は緑色の長楕円形で互生して付きます。 早春に葉より先に銀白色の花穂(尾状花序)を出 他の特集9月の赤い花9月に咲く赤い花は100種超ありました。花は自由に咲いているわけではなく目的(受精し子孫を残す)があって咲いているので、形と共に色が重要なファクターとなります。野草の中で花色が多いのは、白>黄色>紫>赤の順とされます。白や黄色い花が多いのは、花色が鳥や昆虫に見えやすいためと言われます。特に夜咲く花の場合は、白っぽい方が見えますし、それらの花は芳香(腐臭を含む)が強く媒介者を招きやニューカレドニアの花ニューカレドニアの花には、固有種が多く珍しい花の宝庫です。キサントステモン・オーランティアカス’レッド・アンド・イエロー’、ハナゴケ、アミエマ・スカンデンスなど。紅葉・黄葉紅葉の見ごろ 日本は南北に長いので、紅葉の開始は、北海道は9月中旬~10月、東北・中部・北陸は10月下旬~11月上旬、関東は11月上旬~12月上旬、中国四国は11月中旬~12月上旬、九州は11月下旬~12月上旬と今まさに見頃を迎えています。 日本を訪れる観光客はモミジの赤さに感動し、日本を旅するシーズンは秋が一番とされているようです。 日本の美しい秋を彩る紅葉や黄葉する木と草をお楽しみくださ12月の橙色の花(2022年)ここには、庭植、鉢植え、屋内、温室で12月に咲いている橙色の草木の花(橙色の苞葉を含む)をのせました。 12月と言えば、クリスマスシーズン! 1ケ月前から飾られたクリスマスツリーにはトナカイやスノーマン、ギフトボックスなどを象ったオーナメントが吊り下げられ、橙色のイルミネーションが瞬きます。街の街路樹や商店街、家の植え込みにも温かいイルミネーションが点り人々の心に明るい火を灯します。寒色系の高山植物高山植物の一覧。アルストロメリア,アルペン・アスター,アンドロサセ・スターダスト,イブキトラノオ,エーデルワイス,エゾイソツツジ,レブンウスユキソウ,エゾツツジ,カラマツソウ,キンコウカ,クルマユリ,コマクサ,タカネマツムシソウ,マウイの高山植物,トキワハナガタ,トキワヒメハギ,ナガバノモウセンゴケ,レブンシオガマ,クルマバツクバネソウ,オオダイコンソウ,クロユリ,コイワカガミ,コバイケイソウ,セ薬用植物♯2薬用植物♯2は、薬用植物#1に引き続き、薬草の写真をまとめました。 中には仲間はずれのものもあるかもしれません。その時は御免なさい。 整理が追いつかず常にing(現在進行形)ですが徐々に増やしています。長い目で見守ってくださいね。 かぎけん花図鑑 、 特集 、 日記 、 花図鑑 clasicタの花日本語の花名の頭文字が"タ"で始まる花を集めました。"タ"から始まらないものでも、別名が"タ"から始まるものを含みます。詳細は新「かぎけん花図鑑」でご確認ください。花ではなく赤い魚が表示されている写真は画像準備中です。ケイトウ種類一覧ケイトウ(鶏頭)の種類一覧 ケイトウ(鶏頭)はヒユ科の一年草です。 花序が鶏冠に似ているのが花名の由来です。花名にケイトウと付くものには、ヒユ科ケイトウ属とヒユ科ヒユ属の花があります。品種には、ヒモケイトウ(紐鶏頭),ノケイトウ(野鶏頭),クルメケイトウ(久留米鶏頭),トサカケイトウ(鶏冠鶏頭),ウモウケイトウ(羽毛鶏頭)などがあります。花のイラスト・ショート動画花日記「万葉集の草木シリーズ」の草木の中から、花のイラストの描き方をショート動画にしたものを集めました。 取り上げた草木 取り上げた草木は、今のところ、以下の通りです。 ノジギク(野路菊、学名:Chrysanthemum japonense)、オケラ(朮、学名:AAtractylodes japonica)、イヌビワ(学名:Ficus erecta 又は Ficus erecta var. 3月ピンクの花3月に咲くピンク/桃色花の種類と花名一覧に2023年4月1日現在の掲載数は約200種です。桜や、梅、桜草、大根の花などの花があります。 10月の橙色の花10月に咲いている橙色の花ー9月に咲いていた橙色花は 70 種でした。黄色花と同様、冬が近づくにつれ咲き終わる花があります。10月に咲いている橙色の花の写真は 63種 でした。9月に比べて少なくなりました。この時期も咲いている橙色の花には、ラフレシア・アルノルディー(学名:Rafflesia arnoldii)や、イクソラ・コッキネア(学名:Ixora coccinea)、アフリカンマリーゴールド11月の色交じりの花(2022年)11月の色交じりの花(2022年)ー花弁色が単色ではなく、複色や覆輪、ぼかし、斑点が多数あるものなどを「色交じり」として集めました。まだ集め切れておらずもっと沢山出てくると思います。 色交じりの花には、ツバキ科ツバキ属サザンカ種サザンカ群の山茶花 '慶雲'(学名:Camellia sasanqua Keiun')や、ラン科オンシデサ属のオンシデサ ナンボウ ワルツ ’ボウソウスイート’(オン