9月の白い花(2021年) Tweet 9月の白い花(2021年) こちらもどうぞ→5月の白花1と5月の白花2。 9月に白花を咲かせる花の特集です。身近な庭や公園で咲いている観賞用の花や、庭から逸散して野草化した花、植物園で見られる珍しい花、外国で撮った花、切り花などテンポラリーに撮った花から9月に咲いている白花を集めました。ナデシコナデシコ(撫子、学名:Dianthus hybrids)は、ナデシコ科ナデシコ属の耐寒性常緑多年草の総称です。花色は、白や赤、ピンク、覆輪など多種多様です。ナデシコ属には、エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子、学名:Dianthus superbus "superbus")、カワラナデシコ(河原撫子、Dianthus superbus "longicalycinus")、タカネナデシコ(高嶺撫子、Diアカンサスアカンサス(Acanthus、学名:Acanthus mollis)は、地中海沿岸原産で、キツネノマゴ科の大型多年草です。ギリシャ建築の柱頭模様で有名です。学名のアカンサスとはギリシャ語で棘を意味しますが、それは花の付け根の苞に棘があることによります。長い穂状花序に沿って多数の茶褐色の萼がつき、そこから唇形の小花を出します。 アカンサスの種類にはモリス(A. mollis、ハアザミ)やスピノサス(セイヨウノコギリソウセイヨウノコギリソウ(西洋鋸草、学名:Achillea millefolium)は、ヨーロッパや西アジア原産で、キク科アキレア属の耐寒性多年草の帰化植物です。 別名で、アキレア(Achillea)や、コモンヤロウ(Common yarrow)と呼ばれます。 葉は緑色で細くギザギザしています。 葉は、潰して切り傷に当てると痛み止めや止血効果があります。若葉はサラダや茹でて食べられます。 初夏サルビア・レウカンササルビア・レウカンサ(学名:Salvia leucantha)はメキシコ原産で、シソ科サルビア属の半耐寒性宿根草のハーブです。秋に穂状花序を伸ばし、赤紫色の萼から白や淡桃、赤紫色の小さな唇形の花を次々と咲かせます。原産地名を取ってメキシカンブッシュセージ(Mexican Bush Sage)とも呼ばれ、現地のような乾燥した水捌けの良い土地と直射日光を好みます。葉は灰緑色で、細長く、葉脈が目立ちますオオバコオオバコ(大葉子、学名:Plantago asiatica)はアジア、ヨーロッパ原産で、オオバコ科オオバコ属の多年性雑草です。日本全国の畦道に生えます。代表的な野草として知られ、踏まれても丈夫な構造を活かし、他の植物が成長できない場所を格好の住みかとしています。葉はロゼッタ状です。 短い茎先から穂状花序を伸ばし、地味な白または紫色の微小花を咲かせます。 成熟した種子を乾燥させたものは、咳止めや利尿アサガオアサガオ(朝顔、学名:Ipomoea nil)は熱帯アジア原産で、ヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草です。庭や学校の学習教材とされます。葉は緑色で鉾形で互生に付きます。初夏の早朝、花序を伸ばしラッパ状の花を咲かせます。花は午前中に萎みます。原種の花色は薄青色ですが、現在では多数の園芸種が作られ花色が豊富になりました。花後になる果実は朔果です。雌蕊の子房の心皮が幾枚か合わさって1つの乾いた果実になりイタドリイタドリ(虎杖、学名:Fallopia japonica)は東アジア原産で、タデ科ソバカズラ属の多年性の野草です。日本では北海道~九州の山野に自生します。別名でスカンポやJapanese knotweedとも呼ばれます。草丈150〜200 cmと結構背が高く草幅もあり、野原や畦道など至る所で見られます。地下茎の成長が早く、丈夫です。自然災害があった場所に逸早く根付く先駆植物として知られます。 茎はケシロヨメナケシロヨメナ(毛白嫁菜、学名:Aster ageratoides var. intermedius)は、日本固有変種で、キク科シオン属の多年性野草「シロヨメナ(白嫁菜)」の変種です。秋に、散房花序を伸ばし白花を咲かせます。花の中央部は黄色い筒状花で、周囲を白い舌状花が単重に並びます。白嫁菜とイナカギクの中間的な性質を持ち、葉裏に短毛が多い。特に、毛白嫁菜は白嫁菜と似ています。白嫁菜と毛白嫁菜を比べウィンターコスモスウィンターコスモス(Winter cosmos、学名:Biden laevis)は、北米・メキシコ・ガテマラ原産で、キク科センダングサ属の耐寒性多年草/一年草です。和名ではキクザキセンダングサ(菊咲き栴檀草)と呼ばれます。初夏〜冬に、黄色や、ピンク、白地に黄色の複輪、黄色地に白の複輪などの五弁花を咲かせます。花がコスモス(Cosmos)と似ていて、冬にも咲いているのことが花名の由来です。しかし、コ ウコンザクラウコンザクラ(鬱金桜、学名:Cerasus Sato-zakura Group ‘Grandiflora’)は、バラ科サクラ属オオシマザクラ系サトザクラの園芸品種です。別名でウコン(鬱金)や、ウコンノサクラ(右近ノ桜)、アサギ、アサギザクラ(浅黄桜)とも呼ばれます。4月中旬に、ウコン色(鬱金色)と呼ばれる淡黄緑色の八重咲き大輪花を咲かせます。花色は開花時には黄緑色ですが、開花後、徐々に白くなり、最ウコンウコン(鬱金、学名:Curcuma longa)とは、インド原産で、ショウガ科ウコン属(クルクマ属)の多年草です。ウコンといえば主に、秋ウコンのことを差します。英名ではターメリックと言います。 秋に白花を咲かせ(実際にはこれは苞葉で、本当の花は小さい黄色もの)です。白い苞葉の先が僅かに紅色を帯びています。 香辛料ースパイス 根茎は香辛料として使われます。根茎の断面はオレンジ色で、苦味と辛味はさほウメバチソウウメバチソウ(梅鉢草、学名:Parnassia palustris)は、北半球原産で、ニシキギ科ウメバチソウ属の多年草です。日本では、北海道~本州、四国九州の山地に自生します。梅花に似ていることから花名の一部にウメ(梅)と付きます。 夏〜秋に、1つの花茎に1輪の白い小花と、1枚の葉(苞葉)が付いています。雄蕊は10本あるように見えますが、5本が雄蕊で、残り5本は花粉をださない仮雄蕊(かりゆうずいエーデルワイスエーデルワイス(Edelweiss、学名:Leontopodium nivale)は、スイスアルプスなどの高山に自生する、キク科ウスユキソウ属の高山性多年草です。地下茎からロゼット葉と直立した花茎を出します。過酷な環境に耐えられるよう全草に密集した白い綿毛に覆われています。花姿が薄雪のように見えるので、日本のウスユキソウに対し、セイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草)とも呼ばれます。スイスの国花にもなっエリカ・コロランス 'ホワイト・デライト'エリカ・コロランス 'ホワイト・デライト' (Erica colorans 'White delight') は南アフリカ原産園芸品種のツツジ科エリカ属の半耐寒性常緑小低木です。 エリカの一品種です。釣鐘形をした花は咲き始めは純白ですが、時間の経過とともに先端から桃色がかって来ます。葉は、杉の葉に似ています。 花のように見えるものは花ではなく苞で花弁は短くて包み込まれて見えません。花の無い時期オオモクゲンジオオモクゲンジ(大木欒子、学名:Koelreuteria bipinnata)は、中国原産で、ムクロジ科モクゲンジ属の落葉広葉高木です。クロミモクゲンジ(袋実木欒子)とも呼ばれます。本州中部以西に自生します。夏~秋に、枝先から円錐花序を伸ばし黄色い小花を横向きに多数咲かせます。花には4枚の黄色い花弁と赤い付属体があります。果実はふくらんだ袋状になります。名前はモクゲンジより葉が大きいことに拠りますカラーカラー(Calla、学名:Zantedeschina Hybrids)は、南アフリカ原産で、サトイモ科オランダカイウ属の耐寒性多年草(球根植物)です。花中央の黄色い部分に小花が集まり肉穂花序を生成します。代表品種には、高い花茎の先に白花を咲かせるオランダカイウ(阿蘭陀海芋、学名:Zantedeschia aethiopica、エチオピカ)があります。また、葉に白斑が入り白い仏炎苞を持つ白星海芋(Zレプトテス・ビカラーレプトテス・ビカラー(学名:Leptotes bicolor)は、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンなどの南米原産で、ラン科レプトテス属の常緑性多年草です。ランの原種で、小型の着生ランです。カトレヤの近縁で、匍匐茎、または、球茎があります。レプトテス属ではこれでも株が最も大きくなり、一般に出回っている品種です。草丈は5〜7cmです。花径3〜5cmで白い花弁と赤いリップを持つ花を咲かせます。花と茎にカラスウリカラスウリ(烏瓜、学名:Trichosanthes cucumeroides)は、日本、中国、台湾原産で、ウリ科の蔓性多年草です。夏から初秋の、夕方から朝方に、芳香のする白花を咲かせ、秋に赤い果実をつけます。長い萼筒の先が5裂し、さらに萼片の縁部から無数にレース状の細い紐を伸ばします。雌雄異株で、雄株と雌株に分かれます。スズメガを媒体として雌株の花が受精し、果実が成実します。カラスウリはキカラスウハマユウハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum var. japonicum)は、インドネシアとスマトラ原産で、ヒガンバナ科ハマオモト属の常緑多年草です。暖地を好み、海岸の砂地や、花壇で見られます。厚く光沢がある根生葉は太く長い線形です。根生葉の間から、やや扁平で太い花茎(偽茎)を80 cm程伸ばします。夏~初夏の夕方に、花茎先端から散形花序を伸ばし、白花を多数咲かせます。小花は漏斗状 アフリカハマユウアフリカハマユウ(阿弗利加浜木綿、学名:Crinum bulbispermum)は、南アフリカ原産でヒガンバナ科の耐寒性常緑多年草(球根植物)です。 夏の夕方に、花茎を伸ばし先端に散形花序を出し、白い ユリ(白百合)のような漏斗状の花を多数咲かせます。暖地を好み、海岸の砂地や花壇で見られます。厚く光沢がある根生葉は太く長い線形です。根生葉の間から、やや扁平で太い花茎(偽茎)を伸ばします。夏の夕方にゲッキツゲッキツ(月橘、学名:Murraya paniculata)は、熱帯アジア、中国南部、台湾、沖縄原産で、ミカン科ゲッキツ属の非耐寒性常緑低木です。別名で、シルクジャスミン(Silk jasmin)や、オレンジジャスミン(Orange jasmin)と呼ばれます。花や葉に芳香があります。小葉は倒卵形または倒披針形で、光沢があり、対生につきます。白い5弁花を枝先に多数つけます。花後に成る実は赤く熟するコンロンカコンロンカ(崑崙花、学名:Mussaenda parviflora)は、中国南部原産で、アカネ科コンロンカ属の常緑半蔓性低木です。亜熱帯〜熱帯地方に自生します。日本では温かい地域では庭植えされますが、通常は鉢植えとされます。複集散花序を伸ばし、大きな白い萼苞と、黄色い小さな星形の筒状花を付けます。花より萼の方が目立ちます。白い萼片が、別科別属(ミズキ科ハンカチノキ属)の樹木「ハンカチノキ(ハンカチケコンロンカケコンロンカ(毛崑崙花、学名:Mussaenda pubescens)は中国原産で、アカネ科コンロンカ属の常緑半蔓性低木です。 散房状に先端が5裂した小さな黄色い筒状花を咲かせます。花より白い萼苞の方が目立ちます。 小枝や葉、根は薬の原料とされます。種小名のpubescensは微細毛があるという意味です。 コンロンカ(崑崙花、学名:Mussaenda parviflora)と似ていますがタカサゴユリタカサゴユリ(高砂百合、学名:Lilium formosanum)は、台湾原産で、ユリ科ユリ属の耐寒性球根植物です。高砂百合(L. formosanum)と鉄砲百合(L. longiflorum)はどちらも白く同サイズの筒状花を咲かせます。違いは、高砂百合(L. formosanum)は、筒状花の外側に赤縞があること、葉が細いこと、鉄砲百合(L. longiflorum)より草丈が高いこと、開花時シンテッポウユリシンテッポウユリ(新鉄砲百合、学名:Lilium x formolongo)は、ユリ科ユリ属の耐寒性多年草「テッポウユリ」の園芸品種です。夏から初秋に、白い筒状花を咲かせます。タカサゴユリ(高砂百合、学名:Lilium formosanum)と、テッポウユリ(鉄砲百合,学名:L. longiflorum)の自然交雑種で、外見上も、両親の特徴を受け継いでいます。 新鉄砲百合(L. x formolピタンガ ピタンガ(Pitanga、学名:Eugenia uniflora)は、ブラジル原産で、フトモモ科エウゲニア属の熱帯性常緑低木の果樹です。和名では、タチバナアデク(橘赤楠)と呼ばれます。 自家結実性で1本の木でも結実します。葉腋から花序を伸ばし、1個または2~3個の花を付けます。花は小さな白い4弁花で、1本の長い雌蕊が飛び出し、その周囲を多数の長い雄蕊が囲い込みます。花後に成る果実は赤ピーマンを上タマスダレタマスダレ(玉簾、学名:Zephyranthus candida)は、ペルー原産で、ヒガンバナ科の球根植物です。地下に鱗茎があります。夏~秋、線形の叢生した葉間から出た花茎から単項花序を伸ばし、先端が6深裂した白い漏斗状の花を付けます。乾燥後した後に雨が降ると良く花をさかせるので、英名では、White rain lily(ホワイト・レインリリー)と呼ばれます。和名は丸い白い花を「玉」、緑色の線形のツルソバツルソバ(蔓蕎麦、学名:Persicaria chinensis)は、東アジア原産で、タデ科イヌタデ属の蔓性多年性の野草です。本州〜九州の海岸近くに自生します。茎葉はドクダミ(学名:Houttuynia cordata)に似ています。晩春~初冬の長期間、茎頂や葉腋から総状花序を伸ばし、芳香のする小さな白花をまとめて付けます。この白花のように見えるものは5深裂した萼であり、花弁ではありません。和名のツルランツルラン(鶴蘭、学名:Calanthe triplicata)は、沖縄や奄美に自生するラン科エビネ属の常緑多年草です。広葉樹林下の林床に地生するラン(蘭)で群生して咲きます。根出葉の間から花茎を出し、夏に、花茎先端から伸びた総状花序にラン形の白花を30輪ほど付けます。ラン形の花冠は唇弁が3裂し、中央裂片がさらに2分裂し平開して大文字形に見えます。花の基部には赤か黄色の隆起があります。花名はラン科の ニラニラ(韮、学名:Allium tuberosum)は、中国原産で、ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。植物に特有の味と匂いがあります。夏に、細長い花茎を出し、先端に葱坊主をつけ、その後、白花を咲かせます。鱗茎から束生して長く伸びた緑色の葉は線形で平べったく、緑黄色野菜となり食べられます。葉ニラとも呼ばれ緑の葉を食べます。旬は春〜秋ですが、一年中出回っています。料理では、レバーと炒めたレバニラ炒めや、モハナニラハナニラ(花韮、学名:Ipheion uniflorum)は、メキシコなどの南米原産で、ヒガンバナ科ハナニラ属の球根性多年草の帰化種です。春にニラ(韮、学名:Allium tuberosum)のような線形の葉の間から細い花茎を伸ばし、その先に漏斗状で先端が6裂した青花や白花を咲かせます。葉や鱗茎は葱臭がします。植え込みなどで花を観賞します。花言葉は、「愛しい人」。黄色い花を咲かせる「キバナハナニラハツユキソウハツユキソウ(初雪草、学名:Euphorbia marginata)は、北米南部原産で、トウダイグサ科トウダイグサ属の非寒性一年草です。緑色の葉に、白い覆輪の葉縁で葉のコントラストが美しい。夏〜秋に、散形花序に杯状の小さな白花を咲かせます。実際には、この花のように見えるものは、1本の雌蕊と、複数本の雄蕊です。花弁は無く、花弁のように見えるものは付属体(苞葉)です。花は、葉ほどの観賞価値はありませんタニワタリタニワタリ(谷渡、学名:Asplenium antiquum)は、日本・韓国・台湾原産で、チャセンシダ科チャンセンシダ属の常緑着生シダ植物です。一枚一枚の葉(単葉)が昆布のような形をしており、中心から放射状に伸びて輪状をしています。日本でも見られるシダで岩や樹木に着生しますが、普通の培養土でも育ちます。主軸は茶褐色でしっかりしており、長いものでは1 mを超えます。葉には光沢があり明るい緑色です。細フウセントウワタフウセントウワタ(風船唐綿、学名:Gomphocarpus physocarpus)は、南アフリカ原産で、キョウチクトウ科フウセントウワタ属多年草です。緑色の葉は細長く、茎に対生して付きます。夏に、フクシア(Fuchsia)と似た星形の白い小花を下向きに咲かせます。秋に、表面に剛毛がある、風船のように膨れた果実が成ります。果実ははじけると白い綿毛の付いた種子が出ます。果実の形が面白いので、切花や生ヨツバヒヨドリヨツバヒヨドリ(四葉鵯、Yotsuba-hiyodori、学名:Eupatorium chinense L. var. sachalinense)は、中国原産でキク科の多年性野草です。 ヒヨドリバナ(鵯花、Hiyodoribana、学名:Eupatorium makinoi)の変種で、花は似ていますが、葉の付き方が異なります。 鵯花(Hiyodoribana, E. makinoi)の葉は全ヨルガオヨルガオ(夜顔、学名:Ipomoea alba)とは、ヒルガオ科サツマイモ属の蔓性多年生植物で熱帯アメリカ原産です。夏から中秋に、夕方から翌朝まで咲く一日花です。咲始めは白ですが咲き終わるとピンクに成ります。ヨルガオはヒルガオ科ですが、紛らわしいユウガオ(夕顔、学名:Lagenaria siceraria var. hispida)はウリ科なので別科の植物です。 一般名:ヨルガオ(夜顔)、学名:レウィシア 'エリーゼ'レウィシア 'エリーゼ'(Lewisia Erice、学名:Lewisia cotyledon 'Erice')は、北米の高山地帯原産で、スベリヒユ科レウィシア属の耐寒性常緑多年草です。従来のレウィシア(Lewisia)と異なり四季咲き(最盛期は、4月〜11月)です。元々、高山生まれなので、厳しい環境に耐える為にコンパクトで丈夫な性質です。草丈は15〜25 cmと低く、葉は多肉質で、強風などで剥がサギソウサギソウ(鷺草、学名:Pecteilis radiata)は、日本、朝鮮半島、台湾原産で、ラン科サギソウ属の多年草です。日本の本州、四国、九州の低地湿地に自生します。夏に、根生葉の間から花茎を出し茎頂に白鷺が飛んでるような花を1~3輪咲かせます。 一般名:サギソウ(鷺草)、学名:Pecteilis radiata、シノニム:Habenaria radiata、別名:サギラン、White Egサラシナショウマサラシナショウマ(晒菜升麻、学名:Cimicifuga simplex )は、日本や朝鮮半島、中国の山地に自生するキンポウゲ科キンポウゲ科の大型多年草です。夏から秋に、茎先や葉腋から太い穂状花序を伸ばしブラシ状に白い小花を多数付けます。葉は複葉で長い葉柄があり互生してつきます。葉縁には鋸歯があります。名前の由来は、若菜を水で晒して灰汁抜きし茹でて食べ、根茎が漢方の生薬となることに因みます。 センニンソウセンニンソウ(仙人草、学名:Clematis terniflora)は キンポウゲ科センニンソウ属のツル性多年草です。夏に、葉腋から3出集散状花序を伸ばし白い小さな4弁花(実際は萼片)を咲かせます。ボタンヅル(牡丹蔓)と似ていますが、センニンソウの葉には切れ込みがなく、ボタンヅルにはボタンの葉のような切れ込みがあります。また、センニンソウは草で、 ボタンヅルは基部が木質化しており、木に分類されますハコベハコベ(繁縷、学名:Stellaria neglecta)は、全世界に自生するナデシコ科ハコベ属の越年性の野草です。春に、花序を伸ばし米粒大の白い五弁花を咲かせます。花弁は先端で2深裂し根元近くまで切れるので10枚あるように見えます。春の七草の一つです。 日本で見られるハコベにはウシハコベ、コハコベ、ミドリはこべがあります。 一般名:ハコベ(繁縷)、学名:Stellaria neglecta、別シコタンハコベシコタンハコベ(色丹繁縷、学名:Stellaraia ruscifolia)は北海道~本州中部の日本、アラスカ原産でナデシコ科ハコベ属の高山性多年草です。高山の砂礫で咲いています。和名は、色丹島で最初に発見されたことに拠ります。弁の各花弁の中央部は2深裂しているので10弁花のように見えます。春~夏に、茎頂に緑白色の小花を咲かせます。葯は赤いです。 一般名:シコタンハコベ(色丹繁縷)、学名:Sギシギシギシギシ(羊蹄、学名:Rumex japonicus)は、日本、朝鮮半島、中国、台湾、ロシア原産で、タデ科ギシギシ属の大型多年性野草です。太い茎が直立し上部でよく分枝します。根生葉は長楕円形で長い柄があり叢生します。春〜夏に、枝先端から円錐花序を出し、6個の緑色の萼片からなる花を付けます。但し、花弁はありません。花後に6つの萼片の内、3つの内花被片が大きくなります。花被片は三角形でその縁に小さな鋸ヒツジグサヒツジグサ(未草、学名:Nymphaea tetragon)は、日本などが原産で、スイレン科スイレン属の耐寒性水生多年草植物です。寒さに強く初夏から秋に、低山~亜高山の湿原に生えます。世界最小のスイレン(睡蓮)です。花径は3~5 cmです。スイレンは外国産の園芸品種が多い中、このヒツジ草は日本に自生し、ヒメスイレン(姫睡蓮)など小型スイレンの園芸品種の親とされます。夏に下茎から長く伸びた葉と花柄がアジアンタムアジアンタム(学名:Adiantum)は日本などの温帯地方〜熱帯地方原産で、イノモトソウ科ホウライシダ属のシダ類の多年草の総称です。ホウライシダ(蓬莱羊歯、アジアンタム カピルス ウェネリス、学名:Adiantum capillus-veneris)」や、コバホウライシダ(小葉蓬莱羊、アジアンタム・ラディアヌム、学名:Adiantum raddianum)などがあります。 コバホウライシダ(フウセンカズラフウセンカズラ(風船葛、学名:Candiospermum halicacabum)は、ムクロジ科フウセンカズラ属の常緑蔓性1・2年草です。風船のような果実が観賞用として人気です。夏から初秋に白い小さな四弁花を咲かせ、晩夏から秋に筋のある風船のような可愛い実をつけます。果実が風船状なので、英名では、バルーンバイン(Balloon Vine)と呼ばれます。種子が黒地に白いハート状模様があることから、ハシラヒゲソウシラヒゲソウ(白髭草、学名:Parnassia foliosa var. nummularia)は、日本に自生するウメバチソウ科ウメバチソウ属の多年草です。晩夏から初秋に、花茎の先端に白い五弁化を一輪咲かせます。緑色の葉は大きく、五角形をしており粗い鋸歯があり互生してつきます。和名の由来は白い花弁の先端が髭状になっていることによります。 一般名:シラヒゲソウ(白髭草)、 学名:Parnaハクサンボウフウハクサンボウフウ(白山防風、学名:Peucedanum multivittatum)は、日本原産で、セリ科カワラボウフウ属の常緑多年草です。北海道から中部地方以北の高山の草地に自生します。茎は中茎で直立します。葉は1〜2回出羽状複葉で、小葉は広卵、葉縁に荒い鋸歯があります。夏に、花茎を出し複散形花序を伸ばして白い小花を多数咲かせます。シラネニンジンと似ていますが、ハクサンボウフウの方が、葉の切れ込ハクサンイチゲハクサンイチゲとは ハクサンイチゲ(白山一華、学名:Anemone narcissiflora)は日本固有種で、亜高山~高山の湿地に自生するキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。日本では、東北〜中部の(亜)高山の湿った草原に自生します。根生葉は三深裂し、茎葉は二枚づつ対生につきます。夏に、花径2~3 cmの白花を咲かせます。実際には、この白花のように見えるものは、萼片で6~7枚あります。花後に ミヤマクロスゲミヤマクロスゲ(学名:Carex flavocuspis)は、日本原産で、カヤツリグサ科の高山性多年草です。北海道〜本種中部以北の高山の草地や砂礫地に自生します。 草丈は10〜20cmで葉は細い線形で互生して付きます。 夏に、3〜5輪から成る小穂(apikelet, spicule)を単位とする複穂状花序(compound spike)を咲かせます。 一般名:ミヤマクロスゲ(深山黒菅)、学名ミヤマシシウドミヤマシシウド(学名:Angelica pubescens var.matsumurae)はセリ科シシウド属のシシウドの高山種です。中部以北の(亜)高山の草地や礫地似自生します。草丈は100〜150cmと大型で、茎は茶褐色で太い。葉形は2〜3回羽状複葉で葉縁に鋸歯が有ります。花色は白で、花序径は10〜30cmで線香花火のように広がります。1つの小花径は0.5cm程です。 一般名:ミヤマシシウミヤマカラマツミヤマカラマツ(学名:Thalictrum tuberiferum)は、日本原産で、キンポウゲ科カラマツソウ属の高山性落葉多年草です。夏に細い茎先から複数の散房花序を伸ばし小さな白花を咲かせます。小花のように見える白い花弁状のものは雄蕊が集まったものです。雄蕊は根本より先端の方が太くなります。雄蕊の花糸は基部が細く柄状をしています。葉は2〜3回3出複葉なので、他のカラマツソウとは区別できます。葉はヤマハハコヤマハハコ(山母子、、学名:Anaphalis margaritacea)は、日本、中国、北米原産で、キク科ヤマハハコ属の多年草です。北海道~本州中部以北の高山の草地に群生します。花は雌雄異株です、晩夏~秋に、茎先から散房花序を伸ばし、白花のように見える総苞片中央に、黄色花を咲かせます。葉は細長い披針形で、明瞭な葉脈が3本あります。葉は緑色ですが、毛が生えて白っぽく見えます。葉縁に鋸歯はなく全縁でマーガレット・ホワイトムーンマーガレット・ホワイトムーン(Marguerite 'White moon'、学名:Argyranthemum frutescens 'White moon')は、キク科モクシュンギク属の多年草で、モクシュンギク(Marguerite、学名:Argyranthemum)と近縁種を交配させた園芸品種です。管状花と舌状花が白い丁子咲きの花を咲かせます。マーガレット・ホワイトムーン(Margueriteヤマアワヤマアワ(山粟、学名:Calamagrostis epigeios)は、北半球の温帯地域原産で、イネ科ノガリヤス属の多年生野草です。別名でイヌヤマアワ(犬山粟)とも呼ばれます。日本全国の湿地や草地など至る所に根付いています。夏に、細く硬い茎先から円錐花序を伸ばし、細長い小穂を多数付けます。 一般名:ヤマアワ(山粟)、学名:Calamagrostis epigeios、別名: イヌヤマアワ(ボタンボウフウボタンボウフウ(学名:Peucedanum japonicum)は、日本原産で、セリ科カワラボウフウ属の常緑多年草の野草です。夏に海岸で地味な白い集合花を咲かせます。ボタン(牡丹)のような葉を持ち、民間療法では風邪薬代わりにされました。それが花名の由来にもなっています。サクナ、またはチョウメイソウ(長命草)とも呼ばれます。ビタミンやカロチン、カルシウムを豊富に含む健康食品です。沖縄では天麩羅にしてホウセンカホウセンカ(鳳仙花、学名:Impatiens balsamina)はインド、マレー半島、中国原産で、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草です。夏に咲く花で、真直ぐ茎をのばします。花は一重の赤が基本ですが、八重咲きや、椿咲きで白やピンク、紫花もあります。花は葉腋に2、3個ずつ咲かせますが、花の上に葉が有るので見えにくいです。花後に成る果実は蒴果で、軽く触れるだけで弾け飛びます。鳳仙花とは、花形が鳳凰ノリウツギノリウツギ(糊空木、学名:Hydrangea paniculata )は中国、韓国、ロシア、日本原産でアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。北海道から九州の山地の斜面や茂みに自生します。 一般名:ノリウツギ(糊空木)、学名:Hydrangea paniculata、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ミズキ目アジサイ科アジサイ属ノリウツギ種、生息分布:北海道~九州、環境:山地の斜面や茂み、葉形:ゼラニウムゼラニウム(Geranium、学名:Pelargonium×hortorum)は、南アフリカ原産で、フウロソウ科ペラルゴニウム属の非耐寒性常緑多年草です。ハンガリーの国花の一つです。 葉はハート形をしており、葉縁には鋸歯状(ギザギザした形)があります。花色は代表的な赤の他、ピンクや白、橙、青紫などがあります。四季咲きで丈夫、虫が嫌う臭いを発し、手入れが簡単で長く咲き続けるので、日本やスイスなど、世 アイビーゼラニウムアイビーゼラニウム(Ivy geranium、学名:Pelargonium peltatum hybrids)は、南アフリカ原産で、フウロソウ科テンジクアオイ属の半耐寒性半蔓性常緑多年草「ゼラニウム」の蔦葉の園芸種です。葉はツタに似ています。花は五弁花で上2枚は大きく、下3枚が小さい左右相称花です。花色は豊富で、咲き方は一重咲きや八重咲き、矮小品種があります。茎が細く匍匐するので、コンテナや釣り鉢シキザキシキザキ(四季咲、学名:Cerasuss incisa 'Shikizaki' )は、日本原産で、バラ科サクラ属の低中木「桜」の一品種「マメザクラ(豆桜)」の栽培品種です。樹高は3~8mです。春と秋の二季咲き品種で、葉が開く前に一重で白色~薄紅色の五弁の小輪花(花径2cm)を咲かせます。 盆栽などに使われます。 一般名:シキザキ(四季咲) 、学名:Cerasuss incisa 'Shikizaチャノキチャノキ(茶の木、学名:Camellia sinensis)は、台湾や中国原産で、ツバキ科ツバキ属の常緑低木です。有用な植物で、江戸時代には、チャ、クワ、ウルシ、コウゾは日本産業の四木とされました。 葉は緑色で艶があり、皮質で薄く、披針形で、葉縁に鋸歯があり、互生して付きます。秋から初冬に、花序を伸ばし白花を下向きに咲かせます。 ツバキの仲間なので、花はツバキ(椿)や、ナツツバキ(夏椿)、サザンカカモミールカモミール(Chamomile、学名:Matricaria chamomilla、シノニム:Matricaria recutita)は、欧州~北アジア原産で、キク科シカギク属の耐寒性一年草です。 草丈は30〜60 cmです。葉は緑色で羽状複葉。2月〜10月に、白い舌状花(花弁)と、中央部の黄色い管状花から成る花径1〜2 cmの小花を咲かせます。 カモミールは万能のハーブ兼薬草 欧州では万能薬のハ 他の特集クレマチス一覧クレマチスの修理ービーズジュビリーランらしい蘭特集「ランらしい蘭」―エピデンドラム,アツモリソウ,エビネ,エンシクリア・コクレアタ,スイセイラン,カシノキラン,カトレア,ギンラン,コチョウラン,オナガエビネ,ツルラン,デンドロキラム・コビアナム,テガタチドリ,デンドロビウム,デンファレ,トキソウ,ネジバナ,レプトテス・ビカラー,レブンアツモリソウ,レリア・シンジュク,ミズチドリ,など。 花日記「万葉集の草木シリーズ」花日記「万葉集の草木シリーズ」9月の紫色の花特集 9月に咲いている紫色花のリストに掲載した花は190種以上ありました。と言っても、紫色らしい花はカーネーションとトルコギキョウ、ペチュニアであり、他の花は赤紫や、薄紫、ピンクに近いものが多いです。 サルビアの種類サルビアの種類には、サルビア・レウカンサ,クラリセージ,ブルーサルビア,サルビア・ミクロフィラ,パープルセージ,サルビア・ミクロフィラ 'ホットリップス',ラベンダーセージ,サルビア・ガラニチカ,サルビア・スプレンデンス,サルビア・ミクロフィラ 'ピンクブラッシュ',フルーツセージなどがあります。 昆虫名昆虫名-花の和名の前後いずれかに、昆虫名が付く植物-松虫草や、大胡蝶など。飛行機名「花名に飛行機名が付く花」には、KLMオランダ航空(今はない)など、花名に飛行機会社などの名前が付いたものを集めました。と言ってもまだ一つしかありませんが。ミントミント(mint、学名:Mentha)特集ーアップルミント(Apple mint、学名:Mentha suaveolens)、ケンタッキーカーネルミント(Kentucky colonel mint、学名:Mentha x villosa)、ニホンハッカ(日本薄荷、学名:M. canadensis var. piperascens)、スペアミント(Spearmint 、学名:M. spicata)、ラベンダーの種類一覧ラベンダーの種類一覧10月の薄黄色の花10月に咲いている薄黄色の花 かぎけん花図鑑 10月に咲いている薄黄色の花は32種でした。 10月から咲き始めた花には、ハヤトウリ(隼人瓜、学名:Sechim edule)があり、実は煮物などにして食べます。 また、ワタ(綿、学名:Gossypium)は薄黄色の花を咲かせる種類があり、花後に白いポップコーンのような果実を成らせます。 特集 10月に咲いている薄黄色の花タンザニアの花タンザニアの花黄色い実(2022)黄色い実には、食用となる果実、或いは、食用にはならない観賞用の果実を両方のせています。 また、果皮(籾殻を含む)が黄色いものや、果皮を剥いて果肉が現れた時に黄色いものがあります。 例えば、イネ(稲、学名:Oryza sativa )の籾殻(果皮)は秋に黄色となりますが、その中にある玄米は茶色っぽく、それを精米すると白い米(果実)が現れます。